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『鈴木傾城の「フルインベスト」メルマガ編』をご購読されている皆様へ
今回は、先日まぐまぐ!で行われたNPO法人生活支援機構ALLの坂本さん慎治さんと、鈴木傾城との対談の全編を、鈴木傾城の有料メルマガの会員様限定でお届けしました。
最低賃金の議論がなされる間にも、持つものと持たざるものの差はどんどんと広がり、社会の底辺になればなるほど抜け出せない絶対貧困に陥っています。社会の底辺で生きる価値すら見出せなくなった生活困窮者たちは、どのような苦悩を抱えているのでしょうか?
生活困窮者に住居提供の支援をする『生活者生活支援機構all』の代表・坂本慎治さんに鈴木傾城が迫ります。
対談の模様は動画でみることもできます
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★対談相手プロフィール★
坂本慎治氏(さかもとしんじ)
1988年生まれ。大阪府出身。NPO法人生活支援機構ALL・代表理事。大阪居住支援ネットワーク協議会・代表理事。中学卒業後、鳶職を経て某大手賃貸仲介業者へ就職。入社後まもなくNo.1セールスマンに輝く。その一方で生活保護者や障がい者を受け入れない大家に疑問を抱き、25歳の時にNPO法人生活支援機構ALLを立ち上げる。以後、現在までに約1万人もの生活困窮や居住支援の相談にのり、居住支援の第一人者として活躍する。NHKニュース「ほっと関西」、朝日放送テレビ「cast」、TBSドキュメンタリー「解放区」など多数のメディアに出演。著者に『大阪に来たらええやん! 西成のNPO法人代表が語る生活困窮者のリアル』がある。
鈴木傾城が見たシングルマザーの困窮
鈴木傾城(以下:鈴木) みなさん、こんにちは。鈴木傾城と申します。
坂本慎治(以下:坂本)坂本慎治と申します。
鈴木傾城 今日は「絶対貧困から脱出する道はあるのか」というテーマで坂本さんをゲストにお迎えしました。坂本さんは生活困窮者への支援を行うNPO法人「生活支援機構ALL」の代表理事を務め『 大阪に来たらええやん! 西成のNPO法人代表が語る生活困窮者のリアル 』いう本も出されていたりと、そういう活動を大阪のあいりん地区で日々やっておられるという、本当に希有な方なので、その貴重なお話をいろいろ聞きたいと思います。
坂本 はい、もう全然何でも聞いていただければ。
鈴木 ちょっと坂本さんの話に入る前に、一つエピソードがあって。2020年のパンデミックの時に、私は別の取材で所沢に住んでいるシングルマザーの女性に話を聞きに行った時があったんです。彼女は当時コロナで仕事がなくなっていて、解雇されたわけじゃないんですけれども、一時休業でもう来なくていいと言われていたんですね。
その期間、給料は2割ぐらいしかくれなかったんですね。生活が苦しいのに給料2割で仕事がなくて、さらに子供がいるという状況で、その時に私は取材に行ったんですけれども、もう子供におやつを買ってあげたり、ご飯を買ってあげたりすることもできなくて。それで子どもは泣くんですよ。「甘いものが食べたい」「お菓子を食べたい」って。
しょうがないから、公園に行ってそこに咲いてる赤い花の蜜をおやつ代わりに舐めさせたんですけど、子どもはお腹が空いてるから、花を吸うだけじゃなくて食べちゃうと。それぐらい酷い状況だったらしいんですね。
だから「生活保護を受けた方がいいんじゃない?」という話をしたんだけれども、女性は「ギリギリになるまで我慢する」「それまで生活保護を受けたくない」と言うんですよ。私から見たら、もうすでにギリギリの状態で、これは危ないんじゃないかというところまで来ているんですけれども、彼女は「受けたくない」「どうしても自分で頑張りたい」ということで……そういう女性がいたんですよね…
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