日本は、いよいよ本当に「安倍首相以後」を考えなければならない時期に入った

日本は、いよいよ本当に「安倍首相以後」を考えなければならない時期に入った

(本日、安倍首相が辞任するとのこと。これは8月24日に書いた記事だが、再び日本は混迷の時代に入るか……)

もし民主党政権が今も続いていたら、日本はもはや完全に亡国に至っていた。日米関係はズタズタになり、中国・韓国・北朝鮮に好きなだけ侵食され、円高で日本の上場企業の多くは破綻し、日本の国土は災害でめちゃくちゃになり、移民が大量に押し寄せ、日本は日本ではなくなっていた可能性がある。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com)

安倍首相は何もしていないも同然だ

私は別に自民党を心から愛しているわけでもないし、自民党の議員がみんな支持できる人であるとは思っていないし、自民党の議員ならばそれだけで共産党の議員よりもマシと思っているわけではない。

自民党の中にも金丸信みたいな北朝鮮べったりの売国奴もいたし、橋本龍太郎みたいに経済音痴で日本経済で破壊した上に、中国のハニートラップに引っかかって日本の国富を中国に垂れ流しした首相もいた。

二階俊博みたいに中国を賞賛するおかしな政治家もいれば、石破茂のように立憲民主党の回し者なのかと思うような危険な議員もいる。

自民党は売国奴から憂国の国士まで取り込んだ非常に大きな寄り合い政党で、だからこそ自民党は派閥があって、その派閥の中で駆け引きが繰り広げられている。

そういう状況があるので、私は別に自民党自体を強く支持しているわけでもないし、安倍首相にも心酔しているわけでもない。

安倍首相は中国や韓国や北朝鮮に弱腰だ。韓国が約束を守る国だと錯覚して日韓合意をまとめたのも失策だし、日韓合意を破られても何もしないのも愚鈍だし、自衛隊がレーダー照射されても何もしないほど間抜けだ。

さらに、「北朝鮮から拉致被害者を取り返す」と口では言いながらも、徹底的に北朝鮮を締め上げることもないし、朝鮮総連を日本から叩き出すこともしないし、スパイ防止法を強化して北朝鮮の工作員を片っ端から摘発することもない。

安倍首相は何もしていないも同然だ。

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最初からすべきではなかった消費税

私は安倍首相の中国・韓国・北朝鮮に対する態度にはずっと不満を持ち続けてきたし、この点に関して「安倍首相は情けない」とすらも感じている。

さらに、日本を亡国の道に導く少子高齢化に関しても無策である上に、日本経済が好調でもないのに消費税を引き上げて日本経済を破壊してしまったことで私は安倍首相に完全に見切りをつけた。

コロナショックで2020年4~6月期の実質GDP成長率が「マイナス27.8%」となっているのだが、コロナショックの前に消費増税ショックがあったのは忘れてはいけない大きな事実だ。

今、日本で起きている戦後最悪の経済崩壊は「消費増税ショック+コロナショック」という二重ショックから起きていることなのである。

日本は内需で回っている国なのだから、内需を回復させたいと思うのであれば「GoToキャンペーン」みたいな限定的でスジの悪いことをしていないで、消費税ゼロにしたらいいのだ。

それで、すべての国民が恩恵を受ける上に、内需も回復する。消費税ゼロにするというのは、国民の所得が10%増えるも同然なのである。「国民に寄り添う」とか「社会的弱者を守る」というのであれば、さっさと消費税ゼロにすれば「全員助かる」のだからすべきなのだ。

そもそも、内需で回っている国なのに消費税で内需を殺すという時点で、日本の政治家・官僚の頭は狂っている。消費税は「最初からすべきではなかった」というのが本当のところだ。日本の衰退は消費税を導入したところから始まっているのである。

