1950年代、すなわち昭和30年代……。この頃の日本は、まだまだ「村」を中心とした農村社会が色濃く残っていた時代だった。しかし、日本が工業化の道を歩み始めるようになると、人々は新しい生き方を選択する必要が生まれた。その時の人々を悩ませたのは、こういうものだった。
「今まで通り、慣れた故郷に残って農業をすべきなのか?」
「思い切って都会に出て、新しい仕事に就くべきなのか?」
現代に生きる私たちは、この頃の人々の悩みを見ると、「それは都会に出て新しい仕事を就いた方が良いに決まっている」と簡単に結論を出すのだが、それは私たちがそこから何が起きたのかを知っているからだ。
1950年代を生きていた人たちは、これから日本が凄まじい高度成長を遂げて工業国家として世界に君臨する国になるとは知らなかった。
だから、当時の人は「本当にこれでいいのだろうか」と悩みながら故郷の街から列車に乗って上野駅に降り立っていたのである。大量の若者を乗せたこの列車は当時「就職列車」と言われた。
もちろん、農村で生きる道を選んだ人たちも大勢いた。しかし俯瞰的に見ると、新しい時代に乗った人たちが経済的にも成功していったということが分かっている。この頃から「会社に勤める」というのは新しい時代を象徴する生き方となっていったのである。
この「会社に勤めて生きる」という生き方は、今も社会の主流である。しかし、すでにこの生き方は色褪せている。終身雇用が当たり前だった時代は終わり、企業は従業員を切り捨てる社会になっていったのだ。
そして今、私たちは1950年代の人たちが悩んでいたのと同様に、「新しい生き方」を選択する必要が出てきている。実は今、私たちの世界は「邪悪な世界」へと転換したのだ。それを自覚しているだろうか?
「まぐまぐ大賞2019・メディア・マネーボイス大賞」の1位に選ばれたメルマガです。この記事はメルマガにて発行され、メルマガにて全文を読むことができます。1週間に1度、日曜日にメルマガでの発行を行っております。
まぐまぐ大賞2019、2020 マネーボイス賞1位 二連覇!
週に一回、『鈴木傾城のダークネス・メルマガ編』をまぐまぐ!から発行しております。2020年は、『メルマガの日本一はあなたが決める!まぐまぐ大賞2020 MAGMAG AWARDS 2020』の中で、マネーボイス賞1位を頂きました。
まだメルマガを購読したことのない方は、これを機に登録してみて下さい。上記より登録することができます。
【ご注意】
ご登録頂いてメールが届かない場合、こちらにてお問い合わせ下さい。再発送等も、こちらで行います。
http://www.mag2.com/info/renew/webmail.html
読者さん窓口:reader_yuryo@mag2.com
ダークネス・メルマガ編バックナンバー
ダークネス・メルマガ編は、バックナンバーも充実しております。たとえば、以下のようなバックナンバーが揃っております。
- 株主に報いる優良企業を保有するだけで金が金を連れてくる
- ロックフェラーの資産が陰謀も裏工作もなく増え続ける理由
- 弱肉強食の世界で自分が弱者だと気付いたらどうすべきか?
- 「現代資本主義の魔術」を身につける絶好の機会を見逃すな
- これで「無限にキャッシュを生み出すマシーン」が手に入る
- 次に押さえたいのは「変わりゆくものをすべて飲み込むこと」
- 少子高齢化と人口減で活力が低下する国がインフレにならないとでも?
- 資本主義では自分に才能がなくても、他人の才能を保有するのが基本だ
- 学歴を裏口で手に入れなくても「これ」でイージーモードに入れる
- 資本主義の中で、普通の人間が合法的に他人を搾取する方法がある
- 学歴・職歴・容姿・能力・年齢を超越して、旨味を吸う生き方を選べ
- 自分に投機の才能がないと分かっても、悪賢く立ち回る方法がある
- 「自分が働いて稼ぐ」という発想をするな。もっと重要な発想がある
- 「一生カネに困らなくなるための生き方」として第一歩を踏み出すために
- 「自分は努力しない」という生き方を、合理的に実践する方法を学ぶべき
読みたいバックナンバーはありませんか? 他にも大量のバックナンバーを満載してお待ちしております。