他人に対する共感力がまったくない男が、なぜか女性に好かれる理由

他人に対する共感力がまったくない男が、なぜか女性に好かれる理由

「良心」や「道徳観念」というのは、学習すれば身につくと私たちは考える。

ところが、脳機能の変調や大脳皮質の問題や遺伝によって、どうしても「それが身につかない人間」もいる。こうした事実は、脳スキャン研究の結果として明らかになりつつある。

大脳の「鉤状束」と呼ばれる連合線維が未成熟な場合、感情のコントロールがうまくできなくなることが知られている。

あるいは、セロトニンと呼ばれている三大神経伝達物質の分泌が遺伝的に少ない場合も問題行動を起こしやすい。

こうした状況の人間は、どんな素晴らしい環境を用意されても、どんな愛情を注がれても、どんな注意深いしつけが為されても、どうしても「良心」や「道徳観念」が身につかないことが多い。

それは外見的にはまったく分からないのだが、間違いなく脳の疾患なのだから、学習で変えることができない。だから、こうした人間が幼少期から問題行動を引き起こしてまわりの人々の悩みの種となっていく。

こうした人間を「反社会的人格障害」と呼ぶ。世界人口の1%は反社会的人格障害であると言われており、それは決して少ない数ではない。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

「他人に共感する力」がまったくない人間がいる

「良心」や「道徳観念」が欠如しているというのは尋常ではないが、こうした常識的な社会通念が欠如すると、どのような行動が表側に表れてくるのか。

アメリカ精神医学会がまとめた「DSM-IV」と呼ばれる精神疾患の分類と診断のマニュアルによると、以下の特徴が顕著に、かつ複合的に強く現れていると「反社会的人格障害」である可能性が非常に高いと言われている。

(1)一貫して無責任である。
(2)社会的規範に順応できない。
(3)他人を騙して何とも思わない。
(4)他人を虐待しても良心の呵責を感じない。
(5)衝動的である、計画性がない。
(6)カッとしやすい、攻撃的である。
(7)他人の身の安全をまったく考えない。

実は、程度の差こそあれ、誰でもこのような欠陥は性格として持ち合わせている。

そのため、上記リストに当てはまるものがあったとしても、それですぐに反社会的人格障害であるわけではない。むしろ、どれも当てはまらないという人の方が少ないかもしれない。

しかし、上記のリストの特徴が3つ以上当てはまり、なおかつ非常に強く表れている場合は、「反社会的人格障害」を抱えている可能性が高い。

こうした傾向が非常に強い人間は、ひとことでまとめると「他人に共感する力」がまったくないことにある。上記のリストはすべて他人に共感できていないが故に起きている現象である。

他人の心の痛み、他人への優しさ、他人への同情心がまったくない。そのため、他人に対する配慮もない。配慮どころか、他人を騙しても、痛めつけても、盗んでも、殺しても、まったく何も感じない。

他人は自分を満足させるための道具でしかなく、他人に関わるというのは、他人を利用するときだけである。そんな人間がいるのである。

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自分の心の動きと行動はすべて正当化される

過去に女性に対する暴力事件やレイプ未遂を起こしても平然と生きている男が世の中にはいる。多くの犯罪や暴力を見てくると、その加害者の心理的な状況が理解できないことが多い。

自分の元妻を平然と虐殺する元夫や、まったく見も知らぬ女性をレイプして殺し、遺体をゴミのように捨てていく事件が起きると、いったい加害者の心理には何があったのかと普通の人は考える。

しかし、どんなに加害者の言動を分析しても理解できない。たとえば、妻にしばしば暴力を振るい、他人のものを盗んで逮捕され、ドラッグやアルコールに溺れて、離婚された男がいるとする。

やりたい放題のことをやって離婚されたら、離婚された原因は自分にあると思うのが普通だ。そのような結論が導き出せる人は、まだ人間らしい感覚を持った人であると言える。

しかし、世の中にはやりたい放題をやって離婚されたら、なぜか「自分を捨てた妻が悪い」と考えるタイプの男がいる。そして、報復のために妻を殺して、平然と「殺された責任は妻にある」と言う。

妻を逆恨みしたというよりも、妻は殺されるべくして殺されたと考えるのである。そして、自分に殺された妻を嘲笑すらする。もちろん、殺人に対しての反省もない。

なぜ、そのようなことになるのか。

もちろん、他人に対する共感がまったく欠如しているからである。こうした事件を引き起こし、反省よりも言い逃れに終始する加害者は「反社会的人格障害」だった可能性が高い。

他人に共感するという能力は大脳皮質が正常に機能していて、はじめて成り立つ感情だが、「反社会的人格障害」の人間はその部分が欠けているので、他人に共感ができない。

その結果、思考回路が絶対的な自己中心と化していき、自分の心の動きと行動はすべて正当化される。たとえ殺人であっても正当化は変わらない。社会規範よりも自分の感情の方が上になるのである。

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関われば関わるほど、自分が不幸にさせられる

「反社会的人格障害」の男は異性には好かれないのではないかと普通の感覚では思う。ところが意に反して、実際にはそうでもない。

こうした男はむしろ、ガールフレンドや結婚相手を簡単に見つけることが多いのである。

なぜか。彼らは他人に対する共感力がまったくないので、逆に言えば自分に対する絶対的な自信が満ち溢れており、その自信満々の言動がカリスマ的な雰囲気を醸し出すからだ。

そして、他人に対する共感力がないがゆえに他人の困惑や迷惑を突き抜けて自分の主張を押し通し、女性を強引に口説いてモノにするという行動ができる。

反社会的人格障害の男にとっては周囲の目も倫理観もまったく何の支障とならず、目的のためには手段を選ばない信じがたいまでの強引さを持っている。

そのため、強引さに引きずられるように関わってしまう女性が出てくるのである。

しかし、こうした男に関わってしまうと、彼らが自分のことしか考えていない以上、必ず利用されて犠牲になる。

口説いて手に入れた女性をただ単に性のはけ口にして飽きたら捨ててしまったり、家庭内暴力(ドメスティック・バイオレンス)に走ったりする。逆に女性の方から彼らから逃げ出すと、ストーカーになったり、殺人鬼となったりする。

「反社会的人格障害」を持った人間は、反社会的なことであっても平然と行うことに特徴があるのだから、どんなに厳しくしても法律は自己抑制にならない。自分の都合だけで、簡単に法律を超越していく。

こうした人間はどこの国でも一定数いて、まわりの人を犠牲にしながら突き進んでいく。関われば関わるほど不幸にさせられる危険な人間がいるとすれば、まさに「反社会的人格障害」を持った人間であると言える。

彼らが反省することは絶対にない。自分の人生の輪の中に、彼らを入れてはいけない。「良心」や「道徳観念」が絶対に身につかない人間と関わると、不幸が自分に降りかかる。(written by 鈴木傾城)

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