石破茂が新首相になることに決まったが、早々から政策の正当性や実行力に疑問が持たれて、株式市場と為替相場が動揺している。この新首相が今後、広く国民の支持を得られるのかどうかは非常に微妙なところであり、先行きの不透明感が強い。
私自身も石破茂には、まったく何の期待もしていない。
というよりも、私は今の日本の政治には、もう何の期待もしていない。30年以上も日本を成長させることができなかった無能な政治家たちが、役職だけグルグルと変えて何かしているだけなのだ。それで「何か期待しろ」というのが無理な話である。
政策決定プロセスの硬直化や既得権益の固定化が進み、必要な改革が遅れ、政治不信も高まっている。外交・安全保障面では、新内閣が傍若無人な中国や、世界をとりまく地政学的リスクに強く対応できるのかどうかも不安が残る。
政治家の無能のせいで少子高齢化による人口減少が加速する中、経済成長の鈍化も顕著となっており、もはや完全に手遅れの様相となった。
消費に活発な若者が減少し、将来に不安で貯金を使いたくない高齢者が増えるのだから、日本経済の成長率が低迷するのは当然だ。2024年度の実質GDP成長率は0.8％、2025年度は1.1％にとどまると予測されているが、これは主要先進国の中でも、もっとも低い水準である。
そして、少子高齢化によるイノベーションの低下も日本経済の将来に暗い影を落としている。とくに、デジタル化やAI技術の導入において、日本は他の先進国に大きく遅れを取っている。
社会情勢を冷静に俯瞰してみると、日本の置かれている状況はなかなか厳しいものがあるのが現状だ。だから、「これから自分はどうするのか」を考えるのが非常に重要な自問になっていく。
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