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投資家が複利を使わないのは、魔法の使いかたを知らない魔女のようなものだ

長期投資は時間を味方につける投資法であるとはよくいわれる。長期投資は、投資のゴールを長期的な視点で捉え、時間をかけて資産を形成していく投資法だ。この方法では、短期的な市場の値動きに惑わされることなく、着実に「積み上げて」資産を増やすことを目指す。 私がこの長期投資を気に入っているのは「複利」の効果が働くからだ。 時間を味方につけるというのは、複利を味方につけるということでもある。複利とは、得られた […]

日経平均株価が10%ほど下がっただけで「損切り民」が多発するのが投資の現実

政府は膨れ上がる社会保障費に窮し、もうこれ以上は年金で高齢者を支えることができないと考えるようになって、「老後までに2000万円貯めろ」とか「NISA(新NISA)やiDeCoを用意するから自分で投資して老後は自分で何とかしろ」という方向に切り替えた。 アメリカの金融業界も、日本国民が持つ金融資産2100兆円にアクセスしたい。日本国民が保有する貯金を金融市場に持ってきてもらうのは大歓迎だ。さらに、 […]

米国株で徹底的に安全を重視した上で、もらえる配当をとにかく増やしたいなら?

アメリカの株式市場には高配当株や連続増配株がゴロゴロある。たとえば、時価総額上位100位で、配当率が3%から5%の企業でも、UPS、IBM、シェブロン、アッヴィ、コノコフィリップス、シスコシステムズ、モルガン・スタンレー、シティグループ、エクソンモービル、J&J、コムキャストと11社もある。 連続増配株では、コカコーラ、J&J、PG、ウォルマート、コルゲート・パーモリーブ、マクドナ […]

日本社会は悪くなる一方だが、日本の株式市場は「別の世界」に入ったと見る理由

岸田首相がどんなに見当外れな政策をしても、自民党が見捨てられて政治が混乱しても、政権交代しても、貧困層がどんどん増えていっても、少子高齢化がとまらなくても、日本の株式市場は上がっていく可能性が高くなっている。 なぜなら、ふたつの国策が走っているからだ。 1つは日本政府による「株式誘導」政策と「株式上昇」政策が明確に実行されていることが大きい。「貯蓄から投資へ」というスローガンや、新NISAによる税 […]

いつまでも配当が入ってくる「資本主義的・永久機関」を手に入れるならばこれ

よく、「夢の配当生活」とか「FIRE」の話になると、頻繁に登場するのがETF【VYM】である。【VYM】はバンガード社が運用する米国の「高配当株式」上場投資信託で、この指数は、米国株式市場における配当利回りが高い大型株で構成されている。 上位10銘柄は、「JPモルガンチェース」「ブロードコム」「エクソンモービル」「ホームデポ」「P&G」「J&J」「メルク」「アッビィ」「シェブロン」 […]

ドル円レートの急激な動きで阿鼻叫喚にあるFXトレーダーを見つめながら思うこと

ここ数日の日本円の動きは凄まじかった。4月29日には1ドル160円台に到達したら、5月1日に入って一気呵成に153円台までの下げとなり、5月2には156円に戻したと思ったら、5月3日には一時151円台に到達するという状況だった。 アメリカ雇用統計が予想を下回ったことによって、FRBの利下げが見えてきてドル安になるのではないかという観測もこの円高の要因にはなっているのだが、実際のところは日本政府・日 […]

将来、是正不可能な円安がきたとき、はたして日本人は正気でいられるだろうか?

円安が進行している。円安をとめるのは簡単だ。ただ単に、日銀が金利を上げれば万事解決だ。しかし、日銀の仕事は為替相場を操作することではなくて、国内の好景気・不景気を金利で調整することである。 日本が好景気に沸いていれば、金利を高くして市中に出回るマネーを引き締めれば景気の過熱が鎮静化していく。逆に日本が不景気で苦しんでいれば、金利を低くして市中に出回るマネーをじゃぶじゃぶにすれば景気が戻っていく。 […]

資産防衛として優秀なゴールドが上昇しても私がゴールドには投資しない理由とは

私はずっと東南アジアにいて彼らに影響を受けてきたので、彼らと同じようにゴールドは大好きだ。 今はそうではないと思うのだが、1980年代までの東南アジアの人々は自国の通貨をまったく信用していなかった。そのため、ある程度の小金が貯まると、それをせっせとゴールドに変えて資産防衛していた。 1970年代まで東南アジアはベトナム戦争があって、周辺国もその戦争が延焼する可能性があった。そうなれば、国家崩壊もあ […]

「無能な政治家たちの悪影響」がなるべく自分に及ばないように準備しておく方法

今の政治家は与党も野党も含めて30年以上も日本を成長させることができなかった人たちの集まりなので、今後もどの政党が政権を担っても、あるいはどの人物が首相になっても、抜本的な変革は起きないと見るのが自然だ。 それはつまり、日本は何も変わらず、このまま無為無策で弱体化し、ほとんどの人が貧困化する可能性が非常に高いことを意味する。 それでも、こうした政治を変えていかなければならないのだが、その一方で「無 […]

円安は良いのか悪いのかよく議論になる。さまざまな見解があるが答えはこうだ!

