現在、アメリカの株式市場が上昇しており、S&P500指数は年初来で26.41%、NASDAQ総合指数は30.62%となっている。
S&P500指数の年平均リターンが約10%であることを考えると、この26.41%というのはかなりの上昇だ。26.41%成長が4年続くと、資産は黙っているだけで2倍以上となる。それくらいのインパクトなのだ。
ただ、今後の4年はけっこうな変動になっていくのではないか。何しろ、次期大統領はふたたびドナルド・トランプなのだ。トランプは思いつきの政策でも、実行をためらわない。その政策のいくつかは株価に大きなダメージを与えるだろう。
しかし、もちろん株価を上昇させるような政策もある。そうした政策が機能すれば、株価の上昇も大きなものになる。要するに、上にも下にも「振れ幅」が激しくなるのではないかという予感がある。
相場が激しく変動すると、個人投資家は短期間で自分の資産価値が大きく上下するのを目の当たりにする。この急激な変動は心理的な負担をもたらし、不安や焦りを引き起こす原因となる。
特に大幅な下落がきたときが問題だ。「これまで積み立ててきた資産が失われるのではないか」という恐怖心や不安感が刺激され、荒れ狂う市場の中で冷静な判断が難しくなる。
逆に上がったら上がったで、こちらも問題を引き起こす。「バスに乗り遅れた。もっと上がるのではないか」と焦燥感を刺激され、もっとも高い局面で大量に買って暴落に巻き込まれたりするからだ。
ある意味、「振れ幅」が激しい株価の動きは個人投資家にとっては、非常に危険な局面だともいえる。こうした変動(ボラティリティ)の大きな市場と向き合う心の準備はできているだろうか?
こうした変動に、いちいち振り回されない合理的な方法がある。
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