アメリカが利上げするという要人の発言や、報道がどんどん増えてきている。アメリカではインフレが引き起こされているので、利上げせざるを得ない状況になっており「利上げは必須」であると見られている。
早ければ3月あたりだという可能性も指摘されてきている。「アメリカ 利上げ」で検索すると、利上げに関する多くのニュースが得られるのでじっくり読んでみて欲しい。
利上げが始まると企業の借り入れコストは上昇するわけで、これが設備投資の縮小をもたらすことになる。さらに個人も住宅ローンの金利が跳ね上がるので住宅購入を見送る動きも生まれる。
こうした動きが多角的に起こるので、利益が出ていない若い企業や、借り入れが多すぎる企業や、設備投資を過大にしなければならない企業の業績が悪化する懸念が起きて、こうした企業を中心に株式が売られる動きが続く。利上げが株式市場の下落を誘発するのは、そういう理由である。
もちろん、利上げが上がっても利益を叩き出して成長する企業もあるわけで、すべてはすべて下がるわけではない。それぞれの企業の業績がシビアに見られるようになるのが利上げ局面である。
アメリカの上場企業の多くは今後も成長を続ける。利上げしたらアメリカの株式市場はこの世の終わりになるわけではない。しかし、2022年は利上げに嫌気を指して株式市場が下落するリスクが高まったと言える。
私自身は2022年の株式市場は一時的に変調をきたし、ETF【VTI】もまたかなりの下落を見せるのではないかと覚悟している。
実際に下落が始まると、【VTI】を保有している人たちの中でも下落に耐えられなくて売り飛ばしたり、定期定額積立投資をやめてしまったりする人が続出するだろう。もっとひどい人は「自爆」することすらもある……。
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