詐欺が横行する世界でまず最初に覚えなければならない真の金融リテラシーとは?
投資セミナーなどを開いて、それらしい話をして「投資したら倍になる」「元本保証」「絶対に儲かる」とか言い出すと、120%詐欺の話なのだが、それでも世の中には次々とカモが現れて彼らにカネを託すのだから興味深い。こういうのを見ていると、真の金融リテラシーとは何かに気づく。(鈴木傾城)
投資セミナーなどを開いて、それらしい話をして「投資したら倍になる」「元本保証」「絶対に儲かる」とか言い出すと、120%詐欺の話なのだが、それでも世の中には次々とカモが現れて彼らにカネを託すのだから興味深い。こういうのを見ていると、真の金融リテラシーとは何かに気づく。(鈴木傾城)
最近、またドルが通貨基軸から脱落するとか、紙くずになるとか言い出している人がいる。そんなことにはならない。我々が生きている間、ドルは基軸通貨であり続ける。そんなことよりも、日本人が心配しなければならないのは、「円」という自国通貨の凋落のほうではないか。(鈴木傾城)
経済格差を生み出す社会の閉塞感は、個人のテロとなってポツリポツリと現れているのだが、最終的には貧困層による「自暴自棄の襲撃」や「テロ」は日本でも珍しくなくなると私は考えている。富裕層や上級国民、あるいは弱者を嘲笑する文化人などが暴力のターゲットになる。(鈴木傾城)
自国の経済が脆弱な時、政府は仮想通貨が「怖い」のだ。なぜか。それは「マネーロンダリングの温床になる」からである。ここ最近の事例で言うと、ルーブル防衛をするロシア政府が、まさにマネーロンダリングの防止のために仮想通貨による取引を強化させている。(鈴木傾城)
人々は「使う金は収入より少なくすると生き残れる」というのは知っている。本当は誰もがそれを知っている。しかし、人々が気づいていないこともある。それは資本主義社会はそれを守らせないために、ありとあらゆる手法で私たちに過剰に金を使わせるように仕掛けてきているということだ。(鈴木傾城)
情報は「武器」であることを意識して、徹底的に情報網の構築を作り上げていった財閥こそがロスチャイルド一族であったとも言える。正確な経済情報そのものを先読みできれば、資本主義社会の中で凄まじく有利であるということがロスチャイルド一族の歴史で分かる。(鈴木傾城)
普通の日本人がまったく株式に興味を示さずに銀行に金を預けるのをやめないのも、「リスク回避」の民族的気質がそこにあるからだとも言える。銀行批判も政府批判も日銀批判も起きない。日本人は、「金を安全に保管してもらいたい」というリスク回避で銀行に金を預けているからだ。(鈴木傾城)
金融市場がギャンブル場になっていくと、政府の規制が邪魔でしかたがない。強欲な賭博師たちは常にこのように叫んでいた。「俺たちの自由にさせろ」「政府は何もしないで俺たちが儲けるのを邪魔するな」……。これが「新自由主義」だったのだ。(鈴木傾城)
バブルになれば何でも上がる。チューリップの球根ですらもバブルになったら空前の高値にまで買い上げられるし、そこらへんの石でも、イワシの頭でも、ネコの毛でも、仮想通貨でも、何でも上がる。そうやって過大に買い上げられたのがバブルであり、それはいつか弾ける。(鈴木傾城)
資本主義者の考えている平等と、共産主義者の考えている平等と、宗教主義者の考えている平等と、封建主義者の考えている平等は、根本的に違っている。同じ平等という言葉を使っても、その捉え方根底から違う。平等という言葉を使うなら、それを分かっていなければならない。(鈴木傾城)
ベトナム人の若者が日本に憧れて借金を抱えて来日したら、単純労働・重労働でこき使われ、コロナ禍で使い捨てされる。路頭に迷っても故郷に帰ることができない。借金を背負って日本に来ているので、稼がないで帰ると返せない借金だけが残ってしまうからである。そして犯罪に走る……。(鈴木傾城)
人は自分の人生が常に「右肩上がり」であって欲しいと願う。資産はどんどん膨らみ、持ち物はどんどん増え、社会的地位もどんどん上がって欲しいと願う。大きくなること、巨大化することが、すなわち幸せになることであると思うからである。だから、どこまでも巨大化を突き詰めていき、それを止めることは決してない。(鈴木傾城)