何はともあれ、消費税が10%であるというのは尋常なことではない。ましてコロナショックが起きている中では、消費を守るために消費税はとにかく引き下げるべきである。

そういう効果的な対策を迅速に取れないというのであれば、それが安倍政権の限界であるということができる。

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それでも安倍首相を支持してきた理由

しかし、だからと言って安倍政権を吹き飛ばして、自民党も吹き飛ばして、まったくわけのわからない野党に新たなチャレンジをして欲しいという風にはまったく思っていない。

安倍首相よりも、もっと悪い政治が待っているのは分かりきっているからだ。

私はこれまで安倍首相を支持してきたのは、コストの問題を考えているからだ。安倍首相には満足しているわけではないし、あれこれ不満も山ほどあって耐え難い時もあるのだが、それでも安倍首相を支持してきた。

安倍政権を吹き飛ばしても、ただただ大混乱に陥るだけだからだ。

1990年代から首相が日替わり弁当のように変わって、日本を復活させるために最も重要な時期に政治が混乱したまま何もできなかった時期を国民は忘れていない。

あの1990年代の大混乱の後に小泉純一郎政権が誕生したのだが、国民がなぜ小泉政権を支持したのかというと、「政治の混乱で、それ以上日本が壊れていくのを見たくなかったから」である。

しかし、小泉政権は1990年代後半の超就職氷河期で地獄に堕ちた若年層を救済するどころか非正規雇用に追いやって、より格差と貧困と断絶を生み出し続けた。

これによって世の中はますます荒廃して、結局は自民党は愛想を尽かされ、日本最大の悪夢「民主党政権」が2009年に誕生することになってしまった。そして、民主党政権の3年間で、日本は阿鼻叫喚の地獄に堕ちてしまったのである。

このような経緯を観察すると、2013年に安倍首相が戻ってきて政治的安定をもたらしてくれたのは、私の目には「奇跡」としか思えなかった。民主党みたいな売国政党に政権を取られないためには、安倍首相に長くやってもらった方がいい。

要するに、安倍首相を全面的に支持しているわけではないものの、他の誰かがやるよりも、まして野党が返り咲くよりも、安倍政権が続く方がずっと日本のためになるので私は安倍首相を支持した。

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いよいよ本当に「安倍首相以後」を考えよ

安倍首相に続けてもらうというのは、コストのかからない選択だった。政治が混乱したら社会が混乱し、社会が混乱したら経済も崩壊する。政治が安定したら、社会もそれなりに安定し、社会が安定したら経済も安定する。

もし民主党政権が今も続いていたら、日本はもはや完全に亡国に至っていた。

日米関係はズタズタになり、中国・韓国・北朝鮮に好きなだけ侵食され、円高で日本の上場企業の多くは破綻し、日本の国土は災害でめちゃくちゃになり、移民が大量に押し寄せ、日本は日本ではなくなっていた可能性がある。

ほんの10年前まで、日本はそうなる瀬戸際にまで追い込まれていたのだ。

しかし、第二次安倍政権が誕生して、日本はそうならずに済んだ。何とか政治的安定を取り戻し、日米関係も強化され、日本を破壊するような円高も是正されて、社会もゆっくりと落ち着いていった。

安倍首相は民主党がズタズタにした日本を、瀬戸際のところで押しとどめた。政治的混乱を収めた。それだけで、安倍政権は救国政権であったと言える。

これは、安倍晋三首相の巨大な成果である。そういう意味で、日本人はもっと安倍首相に感謝すべきであるし、褒め称えるべきであると思う。私はそのあたりは大きく評価しているし、安倍首相には安心感も持っている。

不満は山ほどあるのだが、それでも安倍首相には評価すべき点も多いという点は日本人として忘れるべきではない。

しかし、ここに来て安倍政権も目に見えて力を失っており、経済政策・コロナ対策にも失策が多く、健康状態も悪いのか安倍首相自身の覇気も消えかけているように見受けられる。

政権も、首相自身も疲弊が見える。

私たちは、いよいよ本当に「安倍首相以後」を考えなければならない時期に入っているようだ。日本も正念場に来た。

安倍首相が退陣すると、日本もまた大きく変わっていくだろう。誰が新しい首相になっても、日本には厳しいイバラの道が見える。

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