今年は株式市場も過熱した年だった。通常、株式市場の平均リターンは8〜10%なのだが、今年のS&P500は28%で、通常の3倍以上もの上昇を見せた。この顕著なパフォーマンスは、人工知能(AI)関連企業の成長が主な要因とされている。
特に、NvidiaなどのAI技術を牽引する企業は、昨年に続き今年も株価が倍増するなど、指数全体の上昇に大きく寄与した。
日本政府も新NISAで日本人の個人投資家に投資を煽りまくったので、オルカンや全米株式などに大量の買いが入り、個人投資家もS&P500の上昇分28%を手に入れて、株式投資の熱狂が湧き上がっている。
SNS上には成功を収めた投資家たちの自慢の声があふれ、投資で「億り人」になりたいと願う人々も続出。オンライン証券口座の開設数が過去最高を記録する中、若年層の参入もとどまるところを知らない。
この現象はまるで巨大な津波のように見える。誰もがその波に乗らなければ取り残されてしまうという感覚に駆られているようだ。
日本株は調整はしているのだが、個人投資家が積極的に銘柄を物色している。株主優待目当ての投資家も増え、その優待品が転売市場に出まわる現象もある。
SNSでも、まるで熱に浮かされたかのように、「テンバガー」を夢見て次なる10倍株を探し求める人々が増え、どれがテンバガーになるのか議論する姿もある。そのため、猛烈に上がった株式をさらに買い進んでいったり、通常の3倍の値動きをするブル3倍に全賭けしたりする人も出てきている。
投資関連の書籍が次々と出版され、マスコミも新聞の中吊り広告で「この株が上がる!」とセンセーショナルに見出しをつけ、セミナーやオンライン講座もあちこちで開かれ、「バスに乗らなければ置いていかれる」とばかりに人々が押しかけている。
投資関連のポッドキャストやYouTubeチャンネルの登録者数も急増し、成功を収めた人々の動画には羨望の眼差しが注がれ、そうしたものに触発されて人々はさらに株式市場の掛け金を増やしている。それが今の姿だ。
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