リスキリング

「国民は勝手にリスキリングで成長しろ。失敗したら自己責任」が政府のやり方

誰もが「超高度情報化社会」に適応するためにITリテラシーを身に付けていけばいいのだが、仕事で使えるほどの能力を机上で参考書でも読んで身につくのだろうか。何を学ぶにしても「基礎知識」が必要なのだが、では政府は国民に「基礎知識」を与えていたのだろうか?(鈴木傾城)

ワケの分からないカタカナが出てきて、働く人たちを惑わせて貧困化させていく?

新しい能力を開発して成長産業に転身するというストーリーはとても夢がある。しかし、「正社員として雇っている中高年が邪魔になったので、そういう夢を見させて追い出す」というのが本当の意図であるとすると、なかなか邪悪で陰湿なやり口ではある……。(鈴木傾城)

中高年は政府が「リスキリング」をゴリ押しする裏に気づけ。会社から切り捨てられ、困窮しても自己責任だと嘲笑される日が来る=鈴木傾城

2000年代からフリーターを選んだ若者たちは現実を知ることになった。フリーターというのは、「企業が低賃金で若者を雇って好きな時にクビを切る使い捨ての人員だった」という現実だ。最近、日本政府は「リスキリング」を強調しているのだが、その意味は何なのか?(鈴木傾城) プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい) 作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精 […]