アメリカの優良企業をドルコスト平均法で長期に買うと、資産が大きく増える。あるいは、アメリカの株式市場全体をトレースするETFを手に入れておくのもいい。すると、どうなるのかというと、最終的に「不労所得」が得られるようになる。
不労所得とは、労働を伴わずに得られる収入のことを指す。
株式の配当金で暮らせるのであれば、やりたくもない労働から離れ、自分の好きなこと「だけ」をして生きていけるし、あるいは何もしないでぶらぶらしても生きることもできる。自分のやりたいようにやれる。
たとえば、配当が定期的に入ると生活の安定性が向上するので、場合によっては新たな挑戦やリスクテイクが可能になる。冒険心のある人は、収益のことを考えないで、いろんなことができる。
私自身は不労所得については「自分の時間を生み出すためのツール」であると捉えている。不労所得によって収入を得るための労働に縛られることなく、創造的な活動や自己への投資、さらには「何もしない」時間を持つ余裕を得られるからだ。
不労所得を得るのは、株式の配当のほかにも債券の利子、不動産賃貸収入、知的財産権によるロイヤリティ、事業の所有などが挙げられる。いずれにしても、これらの収入源は、個人の直接的な労働時間や努力に比例せず、所有する資産や投資から生み出される。
よく誤解されているのだが、不労所得は資本主義でどんどんマネーを稼ぎたい人が目指すものではなく、むしろ資本主義に向いていない人こそ、それを得るべきなのだ。私はそう思っている。
事業運営なんかまったく関心がなく、労働に興味がなく、ぶらぶらと生きたい人は資本主義の社会に向いていない。さしずめ、私なんかがそうだ。そういう人でも資本主義で破綻しないために生きられるのが不労所得なのだ。
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