私は相場を予測しないので、今の相場に対して強気でも弱気でもない。ただ、観察として強気が多くて、株式市場が過熱しているという「観察」はしている。もし、株式市場が過熱しているのであれば、静かに利確して足抜けしていくにはちょうどいい時期でもある。
そのように考えて、2025年はコア・サテライトの部分のうちサテライトの部分を1年かけてゆっくりと利確していく予定でもある。すでに、今月に入ってからゆっくりと売却をはじめている。
相場が過熱しているように見える理由は、以前のメルマガでも何度も書いたので、そちらを参照して欲しい。
https://www.mag2.com/archives/0001566290/
今はAIという大きなパラダイムシフトが世界を興奮させている。さらにトランプ政権2.0がはじまり、親ビジネスの大統領の方針を見て、市場はますます熱狂が高まっている。売り手よりも買い手の熱狂が圧倒的に勝っている。
多くの投資家が短期的な値上がり益を求めて株式を大量に買い、その一方で、ほんのわずかな情報でもプラス要素とみなされればポジションを拡大する。それが市場の熱狂で見られる特徴だ。
ニュースで報じられる企業の業績や新製品のリリース情報が追い風となり、さらなる買いが買いを呼ぶ連鎖が形成される。その結果、何の根拠もなく株価が吊り上げられているかのように見える銘柄でも、高値を更新していく現象が日常的に観測される。
個別銘柄に限らず、市場全体が連日のように高値圏を推移すると、まるで下がる可能性は存在しないかのような空気が広がる。
実際、過去の事例を見ると、1980年代後半のバブル景気や2000年代初頭のITバブルでも、同様の過熱状態が確認されている。株価は天井知らずのごとく伸び、投資家は周囲の熱気に背中を押されてさらに資金を投じる。

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