よく、「夢の配当生活」とか「FIRE」の話になると、頻繁に登場するのがETF【VYM】である。【VYM】はバンガード社が運用する米国の「高配当株式」上場投資信託で、この指数は、米国株式市場における配当利回りが高い大型株で構成されている。
上位10銘柄は、「JPモルガンチェース」「ブロードコム」「エクソンモービル」「ホームデポ」「P&G」「J&J」「メルク」「アッビィ」「シェブロン」「バンク・オブ・アメリカ」となっており、この上位10銘柄で23.43%の比率となっている。
セクターでいうと金融が20%で一番多く、次にハイテク、ヘルスケアが続く。
現在、配当率は2.85%で、高配当株式上場投資信託というわりには、それほど「べらぼうに高い」というわけではない。つまり、今は「やや株価が高い」ので、下落局面で配当率が3%を越えたくらいで買うのを待つべきETFであるともいえる。
私は2010年代後半は、この【VYM】をそれなりに保有していた。そのあと、ETF【VTI】に集約することを決めたので、【VYM】を少しずつ売却して【VTI】に集約しようと途中までやっていた。
しかし、その後は「これ以上、無理に集約することもないか」と考えて、今は資産の10分の1以下ではあるが、【VYM】をそのまま残している。配当もそれなりに出るし、長期で見ると配当率も上がっていくので、残しておいて困るものでもない。
配当額は多少の増減はあったとしても長期では上がっていく方向性にあるので、長期で保有した場合の配当率はかなり大きなものになっていくだろう。ちなみに、10年で見ると、
2013年の年間配当金総額は$1.75
2024年の年間配当金総額は$3.48
なので、配当額は98.9%増加している。配当額は10年でほぼ2倍になったということである。2013年に配当率3%で【VYM】を手に入れていたら、10年後には配当率6%になっているということになる。
しかも……
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