三菱UFJ銀行の元行員だった今村由香理は、15年以上にわたり競馬やFX(外国為替証拠金取引)などのギャンブルにのめり込み、2013年には700万円以上の負債を抱えて民事再生法の適用を申請していた。
それで懲りてやめられたらよかったのだが、その後もFX狂いが止まらずに借金が10億円以上に膨れ上がり、返済に困窮した末、顧客の貸金庫から現金や貴金属や金塊を盗みまくって、2025年1月14日に逮捕されている。
今村由香理は「投資に使った」と述べていたようだが、競馬やFXが「投資」と思っているところに、金融リテラシーの低さが見えてくる。とても金融機関に勤めていた人間とは思えない。
FXにしても、日本のFX取引はレバレッジが低いので、わざわざ海外の会社に口座を作っていた。海外ではレバレッジ100倍以上を賭けることができる狂気のようなFX口座も普通にある。こういうので10億円の損失を出すのだから、かなりのギャンブル狂だったともいえる。
ギャンブルは短期間で大きな利益を狙うスリルに満ちた取引だ。勝てば多額の現金が得られる。そこには極度の興奮と運試しの要素がつめ込まれている。
勝敗は運に大きく左右され、当たれば一攫千金、外れればすべてを失うという劇的な展開になる。このギリギリのスリルに、多くの人々が魅了される。要するに、ギャンブルは投資というよりも娯楽なのである。
しかし、胴元はつねに控除率を設定しており、参加者の総掛け金の一部を確実に取り分として得る。こうして長期的には、ギャンブラー全体の期待値は理論上にはマイナスになる構造が仕込まれている。
私はギャンブルなんかまったく関心がないのだが、どうしてもギャンブルにかかわらなければならない悲運にあるのなら、鉄火場に乗り込んで勝負なんかしない。胴元に賭ける。胴元に賭けるのは、べつに難しい話ではない。

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