現在、アメリカの株式市場が上昇しており、S&P500指数は年初来で26.41%、NASDAQ総合指数は30.62%となっている。 S&P500指数の年平均リターンが約10%であることを考えると、この26.41%というのはかなりの上昇だ。26.41%成長が4年続くと、資産は黙っているだけで2倍以上となる。それくらいのインパクトなのだ。 ただ、今後の4年はけっこうな変動になっていくので […]
現代は学歴社会だし、ほとんどの人は勉強したら報われるという経験則を積み上げてきたので、とにかく勉強して向上しなければならないと思い込んでいる。 しかし、私自身は普通に働いて普通に生きているような人や、そこらへんで野良犬みたいに生きている人間が必死で勉強したところで、そんな目覚ましい成果が出せないと思っている。 私も野良犬だ。要領良く生きようとは思うが、自分自身を向上させようとか、そんな無駄なことは […]
私は20歳でドロップアウトした人間で、ほとんど仕事もせず、今まで野良犬のようにぶらぶらと生きてきた。 私は富裕層の生まれではないし、人脈もないし、何か成し遂げる能力もないし、立派な学歴もないし、職歴もないし、資格もないし、目を見張る才能ないし、仕事もする気もないし、野心もないし、気力もない。 もしかしたら、私ほど「何もない」人間は珍しいのではないか。 普通に考えると、そうした立場にあるのなら、早く […]
東京・表参道なんかを歩いていると、ポルシェ911を颯爽と乗り回している金持ちがいたりする。この高級車を新品で買ったのであれば、だいたい1,694万円くらいで購入したことになる。 こうした高級車は数十億円、数百億円以上もの資産を持ったビジネス創業者や富裕層の家庭に生まれたボンボンが買えばいいのであって、資産が数千万円だとか数億円レベルの人間が買ってもしかたがない。 成功者の証であるポルシェを手に入れ […]
投資をはじめる際、多くの人が期待と不安を抱えて市場に参入する。株式や資産の値上がりへの期待感や、成功への願望は誰もが共通して持つものだ。 しかし、現実の市場はつねに変動しており、思い描いた通りには進まない場合も多い。とくに、自分が購入した株式が買い値を割る瞬間、投資家は冷静さを失い、感情的になりやすい。 感情的になることは、投資において極めて危険だ。 なぜなら、市場は短期的な値動きによって大きく左 […]
最近は、市場の動向を読む記事やSNSの情報であふれている。経済評論家だけでなく、一般の個人投資家も、市場の動向について、さまざまな見解をSNSで述べ、株式市場の動きを予測しようとしている。 市場の短期トレンドを読み、投資のタイミングを計ることは、多くの投資家にとって非常に魅力的な手法ではある。当たれば自分が天才に思えて満足感が得られる。しかし、この手法には多くのリスクが伴う。 市場は非常に複雑で、 […]
石破茂が新首相になることに決まったが、早々から政策の正当性や実行力に疑問が持たれて、株式市場と為替相場が動揺している。この新首相が今後、広く国民の支持を得られるのかどうかは非常に微妙なところであり、先行きの不透明感が強い。 私自身も石破茂には、まったく何の期待もしていない。 というよりも、私は今の日本の政治には、もう何の期待もしていない。30年以上も日本を成長させることができなかった無能な政治家た […]
誰が首相になっても日本を変えることができそうにない。数だけは揃っているようだが、次期首相候補の顔ぶれを見ても、国民の期待に応えられるような人間がいるようには見えない。いずれも抜本的な改革や日本の復活につながるような明確なビジョンを示せていない。 すでに日本は30年以上も機能不全な政治が続いてきているのだが、ここでまた力不足な人間が首相になってしまったら日本の機能不全はもっと続いていく。 そんな中で […]
金融市場において、プロフェッショナルから一般投資家まで、多くの人々が経済指標やテクニカル分析を用いて相場の動向を予測しようと試みている。 金利の推移、チャートのパターン、失業率の変動、消費者物価指数(CPI)の動きなど、さまざまなデータを駆使して市場の先行きを占おうとする姿勢は、投資の世界では珍しくない光景だ。 しかし、こうした努力がかならずしも利益に結びつくわけではない。むしろ、多くの場合、期待 […]
