低所得層は日常的に生活費が足りないので、家族や友人・知人から借金をしたり、銀行のカードローンを使ったり、クレジットカードのキャッシングを使ったり、消費者金融からのカードローンを使ったりして、とにかくカネを借りる。
何か欲しいものを買うときも、現金一括ではなくてカードで分割払いにしたりする。リボ払いも多用する。
そうすると、かかってくるのが金利である。
さすがに家族や友人・知人からの借金には温情で金利はないかもしれないが、銀行やクレジットカード会社や消費者金融はそんな温情なんかないので、金利はしっかり取られることになる。
銀行のカードローンの金利は年2.49%〜14.79%となる。クレジットカードのキャッシングの金利は、一般的に年15.0%〜18.0%となる。消費者金融も、大手・中小にかかわらず上限は年18%となっている。リボ払いの金利は15%程度である。
もちろん、それぞれの企業によって条件が違うので、一概にそういう金利であるとはいえないのだが、いずれにしても馬鹿高い金利を毎月支払うのは間違いない。そうなると、結局は高い支払いをしていることになる。
堅実は人は「銀行のカードもクレジットのカードも使わず、リボ払いもせず、消費者金融なんかもってのほか」という人もいるのだが、そういう人も車をローンで買って年3.5%〜10%の金利を支払っていたり、住宅ローンを借りて金利負担分だけで数百万円を支払っていたりする。
「借金もうまく使えばいい」という人もいるのだが、どういう借金をするにしても、金利を支払うことになるのは間違いない。もし、借金をしなければ、もちろん金利を支払わなくてもいいので、その分だけ「有利になっている」ということになる。
低所得層はそれがわかっていても「とにかくカネが足りない」ので、どうしても金利を支払って損する側にいってしまう。これは低所得層ほど「高い支払いを余儀なくされる」という資本主義の残酷さを示しているともいえる。
うまく立ちまわりたいのであれば、本当は金利を「もらう」側にいなければならないのだ。それができたら、逆に資本主義を「利用できる」ことになる。
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