これまで好調だった株式市場だが、7月半ばから崩れてきて連日の下げとなっている。
とくにハイテク市場(NASDAQ100)に大きな下落がきているのだが、その理由はいくつもある。1つはトランプ前大統領が「台湾は我々の半導体事業をすべて奪った」と、半導体製造でもっとも重要な国を敵視する発言をしたことだ。
そして、バイデン大統領が中国への半導体製造装置の輸出規制をより厳しくすることも発表されて、半導体セクターを構成する銘柄の売上が落ちることが懸念された。
さらにアメリカでは景気の鈍化がみられるようになってFRB(連邦準備銀行)による利下げ観測が高まり、機関投資家などが大型ハイテク株から小型株へとセクターローテーションを起こしたこともある。
そこにきて日銀が利上げを発表したので、10円以上の円高ドル安となって、日本の投資家にも大きなダメージを与えたのだった。いったん崩れると、これまで「株を買ったら上がるもの」と思っていた素人投資家は心理的に動揺する。
彼らが売り飛ばすと、ますます株式市場は下がる。そして、株式市場が下がり出すと、マスコミは「歴代2位の下げ!」「暴落のはじまりか?」と嬉々として宣伝するようになるので、その動揺はますます広がる。
そうすると、「株式は長期投資でやるべき」と主張していたはずの人々が、「少し売って身軽になったほうがいいかも」と弱気に陥る。しかし、心理的に動揺しているので、売るのは「少し」ではなくて「半分」だったり「全部」だったりする。
もちろん、評価できる材料もゼロではないので急に楽観が戻ったりするのだが、それで上がると「逃げ遅れた」と思っていた人々がいっせいに売るので、翌日にはまた急落したりすることもある。
株式市場は投資家の心理がとても強く反映される場所なので、そういうのをすべて織り込みながら、不安定に揺れ動く。ひとまず日本人投資家は株式市場の下落と円高の両方でダメージを受けているので、今は蒼白になっている人は多そうだ。
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