社会を不安定化させるのは経済格差である。一部が超富裕層となって、大半が貧困層となった時、社会はまともに機能しなくなっていく。その格差は、中流階級がどんどん下に落ちて貧困化し、富裕層の資産が逆に増えていくことによって開いていく。
日本はまだまだマシな部類であるが、将来はそうとも言い切れない。日本も経済格差が極度に開いた国になってしまうだろう。
現在、日本の相対的貧困率は15.7%であり、約2000万人が貧困ライン以下での生活となっている。昨今の物価高や電気料金の値上げで、彼らは大きな経済的ダメージを受けている。
ありとあらゆるものが値上げしているので、その家計の負担額は前年度に比べても「年間10万円以上もの支出である」という試算も出されている。
低所得層(アンダークラス)の平均年収が186万円だとすると、年収が176万円になったのと同じで、約5.3%も年収が下がったも同然である。
一方で、年収1000万円の高所得層は収入が990万円になったということなのだが、高額所得者は物価高でも1%しか影響がなかったことになる。低所得層と高額所得層ではダメージの深度が違う。貧困層は高所得層よりも5倍近いダメージを受けている。
超富裕層はむしろ値上げによって資産増大効果の恩恵すらも受けている。
たとえば、富裕層は資産をドルやロケーションの良い負動産に分散したりしているのだが、昨今の値上げの元凶になっている「円安」はドル資産を持つ富裕層にとっては、まさに資産を増大させる「追い風」なのである。
何もしないで資産が「膨らむ」のだから笑いが止まらない。東京の新築マンションで超高額物件は次々と建てられており、2億円超のマンションが次々と売れていく背景にはそういう事情もある。

new! 『質問・要望・ファンレター』コーナー設置!
*質問・要望・ファンレターのコーナーを設置しました
通常のコンテンツ以外に、読んで下さっている皆様とのコミュニケーションを増やすために【質問・要望・ファンレター】を募集したいと思います。
頂いた質問・要望から面白いと思ったものについては、このメルマガで掲載して私も答える形にします。お気軽にどうぞ。重たいものから軽いものまで(投資に関係ない話でも)受け付けます。
ファンレターも頂けたら、これも掲載したいと思います。(掲載できる内容のファンレターにして頂ければ幸いです。もしプライベート満載やその他の事情で難しそうであれば掲載できないので、なるべく表に出して良い内容で頂ければ嬉しいですね)
このメルマガは……
「まぐまぐ大賞2019・メディア・マネーボイス大賞」の1位に選ばれたメルマガです。この記事はメルマガにて発行され、メルマガにて全文を読むことができます。1週間に1度、日曜日にメルマガでの発行を行っております。

ままぐまぐ大賞2022 マネーボイス賞1位
週に一回、『鈴木傾城のダークネス・メルマガ編』をまぐまぐ!から発行しております。今年も、『メルマガの日本一はあなたが決める!まぐまぐ大賞2022 MAGMAG AWARDS 2022』の中で、まぐまぐメディア・マネーボイス賞1位を頂きました。2019年1位、2020年1位、2021年2位、そして2022年1位です。皆様に感謝します。
まだメルマガを購読したことのない方は、これを機に登録してみて下さい。上記より登録することができます。
【ご注意】
ご登録頂いてメールが届かない場合、こちらにてお問い合わせ下さい。再発送等も、こちらで行います。
http://www.mag2.com/info/renew/webmail.html
読者さん窓口:reader_yuryo@mag2.com
ダークネス・メルマガ編バックナンバー
ダークネス・メルマガ編は、バックナンバーも充実しております。たとえば、以下のようなバックナンバーが揃っております。
- 株主に報いる優良企業を保有するだけで金が金を連れてくる
- ロックフェラーの資産が陰謀も裏工作もなく増え続ける理由
- 弱肉強食の世界で自分が弱者だと気付いたらどうすべきか?
- 「現代資本主義の魔術」を身につける絶好の機会を見逃すな
- これで「無限にキャッシュを生み出すマシーン」が手に入る
- 次に押さえたいのは「変わりゆくものをすべて飲み込むこと」
- 少子高齢化と人口減で活力が低下する国がインフレにならないとでも?
- 資本主義では自分に才能がなくても、他人の才能を保有するのが基本だ
- 学歴を裏口で手に入れなくても「これ」でイージーモードに入れる
- 資本主義の中で、普通の人間が合法的に他人を搾取する方法がある
- 学歴・職歴・容姿・能力・年齢を超越して、旨味を吸う生き方を選べ
- 自分に投機の才能がないと分かっても、悪賢く立ち回る方法がある
- 「自分が働いて稼ぐ」という発想をするな。もっと重要な発想がある
- 「一生カネに困らなくなるための生き方」として第一歩を踏み出すために
- 「自分は努力しない」という生き方を、合理的に実践する方法を学ぶべき
読みたいバックナンバーはありませんか? 他にも大量のバックナンバーを満載してお待ちしております。
ブログ『ダークネス』が生んだ電子書籍