アメリカでは景気後退が懸念されるようになって、株式市場が一足先に売られる展開となっている。景気が悪くなると企業は求人をしなくなるのだが、2024年7月の求人件数はかなりの低水準となっている。 逆イールドカーブ(米10年債利回りと米2年債利回りの差がマイナスとなる現象)は9月4日に解消されたのだが、じつは歴史的には逆イールドカーブが解消されてからしばらくすると景気後退《リセッション》がやってくる可能 […]
株式市場は平等でも博愛でも何でもなく、競争はフェアどころか、汚い手口が何でもありのドロドロした世界である。そこに、ヘッジファンドが弱肉強食さながらに儲けを追求して他人の資金を食い荒らす。 ヘッジファンドとは、さまざまな投資手法を用いて、どのような市場環境であっても「絶対的な利益」を追求する投資ファンドを指す。 たとえば、巨大で攻撃的なヘッジファンドが、ある株式をじわじわと買い込んでいったとする。そ […]
類は友を呼ぶのか、それとも私がそういう人物が好きなので自然にそうなるのか、あるいは単なる偶然なのかどうかはわからないのだが、私のまわりはだいたい世の中に対して激しい反発心や敵地《アウェイ》感を抱いている人が多い。 話を聞くと、だいたい子供の頃から「エラそうな人」や「体制(学校・規則・常識など)」が死ぬほど嫌いで、何かあるごとにいちいち反発していたということなので、おそらく持って生まれた性格がそのよ […]
2024年8月5日、日経平均株価は歴史的な急落を記録した。終値は前週末比で4,451円28銭(12.4%)安の3万1,458円42銭であった。これは、1987年のブラックマンデーを超える過去最大の下げ幅だった。 この急落を引き起こしたのは日銀だ。7月31日、日銀は金融政策決定会合において、政策金利を0.25%程度引き上げる追加利上げを決定した。それだけでなく、今後も利上げをするとも述べた。 現在、 […]
ひさしぶりにフォーブスの「世界長者番付2024」をチェックしてみたのだが、現在のトップテンの顔ぶれは以下のようになっていた。 1位:ベルナール・アルノー(LVMH)2位:イーロン・マスク(テスラ)3位:ジェフ・ベゾス(アマゾン)4位:マーク・ザッカーバーグ(メタ・プラットフォームズ)5位:ラリー・エリソン(オラクル)6位:ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ)7位:ビル・ゲイツ(マイク […]
これまで好調だった株式市場だが、7月半ばから崩れてきて連日の下げとなっている。 とくにハイテク市場(NASDAQ100)に大きな下落がきているのだが、その理由はいくつもある。1つはトランプ前大統領が「台湾は我々の半導体事業をすべて奪った」と、半導体製造でもっとも重要な国を敵視する発言をしたことだ。 そして、バイデン大統領が中国への半導体製造装置の輸出規制をより厳しくすることも発表されて、半導体セク […]
ドナルド・トランプ前大統領は、7月16日にメディアのインタビューの中で、全世界の投資家を震撼させる発言を述べた。 「我々はなんて愚かなんだろう。台湾は我々の半導体事業をすべて奪った。彼らは莫大な富を得ている」「我々は保険会社と何ら変わらない。台湾は我々に何もしてくれない」「台湾は防衛費を我々に支払うべきだと私は思う」……。 半導体はアメリカの未来を左右する最重要物資である。その高性能半導体のほぼす […]
これまでアメリカの大手ハイテク企業やエヌヴィディアを代表とする半導体セクターは順調に株価を上げていた。その上昇を牽引していたのは、いうまでもなくAI(人工知能)への熱狂である。 AIは文明を完全に変えてしまうほどのパラダイムシフトに満ちた技術だが、ここが急激に懐疑的になって市場が動揺するようになっている。とくに半導体セクターの動揺が著しい。 これにはいくつかの原因がある。 まず、バイデン大統領は中 […]
アーク・インベストメント・マネジメントという投資ファンドを率いるキャシー・ウッドは、1970年後半に投資の世界に足を踏み入れ、ジェニソン・アソシエイツ社に18年勤務し、チーフエコノミストとして活躍してきた。 さらに2001年から十数年、アライアンス・バーンスタイン社のチーフ投資責任者として、130億ドルの資産を運用し、2014年にはいよいよ自身の投資会社「アーク・インベストメント・マネジメント」を […]