アメリカでは景気後退が懸念されるようになって、株式市場が一足先に売られる展開となっている。景気が悪くなると企業は求人をしなくなるのだが、2024年7月の求人件数はかなりの低水準となっている。
逆イールドカーブ(米10年債利回りと米2年債利回りの差がマイナスとなる現象)は9月4日に解消されたのだが、じつは歴史的には逆イールドカーブが解消されてからしばらくすると景気後退《リセッション》がやってくる可能性が高い。ISM製造業・非製造業の景気指数も50割れをしており、景気の悪化を示している。
こうした状況から「リセッションがくる可能性が高いのではないか」と考える人々が増えており、アナリストの中にも「株式市場は暴落する」とあおり立てる人たちも出てくるようになった。
実際、こうした不穏な空気感が醸成される中では、ちょっとした弾みで暴落は起きやすい。現に、8月に入ってから相場は乱高下するようになっており、投資家の不安と恐怖が市場の変動を激しいものにしている。
アメリカがこのような状況なので、恐怖についてはどこの市場よりも敏感な日本の株式市場も相場の大きな変動は避けられないだろう。大きな暴落がきたとしても、私自身は驚かない。
アメリカは大統領選挙が混沌としており、中国は不動産バブル崩壊に苦しんでおり、世界はロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争で地政学的リスクを大きく感じている。
暴落の火種はどこにでもある。あるいは、今の私たちがまったく認識していないところで大きな問題が起きて、金融市場を激しく動揺させる可能性もある。逆に、これほど不安材料があるにもかかわらず「何も起きない」こともありえる。
多くの投資家は「どうなるのか?」と議論し、起こるべき未来を当てようとしているのだが、そういうのに巻き込まれると情緒不安定になり、自ら大きなワナに落ちて大損してしまうことになる。
私たちが重要なのは、暴落がくるのかどうかを当てることではなく、「うまく立ちまわること」なので、逆にこういう状況をどのように利用してリターンを得るかを考えるのが正しい。もちろん、うまい方法がある。

このメルマガは……
「まぐまぐ大賞2019・メディア・マネーボイス大賞」の1位に選ばれたメルマガです。この記事はメルマガにて発行され、メルマガにて全文を読むことができます。1週間に1度、日曜日にメルマガでの発行を行っております。
ままぐまぐ大賞2022 マネーボイス賞1位
週に一回、『鈴木傾城のダークネス・メルマガ編』をまぐまぐ!から発行しております。今年も、『メルマガの日本一はあなたが決める!まぐまぐ大賞2022 MAGMAG AWARDS 2022』の中で、まぐまぐメディア・マネーボイス賞1位を頂きました。2019年1位、2020年1位、2021年2位、そして2022年1位です。皆様に感謝します。
まだメルマガを購読したことのない方は、これを機に登録してみて下さい。上記より登録することができます。
【ご注意】
ご登録頂いてメールが届かない場合、こちらにてお問い合わせ下さい。再発送等も、こちらで行います。
http://www.mag2.com/info/renew/webmail.html
読者さん窓口:reader_yuryo@mag2.com
フルインベスト・メルマガ編バックナンバー
フルインベスト・メルマガ編は、バックナンバーも充実しております。たとえば、以下のようなバックナンバーが揃っております。
- 株主に報いる優良企業を保有するだけで金が金を連れてくる
- ロックフェラーの資産が陰謀も裏工作もなく増え続ける理由
- 弱肉強食の世界で自分が弱者だと気付いたらどうすべきか?
- 「現代資本主義の魔術」を身につける絶好の機会を見逃すな
- これで「無限にキャッシュを生み出すマシーン」が手に入る
- 次に押さえたいのは「変わりゆくものをすべて飲み込むこと」
- 少子高齢化と人口減で活力が低下する国がインフレにならないとでも?
- 資本主義では自分に才能がなくても、他人の才能を保有するのが基本だ
- 学歴を裏口で手に入れなくても「これ」でイージーモードに入れる
- 資本主義の中で、普通の人間が合法的に他人を搾取する方法がある
- 学歴・職歴・容姿・能力・年齢を超越して、旨味を吸う生き方を選べ
- 自分に投機の才能がないと分かっても、悪賢く立ち回る方法がある
- 「自分が働いて稼ぐ」という発想をするな。もっと重要な発想がある
- 「一生カネに困らなくなるための生き方」として第一歩を踏み出すために
- 「自分は努力しない」という生き方を、合理的に実践する方法を学ぶべき
読みたいバックナンバーはありませんか? 他にも大量のバックナンバーを満載してお待ちしております。
ブログ『ダークネス』が生んだ電子書籍


