2023年4月9日に日銀では植田和男・新総裁が就任して、翌日には岸田首相と植田総裁が辞令発令で会っている。
植田新総裁が沈みゆくこの国の金融政策でどのような舵取りをするのか世界は発言を待っていたのだが、4月28日の金融政策決定会合で、いよいよ方向性が見えてきた。ポイントになるのは、黒田前総裁が行っていた「異次元の金融緩和」を継続するのか止めるのか、という点だった。
異次元の金融緩和を「継続する」のであれば、円安になる。
異次元の金融緩和を「継続しない」のであれば、円高になる。
そうなる理屈は別に難しいものではない。金融緩和を継続するというのは、円をじゃぶじゃぶに発行するということである。世界はインフレ対策で金融引き締めをしているのに、日本だけ金融緩和を継続するのであれば、他の通貨に比べると日本円の価値が下がっていく。
分かりやすい説明をすると、じゃぶじゃぶと発行されたものは「溢れすぎたモノ」になるのだが、「溢れすぎたモノ」になったらモノの価値は下がる。これは、コメだろうがミカンだろうが通貨だろうが基本的に考え方は同じだ。
ドルはここ1年で急激に市場から引き上げられて足りなくなりつつあるので希少性が出て「価値が上がる」現象が起きている。逆に日本円は市場にじゃぶじゃぶになっているのだから、比較したらどうしても「価値が下がる」のだ。
「異次元の金融緩和を継続するのであれば円安になる」というのは、簡単に言うとそういう理屈によって起こっている。
それで、結果はどうだったのか。植田総裁はこのように発言している。

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