岸田首相は2024年3月28日、X(旧Twitter)にて次のような発言をしている。 『物価と賃金の好循環を回し、新たな経済ステージに移行する上で、最大のカギは全従業員の7割の方が働く中小企業の「賃上げと稼ぐ力」の強化です。このために、様々な方策を用い、あらゆる手段を講じて、総合的・多面的な対策を全力で行ってまいります』 岸田政権が何を考えているのかというと、以下のサイクル(成長と分配の好循環)を […]

日銀は円安阻止に「あらゆる手段を排除しない」というが、私はこう考えている

2024年3月19日、日銀はマイナス金利の解除を決めた。それと同時に、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の廃止や上場投資信託(ETF)の新規購入の停止も決定した。 植田総裁は「賃金と物価の好循環を確認し、2%の物価安定の目標が持続的安定的に実現していくことが見通せる状況に至ったと判断した」と説明した。 本当に賃金と物価が2%で持続的にあがっていくのかどうか、どこを見て判断したのかさ […]

バブルに乗って大儲けを考えるよりも「これ」をやっておくのが結局は勝ちになる

政府が「貯蓄から投資へ」といいながら株式投資を煽り、メディアが競って「次に上がるのはこの株」とか特集をはじめ、いろんな人が「私はこの方法で億の金をつかんだ」と自慢しはじめ、著名人の顔写真や名前を勝手に使った投資詐欺が広がり、爆上げした株を「もっと上がる」と分析するアナリストが出てきている。 こういう株式投資に対する過熱感が出てくると警戒感を抱く人が増えていくのかと思いきや、「バスに乗り遅れたくない […]

次の時代を生き残りたかったら、斜に構えていないで人工知能に思いきり飛び込め

アメリカ経済は底堅く推移している。ダウジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数であるS&P500を見ても高値圏にあるのがわかる。アメリカ経済は強い状態にある。 この株高の理由は、人工知能(AI)によるイノベーションに投資家が勝機を見出しているからだ。今後、AIは社会を激変させる。AIは生産性を劇的に向上させるパラダイムシフトとなる。 社会全体の生産性の向上が起きたと […]

日経平均株価が4万円を超えても、日本に長期投資してはいけないたった1つの理由

日経平均株価が4万円をつけているのだが、日本株の買いを主導しているのは主に外国人である。外国人は2023年から大きく買い越しており、高値になったところで、ようやく日本人が飛び乗るようになって日経平均株価4万円が実現した。 飛び乗った日本人はだいたい新NISAによってやってきた人たちだが、高値で飛び乗っているので、今後何らかの拍子で株価が下落(プルバック)したときには、真っ先に損するのは彼らになる。 […]

人工知能(AI)による大きな潮流と肥満症薬の大きな潮流を丸ごと飲み込めばいい

今、多くの人たちの目が人工知能(AI)に向いている。人工知能は生産性を大きく向上させて社会を変えるわけで、ここに資金が大量に流れ込むのは当然のことだし、ここに投資するのも正しい。 よくわからなければ、ETF【VTI】のようなETFを持っておくだけで、この人工知能の分野の成長も自然に取り込むことができる。 ところで、私自身は以前から何度も書いているが、もうひとつの急成長が見込まれる市場に目を向けてい […]

人工知能によるパラダイムシフトとバブルが社会も相場も変えていく可能性がある

エヌヴィディアの決算がすさまじく良くて、株価が飛び跳ねるように上に向かっている。その背景に人工知能(AI)ブームがある。OpenAIが火をつけた人工知能バブルは、一気にインターネットと並ぶパラダイムシフトを世界にもたらそうとしている。 ありとあらゆる仕事に人工知能が取り入れられようとしており、しかもその動きは「爆発的」ともいえるほど急なトレンドとなっているのだ。MicrosoftとOpenAI連合 […]

これまでの30年で資産を10倍にした「この投資先」は次の30年でも資産を10倍にする

人工知能バブルが発生している。おかげで、アメリカの株式市場をなぞるETFを持っている人も、何も考えないで株価上昇の波に乗っている。S&P500は5000を突破して、かなりの高値付近となった。 これまで、長期でインデックス投資をしていた人は、全員まとめて報われているということになる。もちろん、私自身も大きな恩恵を受けている。私の資産額はドル高や配当も加わって二重にも三重にも膨れ上がり過去最高 […]

株式市場でハゲタカにワナにかけられているとき、どのように生き残ればいいのか?

今、まさに日本では「新NISA」が始まって投資が政府やマスコミや無責任インフルエンサーによって煽られているところなので、多くの素人投資家がカモとして株式市場にやってきている。 今まで日本では国民の約8割が投資をせず、約2100兆円が貯蓄に回されているのだが、これが株式市場にやってくるのであれば、株式市場には大きなインパクトになる。加えて、日本でも物価上昇の波がやってきて企業は名目売上が上がるので決 […]

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