北朝鮮。これほど世界に必要とされていない国家は他にない

北朝鮮。これほど世界に必要とされていない国家は他にない
2018年1月1日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)は「新年の辞」の中で、「米本土全域が我々の核攻撃の射程圏内にあり、核のボタンが私の事務室の机の上に常に置かれている」とアメリカを威嚇し、トランプ政権にこのように言っている。

「これは現実だということをはっきり理解すべきだ」

さらに金正恩は「核弾頭と弾道ミサイルを大量生産して実戦配備する事業に拍車を掛けていくべきだ」と延べ、経済制裁があっても今の核開発と弾道ミサイルの製造に邁進すると従来の方針に突き進んでいく考えを示した。

北朝鮮という国が変わらないのは、これよりも前に朝鮮中央通信が「我々にいかなる変化も望むな。そして強大な朝鮮の実体は永遠に骨抜きにすることも、抹殺することもできない」と配信していることからも分かる。

そのように国際社会を脅すのだが、北朝鮮はいつも口先だけで、何もできない弱小国家である。そんなことは今や小学校の子供でさえ知っている。

本当に戦争になってアメリカと対峙することになったら、北朝鮮などすぐに消し飛んでしまう。

しかし、北朝鮮のこのような弱い犬の遠吠えは、国外に向けて言っているのではなく、実は国内に向けて言っているのだと分析されている。

北朝鮮の人民が真実を知ることなど到底無理な話

中国は一党独裁を守るために強力な情報封鎖を敷いて人民監視を行っているのだが、北朝鮮もまた同じことをしている。

独裁政権は自分たちの独裁を維持するために「不満分子」をことごとく粛清していく性質があるのだが、そのためには情報封鎖と隣人監視のシステムが欠かせない。

政権が人民に情報を与えるとしたら、それは独裁者に好都合な一方的で偏って誤った情報でしかない。指導者を神格化するためのフェイクニュースも垂れ流しにされる。

そのため北朝鮮の人間たちは、自国がどのような姿になっているのかを知ることができない。また国際的にどのような状況下に置かれているのかも知ることができない。

北朝鮮の指導部の垂れ流す情報だけしか接することができない場合、その政府が発表するニュース「だけ」を元にして状況を判断しなければならないのだから、真実を知ることなど到底無理な話だ。

北朝鮮の内部から見ると、自分たちの指導者が「口だけ」だと嘲笑されていることなど知らない。自分たちの軍隊が旧装備でポンコツだとは知らされていない。

自分たちが飢えているのは、「悪辣極まる」アメリカや韓国や日本が経済封鎖するからで、指導者である金正恩はそんな悪質な国家と必死になって戦っていると勘違いする。

だから、「米本土全域が我々の核攻撃の射程圏内にあり、核のボタンが私の事務室の机の上に常に置かれている」と指導者が言えば、本当に北朝鮮とアメリカは対等に戦争できる国家であると信じてしまうことになる。

仮に何らかの疑問があったとしても、政権を批判できず、疑うことも許されない。刃向かった人間は片っ端から強制収容所に放り込まれる。

そんな弾圧の中で、毎日のように一方的なニュースを流されると、人民が骨の髄まで洗脳されたとしても何ら不思議なことではない。

極限の中で生活し、そんなときに一方的な情報を聞かされると、正常な人間でも正常でなくなってしまう。まさに、いかがわしいカルト教団さながらのやり口である。

人民の不満を常に外部に向けるしかない北朝鮮

北朝鮮の政権はもはや共産主義体制でも何でもない。ただの独裁政権である。金王朝政権だ。独裁を維持するために人民を不当に弾圧し、洗脳し、自由を極度に制限し、人権蹂躙を行っている。

さしたる産業もなく計画性もないので人民は餓え続けている。ドナルド・トランプ大統領の強力な経済制裁によって、さらに状況は悪化した。

こうした経済情勢の悪化は、いかに情報封鎖と指導者賛美の洗脳を行っても人民の不満の高まりを抑えることはできない。面従腹背になっていく。

だから、金正恩はその不満をそらすために、反日・反韓・反米に人民の目を向け、失敗した政治で生まれている困窮の責任を他国に押しつけているのだ。

反日・反韓・反米を強調しないと金正恩政権は持たない。たとえば、「朝鮮半島は平和です」とは間違っても言うことができない。

「平和なら、なぜ我々は飢えているのだ?」という話になり、不満がすべて現政権に集中してしまうからだ。「現政権が無能だから我々は飢えているのではないか?」という真実が明るみに出る。

人民の不満は、常に外部に向けていないと現政権は持たない。

だから、人民の間で不満が溜まれば溜まるほど、現政権は必死になって「戦時中」「一触即発」を演出しなければならなくなる。真に迫った演技で、明日にも戦争が始まるという演出をする。

北朝鮮は常にアメリカが核戦争を始めようとしているかのように言っている。

それを誰に聞かせているのかというと、外部の人間たちに見えて実は国内の人々なのだ。それは「敵がありとあらゆる手口で北朝鮮を潰そうとしている」という「国内向け」の情報操作なのである。

そのように人民に思わせることに成功すると、人民の不満は経済封鎖するアメリカ・韓国・日本に向かっていく。独裁政権がそのような流れを作っている。

北朝鮮は、強国に利用されている哀れな国家だ

情報統制して、自分たちが貧しいのは何でもかんでもアメリカや韓国や日本のせいにして世論操作を行う。好戦的な言動を国内の人間に聞かせて、指導者が外部と戦っているかのように見せかける。

核開発や弾道ミサイルの製造も、他国から人民を守るためでも何でもない。独裁者が、ただ自分の政権を維持するために必要としているだけだ。

このような国家は、まともな国家ではない。まともでない以上、こうした政権は崩壊すべきである。国際社会は北朝鮮という国の存続を求めていないので経済制裁しているのだが、それでも崩壊しないのは裏に中国がいるからだ。

北朝鮮の悪しき独裁政権を維持させているのは中国であるのは、中国が支援を止めようとしないことでも明らかになっている。アメリカがどれだけ強く言っても、中国は北朝鮮への石油供給を止めない。

北朝鮮の現政権が崩壊すると、誰かが飢えた北朝鮮の人員を食わせなければならない。しかし、中国はそれを望んでいない。面倒を押し付けられたくないのだ。

そして、中国はアメリカや日本にプレッシャーをかけたいときは、北朝鮮を鉄砲玉として使える。

さらに、北朝鮮が崩壊すると、誰が朝鮮半島北部を支配するかという問題もある。米韓が北朝鮮を支配することになると、地政学上から言うと中国が一番困る。

中国にとって北朝鮮は使える駒である。だから、北朝鮮はいつまでも中国に「生かされて」いる。北朝鮮は強国から自立した国家ではなく、強国に利用されている国家なのだ。

ずっと中国に利用されてきたし、これからも利用される。ただし、物事には限度というものがある。このような愚かな独裁国家が永遠に存続できることなどあり得ない。

国際社会の忍耐はもう限界に近い。いくら中国が裏で支援していたとしても、近い将来のどこかのタイミングでこの国家は必ず崩壊し、消え去っていくことになる。

北朝鮮の崩壊は早ければ早いほどいい。北朝鮮の崩壊が2018年最大の出来事になることを望む。これほど世界に必要とされていない国家は他にない。

北朝鮮の指導者、金正恩。こ物事には限度というものがある。このような愚かな独裁国家が永遠に存続できることなどあり得ない。

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