今後、インターネットのインフラは「5G」によって100倍の通信速度と1000倍のトラフィックとなっていくので、インターネットのコンテンツは文字ではなく動画にシフトしていくのは避けられない動きと化す。
それに合わせてテレビの凋落はますます激しいものとなっていき、今後はインターネットで動画を配信して成功した人が時代の寵児となる。
現在は、インターネットでの動画配信と言えばYouTube一強独裁なので、こうした人たちは「ユーチューバー」と呼ばれているのだが、ここ10年でYouTube以外の環境も揃っていき、状況はどんどん変わっていくだろう。
ちなみに、現在「ユーチューバー」として食べている人たちは約2000人である。
ユーチューブの視聴者は日本では約6500万人いるのだが、その中で職業的ユーチューバーはたったの2000人だから、私はここから10年でユーチューバーが10倍にも100倍にもになってもおかしくないと思っている。
ちなみに食べていける芸能人の数は1万1000人くらいである。ユーチューバーはこれくらいの数になってもまったくおかしくない。
「もうユーチューバーという職業は終わり」みたいなことを言っている人もいるが間違っている。私に言わせれば、まだ全然足りていない。
終わりというのであれば、恐らく芸能人の数が相対的に減っていき、インターネットの動画で生きていくユーチューバーの数の方が逆に増える。人々はテレビという前近代的なメディアから離れつつあるし、テレビにしがみついているのは、もう高齢者だけである。
テレビ局も収益の悪化や赤字に苦しむようになっているし、広告もテレビ一辺倒から徐々に足抜けしている。電通のような企業も決算が冴えなくなってきている。プロダクションも凋落して芸能人が次々と退社していく流れも起きている。
コロナ禍という一過性のショックもあるが、長期的に見てもテレビを中心とした「支配体制」は崩れつつあるのだから、テレビが芸能人を養えなくなっていくのも別に不思議な話ではない。時代はシフトしているのである。
しかし、重要なことがある。時代は変わっても自分の性格は変わらないという点だ。ここを間違えたら一生苦しむ。(鈴木傾城)
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