もともと私は20歳の頃から東南アジアの歓楽街に沈没するようなライフスタイルを持っていたので、私のまわりは社会から爪弾きにされた人たちばかりだったとも言える。 当時の私が親しく付き合っていた人たちは、安宿に巣食うドロップアウト組、チンピラ・ゴロツキ、セックスワーカー、ホームレス、ドラッグ依存者、アルコール依存者……と、こうやって書けばまさにアンダーグラウンド人脈である。 私自身は今もこうした人たちと […]
最近はますます弱肉強食の資本主義に突き進んでおり、メンタリストDaiGoみたいに社会のどん底《ボトム》に生きている人たちが嘲笑し、軽蔑し、死ねと言わんばかりに切り捨てるようなクズも出てきている。 企業は株主と経営者が最大の利益を得られるような経営スタイルとなり、それにコロナ禍も相まって、社会構造はどんどん悪化しているように見える。 私はいずれ、何をどうやっても這い上がれないと悟ったボトムの人たちが […]
多くの成功本は「夢を追え」「夢をあきらめるな」「夢を実現させよ」と情熱的に説く。誰でも「もう少しこうなりたい」とか「絶対に実現したい」とか思うものがあったりするので、「夢を追え」と言われると奮い立つ。 特に社会経験の浅い若者、あるいは今の自分に満足できない中高年が触発されて、実際に夢を追うために定職を捨てた。 彼らの夢は「芸能人やアイドルや俳優になって大成功する」とか「事業で大成功して大金持ちにな […]
2021年8月7日。ダウ平均株価は最高値を付け、我がETF【VTI】もまた228ドルと最高値を更新することになった。 先のことは分からないし、今後は「必ず」調整もある。しかしながら、アメリカの株式市場にアクセスできている人は、ほとんどが資産増大の恩恵を受けているということに気付くはずだ。 世界の中央銀行はコロナ禍によって莫大な金融緩和を行っており、このじゃぶじゃぶの金が株式市場に向かって全体を引き […]
私が今後資産の核にしようと考えているETF【VTI】だが、これは正確には以下のような名称の金融商品である。 Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF 『バンガード社(Vanguard)の、全米株式インデックスファンド』というのが正式名称である。バンガード社というのは、世界最大規模の資産運用会社であり、その創始者は2019年に亡くなったジョン・ボーグル氏で […]
2020年から一心不乱にETF【VTI】を買っていた人たちは、今年は大いなる勝ち組に入っているはずだ。私は【VTI】をずっと買い続けてきたが、私と共に【VTI】を買い続け、資産が増えた方には心から喜びを共有したい。 もっとも、私は2021年には【VTI】が40%から100%の間で増加するに違いないとか予測していたわけではない。 世界最強の株式市場はアメリカにあって、世界最強の企業はアメリカ市場に上 […]
現在はまぎれもなく弱肉強食の資本主義である。弱い者は食われる。「社会がどれほど残酷なのか」は、働けど働けど貧困から脱することができない人々の姿を見れば子供でも分かることだ。 まず、知らなければならないのは、世の中は決定的に不平等であるということだ。 「平等」は優しく美しい概念だが、残念ながら人間社会は「平等」を実現できない。人間の容姿は平等ではなく、人間の知的能力も平等ではない。親の財力も平等では […]
2020年3月から日本でも急激にコロナ禍が深刻になっていく中で、国はとにかくコロナ禍を抑えようとして自粛を強要した上に、翌月に入ってから緊急事態宣言を打ち出して経済を停止させた。 しかし、これに対して国は飲食店や宿泊業には十分な保障はしなかった。 私自身は、コロナ禍は当分落ち着かない上に、政府は中小企業・小規模事業者・個人事業者を真剣に助けようとしないのだから、耐えるよりも閉店した方が後で「やり直 […]
ジム・ロジャーズという男は「中国は必ず世界の覇権を握る」とか「新型コロナでアメリカの凋落はもはや決定的」とか、「アメリカの好景気はすでに終わりを告げた」とか、左翼メディアで言いたい放題言っている。 要するにジム・ロジャーズは「次の時代は中国」だと頑なに考えている。正確にはよく知らないし知る気もないが、この男は20年近く同じことを言い続けているのではないだろうか? しかし、ジム・ロジャーズは信じるに […]
