日本人を天才にする方法。次々と天才を生み出すインドを参考にせよ

日本人を天才にする方法。次々と天才を生み出すインドを参考にせよ

現在、マイクロソフトを率いているのはサティア・ナデラ氏だが、ナデラ氏はサン・マイクロシステムズからマイクロソフトに移籍した人物だ。

ウィスコンシン大学ミルウォーキー校でコンピュータ・サイエンスの深い知識を得た後、シカゴ大学でMBAを取得して経営についても知識を深めていったエリートでもある。

このナデラ氏は入手した情報によって思考を成長させていく「グロース・マインドセット」を元に人生を切り開き、そしてマイクロソフトを舵取りしている。

このサティア・ナデラ氏はインド・ハイデラバードで生まれ育ち、アメリカで才能を開花させた人物だ。

現在、グーグルを率いているのはサンダー・ピチャイ氏である。ピチャイ氏は叩き上げのグーグル社員からCEO(最高経営責任者)に上り詰めた人物だ。このサンダー・ピチャイ氏もインド・マドラスで生まれ育ち、アメリカで才能を開花させた人物だ。

アドビはフォトショップやイラストレイターで独占的な地位を守っているIT業界の巨人だが、低迷していた企業をクラウドに転換させて飛躍させたのがCEOシャンタヌ・ナラヤン氏だ。

このシャンタヌ・ナラヤン氏もインド・ハイデラバードで生まれ育ち、アメリカで才能を開花させた人物だ。(鈴木傾城)

プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

 

インド人の腹立たしいまでの粘着性としつこさ

インド人の凄まじい頭脳はハイテク産業を席巻しているのだが、もちろんハイテク産業だけでインド人の頭脳が生かされているわけではない。

飲料業界に君臨する多国籍企業はコカコーラとペプシコだが、このペプシコを率いるCEOはインドラ・ヌーイ氏である。

ヌーイ氏もまたインド出身の天才であり、マドラス・クリスチャン大学を卒業後、エール大学で修士号を取得し、2006年からペプシコを率いている。

現在、保険業界で最も有力な企業はバークシャー・ハサウェイだが、このバークシャーはご存知の通り、「賢人」と称される投資家ウォーレン・バフェット氏が率いている。

ところで、このウォーレン・バフェット氏の右腕になっているのは、アジット・ジェイン氏である。保健事業を束ねるバフェットの後継者であると見なされている。

このアジット・ジェイン氏もインド出身で、賢人と称されるバフェットが「自分よりも頭が良い」と認める人物でもある。

バフェットの保健事業はこのアジット・ジェイン氏が仕切っており、投資以外の部分でバークシャー・ハサウェイに莫大な利益をもたらしている。

インド人は非常に聡明で、頭脳明晰な人が多いのは事実だ。頭の良い人がごろごろしていて、しかもその頭の良さのレベルが度を超している。

言語感覚に優れた人も多いので、数カ国語を当たり前に話す人もひとりふたりではないし、計算能力が異様に発達した人もいる。哲学者も多い。インドの哲学は、緻密で、繊細で、宇宙のような奥深さと広がりを持つ。

際だった天才が数限りなくごろごろしているのが、インドという国の際立った特徴である。

それにしても、いったいなぜインドにはこれほどの天才が満ち溢れているのだろうと疑問に思ったこともある。

インドに行けば、誰でもその答えが分かる。インド人は猛烈に粘着的でしつこい性格だが、あの性格が天才を生み出す元になっているのではないか……。

 

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あの信じがたいまでの粘着性が勉強に向かったら?

