2020年3月から日本でも急激にコロナ禍が深刻になっていく中で、国はとにかくコロナ禍を抑えようとして自粛を強要した上に、翌月に入ってから緊急事態宣言を打ち出して経済を停止させた。
しかし、これに対して国は飲食店や宿泊業には十分な保障はしなかった。
私自身は、コロナ禍は当分落ち着かない上に、政府は中小企業・小規模事業者・個人事業者を真剣に助けようとしないのだから、耐えるよりも閉店した方が後で「やり直しが効く」と当初から訴えていた。
飲食店は耐えるより閉店すべき。決断が遅れると完膚なきまでに叩き潰される=鈴木傾城
政府はコロナ禍という異常事態でも消費税を引き下げようとはしない。緊急小口資金と総合支援資金については無利子での貸付で動いたが、これはあくまでも「後で返せ」というものである。
この借金を2020年の6月だとか7月にした人たちは、まだコロナ禍が終わっていないどころか、オリンピックのために再び緊急事態宣言で経済を止められた中で「返済」が始まるという最悪の事態に突入した。
そして、2021年7月8日。4度目の緊急事態宣言発令の決定の後、西村康稔《にしむら・やすとし》コロナ担当大臣は「酒類を提供する飲食店が休業要請に応じなければ、取引先の金融機関に店舗情報を提供して働きかけを行う」と、かろうじて息をしている飲食店を自ら追い込むような発表をしている。
さすがにこれには国民が激怒して、逆に西村康稔のクビが飛びそうになっているが、こうした政府の姿勢を見て、私たちは一刻も早く気づくべきことがある。それは……。
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