相場のパニックで衝動的に動いてしまうのは本能だ。自分を過信しないほうがいい
いつの時代でも、しばしば何らかの経済的ショックが起きる。そのときに長期保有するはずだった銘柄をパニック売りした個人投資家が、その後の株価急回復で「なぜ持ち続けられなかったのか」と悔やむ話は枚挙に暇がない。相場のパニックで衝動的に動いてしまうのは本能だ。(鈴木傾城)
いつの時代でも、しばしば何らかの経済的ショックが起きる。そのときに長期保有するはずだった銘柄をパニック売りした個人投資家が、その後の株価急回復で「なぜ持ち続けられなかったのか」と悔やむ話は枚挙に暇がない。相場のパニックで衝動的に動いてしまうのは本能だ。(鈴木傾城)
「敗者のゲーム」という言葉がある。これは、投資の世界で「成功するよりも失敗を避けることが重要である」とする考え方を指す。もともと米国のチャールズ・エリスが1975年に論文や著書で提唱した概念である。「勝ちにいくのではなく、ミスをしないことが結果的に勝利につながる」のだ。(鈴木傾城)
彼は良き市民だったが、それほど目立つ人生でもなかった。彼は質素な生活をして、同じく質素な生活を好むごく普通の女性と結婚した。仕事はガソリンスタンドの店員とデパートの掃除をしていた。それで彼が亡くなったとき、資産はいくらだったのか。約11億8800万円だった。(鈴木傾城)
バフェットは60年近くにわたりバークシャー・ハサウェイの会長兼CEOを務めてきたが、2025年5月3日の株主総会で年内をめどにCEO職を退き、長年副会長を務めたグレッグ・アベル氏に交代する意向を示した。バフェットの退任は、「一つの時代の終わり」として捉えられている。(鈴木傾城)
1982年、メキシコが債務危機に陥って、メキシコを代表する企業が次々と破綻の危機に追いやられていったとき、間違いなくメキシコは国として「終わっていた」状態だった。現在、メキシコ最強の資産家となっているカルロス・スリムは、この時期に賭けに出て超大富豪の道を歩み始めた。(鈴木傾城)
スタンレー・ドラッケンミラーという投資家を知っているだろうか? ソロスと共にイングランド銀行相手に空売りして大儲けした投資家なのだが、その後も多くの投資を成功させて時点で彼の資産は62億ドル(約9,289億円)を超えており、今なお金融界で影響力を持ち続けている。(鈴木傾城)
キャシー・ウッドは、テスラ株が5年以内に現在の約10倍にあたる2,600ドルへ到達すると断言している。ただ、そう言いつつ、キャシー・ウッドはアーク・インベストメントの主力商品である「ARKイノベーションETF」で、2024年末時点では16%だったテスラ株を現在は10%台にまで減らしている。(鈴木傾城)
バリュー投資の実践者として、ハワード・マークスを知らない人はいない。市場では多くの投資家が短期的な情報に振り回されることで企業の価値と価格が乖離する。マークスはこの乖離を捉えるために、地道な分析と柔軟な思考を重視している。良い企業が叩き売られているとき、マークスは動く。(鈴木傾城)
ドラッケンミラーはAI分野全体の長期的な成長性は有望であると認識しながらも、足元の過熱相場に対しては慎重な姿勢を崩さない。一部の極度に持てはやされるAI関連銘柄に、明確な警戒感を示している。そのため、Palantir株を2024年12月末までにその約95%を売却している。(鈴木傾城)
「DeepSeek-R1」の衝撃的な登場以降、中国のハイテク企業は現在、投資家からの注目を浴びて好調な状況が続いている。マイケル・バリーのようなアメリカの投資家も、中国のハイテク企業に勝負を賭けるのも、そこに莫大な投資妙味があるからだ。現在、アリババがバリーの大きな保有株となっている。(鈴木傾城)
創業初期の攻めの姿勢が度を過ぎ、一部で不正行為やセクハラ問題が指摘されるなど、Uberは社会的非難を浴びていた。今でもUberにはあまり良い感触を持っていない投資家は多い。しかし、アクティビスト投資家のビル・アックマンが約3,500億円を注ぎ込んで勝負に出たのがこの企業だった。(鈴木傾城)
世界最大のヘッジファンドの親玉ともいえるレイ・ダリオは、従来の国債や社債などの債務性資産を敬遠し、ゴールドのような実物資産、いわゆる「ハードマネー」へのシフトを投資家に提唱している。これは、ゴールドの価格が上昇する期待を狙っているわけではない。むしろ、防衛的姿勢からきている。(鈴木傾城)