テレビを捨て年間720時間を取り戻して潜在能力を引き上げよ

テレビを捨て年間720時間を取り戻して潜在能力を引き上げよ

仕事を終えて、家に帰って自分の時間が2時間から3時間あったとする。

その時間を勉強や自己研鑽に当てている人と、ただテレビを見て思考停止している人がいたら、どちらが深い思考を得られるだろうか。

もちろん、勉強や自己研鑽を黙々と続けている人の方だ。

最初はその違いは分からなくても、判断能力や生きる姿勢に少しずつ差が出てくる。その小さな差が広がると、もはや埋めがたいまでに大きな差となっていく。

それは貯金に似ている。1ヶ月1万円というささやかな貯金をしている人と何もしていない人がいたとしたら、何もしていない人は10年後も相変わらず貯金はゼロだ。

しかし、たった1万円でもコツコツと貯金していた人は10年後には120万円を手にしている。利息も含めれば、もう少し多いだろう。120万円というのは決して大きなお金ではないが、鼻でせせら笑うほど小さなお金でもない。

テレビを見ないで、その時間を勉強に当てたり、人生を向上させるような書籍を読んだり、あるいは副業したり、尊敬できる人とコミュニケーションしたり、静かにいろんなことを自分の頭で考えたりするというのは、能力を貯金することだ。

テレビは多くの人にとって「単なる暇つぶし」だ

人間は睡眠を取ったり、食事を取ったり、仕事をしたり、いろんな雑事をこなしたりしなければいけないので、一日のうちに自分の時間を4時間以上も取れる人は恵まれていると言える。

学生であればすぐにそれくらいの時間は捻出できるかもしれないが、社会人ともなれば2時間も自分の時間が取れれば御の字だと思う人が多いのではないだろうか。

もし、自分の思考能力を向上させたければ、テレビは思い切って捨てるべきである。なぜならば、テレビは現代文明の中で最強にして最悪の時間泥棒となるものであり、自分の潜在能力を奪うものになるからだ。

ある意味、テレビをだらだらと見続ける生活は、貧困に直結する大きな原因にもなる。その理由は1つ2つではない。無数に挙げられる。

よく考えて見れば分かるが、テレビは多くの人にとって「単なる暇つぶし」である。テレビを見ている時間は、その人にとって「人生が止まっている時間」と言っても過言ではない。

ただ目の前に流れる光景をぼーっと見て反応しているだけで、何も考えていないし、何も生産していない。ただ、時間を潰しているだけだ。

本来であれば、その間に自分の人生を向上させる「何か」ができたのかもしれない。そのチャンスをみすみす逃して暇つぶしで終わったのだから、向上できなかったということになる。

もちろん人間であるからには、多少の息抜きや暇つぶしもまた必要である。それくらいの余裕はあって然るべきだ。

しかし、毎日毎日、自分の少ない時間をテレビで見て潰すというのは「多少の息抜き」とは言わない。完全にテレビ中毒でありテレビ依存症である。時間を無駄に消費しているだけだ。

毎日2時間を勉強に当てていた人は、1ヶ月で60時間、1年で720時間の勉強ができたことになる。テレビを見て暇つぶししていた人はゼロだ。

社会人になっても720時間も勉強する人と、テレビで暇つぶしをしていた人の差は、その後の人生に大きなものとなっていくのは誰でも分かる。

テレビの長時間視聴は脳の前頭葉に悪影響を与える

テレビをだらだらと見れば見るほど、いろんな番組に接するので、知識も増えて偉くなるのではないかと思う人もいる。それは間違っている。

テレビを見ていると映像にインパクトを受けるのだが、それを見続けていると脳は活性化するのではなく停止することが分かっている。

テレビの長時間視聴は、「脳の前頭葉に悪影響を与える」のである。(テレビが人間を愚鈍にさせるというのが科学的に証明された

「テレビも勉強になる」とも言う人もいる。しかし、勉強というのは自分の人生に必要な知識を体系的かつ反復的に行うものであって、だらだらテレビを見てするものではない。

重要だと思う映像を録画して、何度も何度もそれを見てそこから何かを得ようとする人は、確かに映像を通して何かを得ようとしている姿勢が強い。

しかし、多くの人はそうではない。ただ受け身で流し見しているだけだ。結局、それによって脳の重要な部分が停止し、長期的にはその発達が阻害され、悪影響の方が高まる。

テレビ番組がもっと知的であれば救われたのかもしれないが、残念ながら多くのテレビ番組はそうではない。面白おかしく馬鹿なことをやっているだけだ。

面白おかしいテレビの中の世界は、自分の「面白くない人生」とは対照的なものでもある。だからこそ多くの人は中毒になる。テレビを見ることで現実逃避ができるからだ。

現実逃避する時間が長くなると、やがては現実逃避が日常と化し、自分の時間は現実逃避だけで終わってしまう。それが10年も20年も続くと、現実逃避しながら10年も20年を過ごしたわけであり、それで実りある人生が得られるわけがない。

毎日2時間もテレビを見ている人は、年間720時間を現実逃避しているわけで、それが人生に悪影響を及ぼさないと考える方がどうかしている。

自分の能力と人生をバージョンアップせよ

もっとも、貧困になっても前頭葉が働かなくなっても認知症のリスクが高まってもテレビを見たいというテレビ依存の人も大勢いる。彼らを無理に引き離すのは難しい。

しかし、もし自分の中に眠っている潜在能力を徹底的に引き出すのであれば、テレビは捨てた方がいい。それによって自分の時間が暇つぶしで潰れる危険性を消すことができるし、現実逃避の癖が付くのも避けられる。

何しろ、毎日テレビを2時間見ていた人は、テレビを捨てることによって年間720時間を取り戻してそれを自分の時間として使うことができるようになるのだ。

720時間というのは、何かを成し遂げるのに充分な時間である。それが手に入るのだから、これは途轍もないことだ。うまく使えば、自分の人生を変えるほどの能力を引き出すことさえもできる。

テレビを捨てることで、雑念が思考を邪魔するような場面も減るし、その分だけ思考を深めることができる。自分の心との対話も増える。世の中に流されることもなくなり、確固たる自分を保つこともできる。

テレビを見てぼーっとしている年間720時間を有意義な時間に使えるので自分の人生が充実していく。自分の関心のあることを追う時間も増えるので、体系的な知識をも得られる。

総合的に見て、テレビを捨てることで自分の潜在能力を磨き、人生を取り戻すことが可能になる。

現代は、壮大な暇つぶし機器が山ほどある。テレビではなく、ゲームに没頭している子供もいれば、インターネットで暇つぶしをしている人も増えている。そのため、必ずしもテレビだけが問題であると言えなくなっている。

それでもテレビは一日中点けっぱなしにしてコンテンツが一方的に流れてくる手軽さがあり、激しいインパクトの視覚表現と音声で人間の意識を奪い続ける最も危険なものだ。

テレビは自分の人生を奪う大いなるワナになる。テレビを捨てるだけで年間720時間を取り戻し、自分の能力と人生をバージョンアップすることが物理的に可能になる。

テレビを捨てるのは、それほど悪い話ではない。

テレビは自分の人生を奪う大いなるワナになる。テレビを捨てるだけで年間720時間を取り戻し、自分の能力と人生をバージョンアップすることが物理的に可能になる。

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