株式市場が上がっている。そのため、2020年3月に大きなダメージを受けた富裕層の多くは資産を取り戻しており、最近になって「もうコロナショックは克服した」という声も上がるようになった。
確かに株価だけを見ればそうなのだ。「株価」だけを見ればあたかも経済は回復したように見える。これは、アメリカでもそうだし日本でもそうだ。
株式市場が急激にショックから戻して高値を更新しているのは、言うまでもなく中央銀行や各国政府が、それぞれの国家予算に合わせて思いきった金融緩和や財政出動をしているからでもある。
じゃぶじゃぶに余ったカネが手元にあって、国債を買っても利息が付かないのであればその資金は株式市場になだれ込む。これは教科書通りの動きであるとも言える。端的に言えば、こういうことだ。
「株式を持っている人間が得をした」
「株式を買わなかった人間は損をした」
言うまでもないが、実体経済は良くなっていない。特に非正規雇用者の苦境は非常に厳しいものがある。社会のどん底《ボトム》に落ちている人たちは、今もなお壮絶な苦しみの中にある。
2020年11月の雇用者数は前年同月比41万人減となっているのを見ても、いかに実体経済がひどい状況になっているのかが分かるはずだ。今の株価の動きは、コロナ禍で傷ついている実体経済や人たちをまったく無視した動きであるとも言える。
実体経済と金融市場の乖離は、やがてどこかで是正されることになるのだが、金融市場の好調さに助けられて実体経済が上向くのか、それとも実体経済の悲惨さに引きずられて金融市場が下がるのかは今のところは何とも言えない。
そんな中、Twitterで興味深いハッシュタグが見られるようになった。それは以下のようなものだった。
「#株価など気にせずそろそろ一律給付金を」

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