インドに行ったことのある人は分かるはずだが、インド人の性格は「とにかく、しつこいこと」である。商売人からホームレスから売春する女たちまで、とにかく延々と自己主張して私たちを離さない。

インドをうろうろしていて疲れ果てるのは、誰もがそのような粘着性を示して離してくれないからだ。彼らは自分が欲しいものをとにかく強く求めて食らいつく。

ところで……。

あの信じがたいまでの粘着性が、勉強に向かったらどうなるのか。朝から晩まで勉強に執着し、しつこく学び、徹底的に反復し、さらに翌日もまた粘着的に繰り返すに違いない。

「それが天才を生み出しているのではないか」と私は考えたことがある。粘着的な気質と執念が金に向かえばビジネスマンになるし、学問に向かえば天才になる。

臨床スポーツ心理学者の児玉光雄氏は、天才を生み出すのは徹底的な「継続力」に尽きると力説している。どんなに時代が進歩したとしても、「継続すること」以外に天才を生み出す方法はないと断言しているのである。

「毎日、同じことを同じように黙々と続ける。それがこの世の中で天才の仲間入りをするための最強の方法だ」

その言葉を吟味しながら、天才を輩出するインド人を見ると、まさにあの「しつこさ」「粘着性」「執念」が良い方向に向かった成果が、インド人の天才性につながっていると理解できる。

「しつこい、執念深い」というのは、本来は悪い性格なのだが、実はその性格が勉強に向かうと、驚くべき成果を発揮していくのである。

「継続は力なり」と言う。

継続とは、よくよく考えてみれば、「しつこくやる」「粘着的にやる」「執念深くやる」ということである。

継続=しつこい
継続=粘着質
継続=執念深い

ニュアンスとイメージはまるで正反対だが、根本的には同じものだ。

インド人は、生まれつき粘着性の性格を持ち合わせているが、要するに、インド人は「継続は力なり」を良くも悪くも会得している国民であると言うことだ。

それが天才を生み出している。

 

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泥臭いまでの「継続心」を持たなければならない

逆に言えば、私たちも少しでも高みに登るためには、自分の取り組んでいるものについては、泥臭いまでの「継続心」を持たなければならないということになる。

異様なまでのしつこさ、粘着、執念で取り組むことによって、どんどん成果が膨れあがっていく。それが最終的に、その人を「天才」にしていく。

人は誰でも何らかの才能を持ち合わせているのだが、その才能は発揮されることなく埋もれていくことが多い。なぜ埋もれてしまうのか。

それは、才能を伸ばすための「継続心」が足りないからなのかもしれない。

ほとばしるような好奇心と、人生のすべてをそれに賭けるような情熱がそこになければ、持って生まれた才能は開花することはないのは当然だ。

多くのアスリートを分析してきた児玉光雄氏は「チャンピオンたちの共通点は、ひとつの才能に命をかけていること」であるという。

確かにそうだ。アスリートと言っても、ひとりがすべての競技で優秀なわけではない。ボクサーはボクシングに、ゴルフ選手はゴルフに、テニス・プレイヤーはテニス「だけ」に没頭している。

これも要するに、ひとつのことに並ならぬ粘着性を持って「そればかりやっている=継続している」ということに他ならない。

名を残した人間は、みんな「ひとつの世界」を徹底追求しており、それ以外の何もしていない。「それしかしない」くらいの粘着性としつこさと執念深さを持っている。

だとすれば、どんな人間でも天才になる単純で分かりやすい方法があるとすれば、猛烈なしつこさと執念深さで、自分の世界を追求することだということができる。

サティア・ナデラ氏、サンダー・ピチャイ氏、シャンタヌ・ナラヤン氏、インドラ・ヌーイ氏、アジット・ジェイン氏……。彼らの成功は、淡白であきらめが早い日本人が研究する価値は十分にある。

今の日本人に足りないのは、求めているものを貪欲に欲しがり、そして追求する「しつこさ」ではないのか。そして今の日本人が失ったのは、あの「がむしゃらさ」ではないのか。

日本人は「職人魂」や「武道」のようなひとつを追求する気質があるので、私は教育と社会環境さえ整えば、日本人も天才を輩出できる可能性が高いと私は考えている。(written by 鈴木傾城)

 

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マイクロソフトCEOサティア・ナデラ氏。彼らの成功は、淡白であきらめが早い日本人が研究する価値は十分にある。

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