資本主義から降りたい、働きたくない、自堕落に暮らしたい人ほどコレをやるべき │ ダークネス：鈴木傾城

子供も物心がつくようになると、この世には「お金」という便利なモノがあって、それを持っていれば欲しいモノと交換できることを理解するようになる。すると、子供も「何が欲しいか？」といわれたら「お金が欲しい」と答えるようになる。

大人になったら、その欲求はもっと強くなる。自分の生活は自分で支えないといけなくなるからだ。とにかく、金を稼がないとならない。そして、人々は「金こそすべて」の世の中で悪戦苦闘することになる。

面白いことに、金は自分が稼がなくても「金に稼いでもらう」という方法もある。資本主義の世の中では、すでに「金が金を生み出す仕組み」が開発されている。それこそが「投資」と呼ばれているものだ。

私は事業運営に関心がないし、若いころから稼ぐことよりも自分のやりたいことを優先する生きかたをしていたので、金が金を生み出す「何らかの仕組み」を利用しないと社会では生きていけないと気づいていた。

だから、投資は私にとっては興味深い分野でもあった。金が金を生み出してくれるのならば、自分はどこかの途上国のビーチで寝そべってアイスクリームでもなめて非生産的かつ自堕落な生活をしていても行き詰まらなくてもすむ。

投資とは「儲かると思えるところに持ち金を投じて分け前をもらう」ことである。不動産投資から現物投資までさまざまな投資対象がある。その中でもっとも流動性が高く、洗練されているのが株式市場への投資だった。

持ち金が少ない人間には、株式投資がもっとも利用しやすい投資環境にある。それこそ今では、100円でも投資できるくらい環境が整っている。

そして重要なことだが、株式投資に参加するには「ただ、金を用意すればいい」だけだ。学歴も関係ない。職歴も関係ない。若くても老いていても関係ない。人種も関係ない。国籍も関係ない。出自も関係ない。政治信条も関係ない。資格もいらない。

つまり、そこは完全なる「参加の自由」が保障されている。金を持ってくれば、誰でも受け入れてくれる。そういう世界だ。しかも、どこに賭けようが誰も何もいわない。これほど自由な世界は世の中にあるだろうか？

自由が欲しい？　すでに究極の自由が用意されている。
株式市場への投資という形で……。

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