戦後1945年から2020年までの75年で、最も最悪の年は何年か。それはまさに2020年である公算が高まっている。私たちはまだ実感していないかもしれないが、2020年は人生の中で「史上最悪の不況」に入る公算が大きくなっている。
その意識がないまま生きるのは危険だ。
私は2月の段階ですでに「2020年は自分の人生の中で最も最悪な年になる」と位置付けていて、今までよりもさらに強度の高いダウングレードを開始している。つまり、これからは「今までと同じように生きられない」と覚悟したということだ。
運良く事態が早期に収束したら「ここまでする必要はなかったかも」と後で思うのかもしれない。しかし、それは覚悟も準備もしないでボロボロになるよりは100倍もマシなことなのだ。早期に収束できれば手放しで喜べる。
しかし、コロナショックが早期で収束すると勝手に思ってはいけない。むしろ「自分の人生の中で最も最悪な年になる」と自覚して覚悟しておく方が大切だ。
中国発コロナウイルスに効く特効薬や治療薬は今年9月から投入されて効果を上げるかもしれないが、こればかりは何とも言えない。急いでも2021年の春まで延びるかもしれない。
仮に9月から状況が改善するとしても、今は4月なので半年は自粛モード・緊急事態モードが続くことになる。半年も今のような自粛モードが続いて生き残れる中小企業・小規模事業者はない。大企業にしても、半年も売上激減の状態で資金繰りが回るはずもない。フリーランサーも生き残れない。
来年までこのような状態が続くことが確実になったら「ほぼすべての企業」は傷つき、失業者は満ち溢れ、政府は機能を失い、世界は「大恐慌」に突き進んでいく。(鈴木傾城)

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