その国の経済活動全体が生み出したものが国内総生産(GDP)である。物価変動の影響を考慮せず、市場で取引されている価格に基づいて算出したGDPを名目GDPと呼ぶ。この名目GDPと、株式市場全体に流れ込んでいる総額を比較すると何がわかるか。
名目GDPより、株式時価総額が高ければ、株式市場が過熱しているというのがわかる。要するに高すぎる。低すぎれば、株式市場は見捨てられているというのがわかる。そのときは、株式市場が安値で放置されている状態である。
これを数式化したのが「当該国の株式時価総額÷当該国の名目GDP×100」というものであり、ウォーレン・バフェットが重視するのでバフェット指数ともいわれている。
100%あたりが適切な水準であるといわれている中、現在のバフェット指数はとうとう節目の200%を超えてしまった。つまり、今の株式市場は警戒水域に入ったということを示している。
ただ、節目を超えたからといって、明日にでも暴落するというわけではない。そもそも「過熱している」ということは、株式市場で儲けたい人が大勢いるということなので、熱狂は長く続く可能性もある。
だが、熱狂が冷めたら……。
悲惨な事態が待っている。
アメリカ人も今、AI(人工知能)の投資に踊っている。日本人の投資に慣れていない人たちも、普通に米国株を買うようになり、新NISAやiDeCoでも、オルカンや全米株式が大人気だ。
S&P500もAI関連銘柄も上がっているので、株で儲かった人たちがあれこれ手法を披露して自慢し、インフルエンサーが株を買えと煽り、電車の中吊り広告にも「株で儲かる方法」が喧伝され、誰もが「投資、投資、投資」と話題にしている。
12月に入って、そろそろ2025年のことに思いを馳せる時期となったが、私は2025年の方針として、ひとつ決めたことがある。それを説明したい。
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