新型コロナウイルスの脅威が世界を席巻しているのだが、その陰で経済に異常なことが起きていることを日本人は気づかなければならない。
1つは2020年2月17日に内閣府が発表した実質GDP増減率である。
この数字がことさら悪かった。2019年10~12月期の国内総生産(GDP)は年率換算でマイナス6.3%だったのである。この数字を見て私が思ったのは「ああ、日本は終わったな」という苦々しさだった。
このGDPマイナス6.3%は、新型コロナウイルスの影響はひとつも入っていない。
新型コロナウイルスが問題になり始めたのは2020年の1月からだが、この「マイナス6.3%」という数字は、10~12月期の速報値であり、この時はまだ日本で新型コロナウイルスは騒がれていなかった。
この時期に何があったのか。もちろん消費税の引き上げである。消費税を引き上げたら内需が悪化して景気が悪化するというのは、100人いれば99人が理解していたことだ。
消費税は「消費したら罰金を取る」という税金なのだ。その消費税を引き上げて内需が回復するとか景気が緩やかに回復するとか思う方がどうかしている。
しかし、不思議なことに安倍政権と財務省だけは、なぜかそれに気づかずに消費税を引き上げてしまった。その結果として、GDPが一気に「マイナス6.3%」という数字になったのだから、「馬鹿なことをして馬鹿な結果になった」という話なのだ。
消費税はこれからもじわじわと日本の内需を蝕んでいく。内需が減少したせいで設備投資も不振である。設備投資が不振なのであれば、今後の日本は間違いなく「不況」が襲いかかってくる。
このGDPのマイナスを見て「日本は終わった」と思った人は私だけではないはずだ。これは、普通の人が想像している以上に深刻な数字なのである。はっきり言おう。とても危険極まりない数字である。そして、さらにヤバいことが起きている。(鈴木傾城)

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