米国の株式市場は長期的に見れば上昇を続けている。だが、短期的にはしばしばナイアガラの滝のように暴落する。こうした局面で、多くの個人投資家は恐怖におののいて株式を売却してしまう。
無理もない。株価が下がって損失が膨らむと、普通の人は心理的なプレッシャーに耐えられなくなる。誰でも損したくない。目の前でリアルに資産が消えていくのを見て、平常心でいられるほうが人間離れしている。
行動経済学では、損失の痛みは利益のよろこびよりも大きく感じることが知られている。投資で100万円を稼いだよろこびよりも、同じ金額を損したほうが精神的ダメージは大きい。
自分がパニックに耐えられる精神力を持っているのかどうかは、そのときになってみないとわからない。素晴らしい銘柄や、素晴らしいETFを保有していて、長期で持っていれば確実に資産が増えるとわかっていても、相場が下落したら精神的に動揺する投資家が大半だ。
市場が急落すると、ニュースやSNS、証券会社からの通知が「リスク」や「暴落」という言葉でいっせいに投資家を煽る。その結果、冷静さを保つことが難しくなり、多くの人が群集心理でいっせいに売却へと動く。
リーマンショックのときもそうだった。
2008年9月、リーマン・ブラザーズ破綻をきっかけに世界中の株式市場が暴落した。このとき、多くの個人投資家が怒濤のごとくパニック売りをおこなった。暴落の震源地は米国だったが、日経平均株価も巻き添えになって大暴落していた。
コロナショックでも同様の現象が起きた。2020年2月末から3月にかけて、わずか1か月で世界中の主要株価指数が20%以上も急落し、証券口座から資金を引き揚げる動きが急増した。人々は、パニックに耐えられないのだ。
しかし……

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