現在、S&P500は過去最高値である。しかし、米国株式市場は大手メガテックを除くとじつはそれほど上昇していない。逆にいうと、現在の市場は大手メガテックが手動しているということになる。具体的にいうと、Microsoft、Apple、NVIDIA、Google、Meta、Amazonである。
なぜ大手メガテックがこれほどまで強いのかというと、まぎれもなく2023年からの生成AIブームを牽引しているのがこれらのメガテックだからである。とくにNVIDIAの躍進が凄まじい。
AI(人工知能)は文明をも変えてしまうほどの巨大なイノベーションであり、パラダイムシフトでもある。まだAIによる社会変革は「始まったばかり」だが、すでにその影響力は技術的進歩を超え、社会、経済、文化など、人類の営みのあらゆる側面に及んでいる。
今後、私たちの働きかた、雇用、スキル、労働の概念、教育、医療・健康、製薬、科学研究、経済システムのすべてが変わっていくはずだ。
そのAIの頭脳を担っているのがNVIDIAのAI半導体であり、それを莫大に購入して巨大データセンターを構築しているのが、Appleを除く他のメガテックなのだ。だから今、このAIセクターに莫大な投資資金が流れ込んでいる。
NVIDIAも一年サイクルでAI半導体をバージョンアップすることを約束している。半導体の進化によってAIの計算能力が高まる。今はこの段階だ。
この次にくるのはAIソフトウェア企業の爆発的な成長だ。そして、その次には超知能を持ったAIに身体を与える「ロボット」の時代がくる。AIの生み出すイノベーションは長い長い投資テーマになるはずだ。
そうであれば、我々はぼんやりしているヒマはない。やらなければならないことがある。それは、いわなくてもわかっているはずだ。
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