若い頃、私は日本株の短期売買に明け暮れていた。バブル期だったので、飛び乗っては飛び降り、飛び降りては飛び乗りを繰り返してきた。それでうまくいったのは、たまたまバブルで何を買ってもほぼ上がっていたということもあったからだ。 しかし、私はずっと「面倒くさい」という気持ちが抜けなかった。 最新情報を手に入れて、素早く買って上がったらという手法も取っていた。ところが、飛び交う情報はガセかハメコミばかりで、 […]
イケダハヤトという気味の悪い有名人が、聞いたことのない仮想通貨「TITAN(チタン)」をやたらめったらに持ち上げて、それを信者が買ったら大暴落して価値が1日で35億分の1だとか42億分の1だとか、「限りなくゼロに近い価格」になってしまうという結果になった。 2021年6月16日のことだ。 仮想通貨(暗号資産)というのはビットコインが有名だが、他にも多くの仮想通貨があって、それぞれにコアなファンがい […]
もう欧米諸国は「中国共産党(CCP)が敵」だと認識しており、トランプ前大統領から性急に政策転換が行われている。 バイデン大統領はアメリカ一国で中国共産党に対抗するのではなく、西側諸国と同盟を組みながら、真綿で締め上げるように中国共産党(CCP)を締め上げようとしている。いずれにしても「中国は人類の敵」という意識で動いているということだ。 中国共産党のやっていることは尋常ではない。 国家レベルで知的 […]
「世の中、何があるか分からない。何か資格があった方が有利になるので、あなたも何か資格を持っていた方がいいのではないですか?」 20代の頃に、大人からそのような忠告を受けたこともある。それは私にとっては本当に不思議な忠告だった。資格なんかあったところで食っていけない人間は大勢いる。逆に資格なんか何も持っていなくても金を持っている人間も多い。 資格が有利など幻想でしかない。さらに資格があっても、それで […]
2021年に入ってからビットコインが一気に6倍にも7倍にも上昇し、5月に入ってから今度はナイアガラの滝の如く暴落して高値から半分近くにまで暴落するという凄惨な様相となっている。 ビットコインの暴騰と暴落は今に始まったことではないので、一般の人間にはほとんど話題にもならないのだが、仮想通貨への投資を行っていた若い投資家が次々と資産を吹き飛ばして茫然自失と化しているのはSNSを見ていると観察できる。 […]
日本の行政はとても先進国のものとは思えないほど前近代的なものだ。日本政府は手遅れ寸前でやっと「デジタル庁」を2021年9月から発足させることにした。 菅義偉首相は2021年5月20日には平井卓也デジタル改革担当相を呼んで「優秀な人材を思い切って働かせてほしい」と述べている。 このデジタル庁は「社会全体のデジタル化を主導する官庁」であり、現在の日本の非常に旧態依然としたアナログ体制を一新させる役割を […]
誰でも知っていることだが、現代の資本主義では「成功した事業家」が資本主義の覇者になる近道である。そう考えると、成功したいすべての人は「事業家」になるべきであると言うのが正しい。 何も持たない人間が巨額の冨を得るには、事業家になるのが王道である。しかし、これはあくまでも一般論であると考えなければならない。 なぜなら、起業したら誰でも成功できるというわけではないからだ。むしろ起業して成功する確率はとて […]
「紀州のドンファン」と呼ばれていた野崎幸助という男は事業に成功して数十億円もの資産を持っていたのだが、この男は金で「若く美しい女」をモノにしたいという欲望があったので、持っていた資産で若い女を手に入れることに熱中した。 そこで野崎幸助はデートクラブようなところで金をばらまいたので、あっという間に何人もの女に騙され、最後には金で手に入れた22歳の女に覚醒剤を盛られて殺されてしまった。金で幸せは買えな […]
「私のために、文句も言わずに黙々と働いて金を稼いで来てくれる僕《しもべ》は存在しないだろうか」 そんな都合の良い想像をする人は、世の中には珍しくない。ボロボロになるまで働いている人は、疲れの抜けない朝によくそんなことを考えるという。そんな願望をマンガや映画にしたものもある。 100%言うことを効く自分の僕《しもべ》を作って、自分が寝ている時にその僕《しもべ》を働かせて稼ぐのである。しかし、そんな「 […]