アメリカは中国発コロナウイルスの感染拡大が止まらない。2020年7月16日も、17日も、連日、新規感染者が7万人を超える事態と化している。死者も増加している。テキサス州では遺体を安置する場所がなくなることも見越して、冷凍トラックも活用するような話をするようになっている。
失業者は6月の時点で143万人。ロックダウン明けで就業者数が増えて「経済は急回復するはずだ」という声もあったが、7月に入って感染者数が再び増加する状況の中で、物事はそう簡単な話ではないことを人々は知るようになった。
コロナウイルスを世界にばら撒いた中国は、いち早く感染拡大を収束させたと当局は発表している。しかし、中国政府の数字は徹底的に隠蔽と捏造されたものであって、まったく何の意味もない。もう誰も中国当局が発表する数字なんか見なくなった。
私たちが外から中国を見る限り、中国もまた芳しい経済状況ではない。
中国は正念場にある。アメリカと激しく対立して貿易戦争でダメージを受け、武漢から広がったコロナ汚染でダメージを受け、さらにコロナがパンデミックしたことで外需にダメージを受け、その上に長江流域の数千万人に被害を及ぼしている大洪水でダメージを受けている。
そこに、香港の一国二制度を事実上の破棄をしたことによるグローバル経済の「中国離れ」でもダメージを受けるのは必至という情勢にある。
これが今の情勢だ、アメリカの株価はそれでも上がっているのだが、これからも上がると思うだろうか?(鈴木傾城)
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