株価が大きく下がる局面では、大半の投資家が不安に駆られる。ニュースでは「株式市場が混乱」「資産が急減」など、ネガティブな見出しが並ぶ。
だが、こうした時期は配当を好む長期投資家にとっては絶好の「狩り場」である。市場の暴落は多くの人にとっては苦痛かもしれないが、配当中心で投資を組み立てている長期投資家は、むしろ小躍りするくらいうれしいことなのだ。
配当利回りは、株価に対する配当金の比率で計算される。たとえば、1株1000円の銘柄が年間40円の配当を出していれば、配当利回りは4%である。だが、その株価が800円に下がったとすれば、同じ配当金でも利回りは5%に上昇する。1株500になれば配当利回りは8%だ。
つまり、株価が下がれば下がるほど、より多くの配当(分け前)がもらえる。
この視点は、キャピタルゲイン(売却益)を狙う投資家とは逆だ。売却益目的なら株価下落は損失のリスクを意味するが、配当狙いの投資家にとっては、利回りが高まるチャンスになるのだ。
もちろん、どの高配当銘柄でもいいわけではない。重要なのは、利益を安定的に出し、配当を継続している「優良企業」や「高配当ETF」や「増配ETF」である。これらの企業の株価が下がっているのであれば、食いつかない理由がない。
たしかに、株価が下落している局面は、感情的には手を引きたくなる。だが、「株価下落は危機」という見方は短期的な思考にすぎず、長期の視点からはむしろ資産形成のチャンスなのだ。
働く量を減らしたい、何もしたくない、退職したい、FIREしたい、好きなことだけをして生きてたい……。そう考えているなら、定期的な「固定収入」があったほうがいいに決まっている。配当は、まさにそのためにある。
下落時は、その配当率が上げられる。
これを逃すのは、「もったいない」としか言いようがない。

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