貯金100万円くらいの人が何かに投資したらいきなり成功して、1億円が手元に転がり込んでくるような状況を想像してみてほしい。これは典型的な一攫千金の状況だ。こういうのを妄想する人は多い。
そして、一部の人はそれを実現しようとして、FX(為替証拠金取引)や、ミームコインや、レバレッジをかけた株式取引などでギャンブルさながらの取引をする。あるいは、競馬や競輪やパチンコなどの事実上のギャンブルに向かう人もいる。
だが、一攫千金の幻想に取り憑かれた人が破滅した実例は多い。
無謀な賭けをして短期間で巨額の利益を追い求める行為は、計画性や合理性を欠く。日本国内においても、一攫千金を狙い、高騰相場で無計画な投資に走った個人投資家の破滅はいつでも起きている。
1980年代後半のバブルでも、1990年代後半のITバブルでも、2000年初頭のFXブームでも、2005年から2006年のライブドアをはじめとした新興企業ブームでも、2010年代後半のビットコインブームでも、踊り狂って消えていった人はいくらでも思い出せる。
メディアやインフルエンサーがブームをセンセーショナルに取り上げ、成功事例を拡散することで、若年層や投資初心者に「自分も成功できるかも」という射幸心を極限まであおり立てる。
そして、多くの人がそれに釣られて短絡的な利益に目がくらみ、リスク管理や市場分析を行わずにフルインベストする。そして、マーケットの急変や思惑違いにより一瞬にして資産を失う事態となる。
本来であれば、思惑が外れたとしても生き残れるようにしておくのが正常な投資だが、一攫千金の妄想に取り憑かれていると、そんな合理的判断や防衛的判断は働かない。アドレナリン全開の中で、対象に全財産を賭けて、足りなければ借金をして、レバレッジを賭け、自分の手元に大金が転がり込むことだけを考える。
一攫千金に取り憑かれるのは、かくも危険なことである。しかし……

このメルマガは……
「まぐまぐ大賞2019・メディア・マネーボイス大賞」の1位に選ばれたメルマガです。この記事はメルマガにて発行され、メルマガにて全文を読むことができます。1週間に1度、日曜日にメルマガでの発行を行っております。
ままぐまぐ大賞2022 マネーボイス賞1位
週に一回、『鈴木傾城のダークネス・メルマガ編』をまぐまぐ!から発行しております。今年も、『メルマガの日本一はあなたが決める!まぐまぐ大賞2022 MAGMAG AWARDS 2022』の中で、まぐまぐメディア・マネーボイス賞1位を頂きました。2019年1位、2020年1位、2021年2位、そして2022年1位です。皆様に感謝します。
まだメルマガを購読したことのない方は、これを機に登録してみて下さい。上記より登録することができます。
【ご注意】
ご登録頂いてメールが届かない場合、こちらにてお問い合わせ下さい。再発送等も、こちらで行います。
http://www.mag2.com/info/renew/webmail.html
読者さん窓口:reader_yuryo@mag2.com
フルインベスト・メルマガ編バックナンバー
フルインベスト・メルマガ編は、バックナンバーも充実しております。たとえば、以下のようなバックナンバーが揃っております。
- 株主に報いる優良企業を保有するだけで金が金を連れてくる
- ロックフェラーの資産が陰謀も裏工作もなく増え続ける理由
- 弱肉強食の世界で自分が弱者だと気付いたらどうすべきか?
- 「現代資本主義の魔術」を身につける絶好の機会を見逃すな
- これで「無限にキャッシュを生み出すマシーン」が手に入る
- 次に押さえたいのは「変わりゆくものをすべて飲み込むこと」
- 少子高齢化と人口減で活力が低下する国がインフレにならないとでも?
- 資本主義では自分に才能がなくても、他人の才能を保有するのが基本だ
- 学歴を裏口で手に入れなくても「これ」でイージーモードに入れる
- 資本主義の中で、普通の人間が合法的に他人を搾取する方法がある
- 学歴・職歴・容姿・能力・年齢を超越して、旨味を吸う生き方を選べ
- 自分に投機の才能がないと分かっても、悪賢く立ち回る方法がある
- 「自分が働いて稼ぐ」という発想をするな。もっと重要な発想がある
- 「一生カネに困らなくなるための生き方」として第一歩を踏み出すために
- 「自分は努力しない」という生き方を、合理的に実践する方法を学ぶべき
読みたいバックナンバーはありませんか? 他にも大量のバックナンバーを満載してお待ちしております。
ブログ『ダークネス』が生んだ電子書籍


