世界的に見ると、コロナはまったく収まっていない。収束する前に寒い季節に入っており、これから風邪をひく人も増える。風邪もインフルエンザもこれから本番なのだから、コロナに感染する人が増えたとしても何ら不思議ではない。
ヨーロッパでは再びコロナ感染者が拡大して「第三波」がやってきているような状況になってしまっているのである。「ステイホームの奨励」「夜の外出禁止」「全面的自粛」が広がっていくことになってもおかしくない。
そうなれば、街の景気は再び悪化することになる。実体経済はボロボロで、失業率は高止まり、低所得層だけでなく中間層もまた追い込まれていくことになる。
しかし、今回のコロナで全員が苦闘しているわけではない。アメリカの株式市場を見て欲しい。株式を保有できている資産家、特にアメリカの株式市場にアクセスしている資産家は、まったく痛手を受けていない。
2020年3月に起きたコロナショックなどとっくに乗り越えて株価はぐんぐん上昇しているのである。ETF【VTI】はアメリカの平均値を買う面白味のない投資対象だが、これを買っていたとしてもコロナ以前よりも儲かっている。
コロナで恩恵を受ける個別のハイテク企業、あるいはナスダック市場の主要100企業をパッケージしたETF【QQQ】を保有していた人は、言うならば「何もしないで大儲け」の局面に入っていた。
コロナで苦心惨憺しているのは、コロナ以前から社会のどん底(ボトム)に落ちている人である。失業や賃金低下やボーナスなしで2020年はマイナス収支に陥ってしまう人も多いのだ。自殺者も増えている。
一方で、資産家はほとんどダメージを受けていない。
資産家の保有する株式が上昇して財産はさらに増えた。コロナショックを利用して安い局面で勝負に出て、逆に大儲けした人もいるわけで、「今年は楽しいクリスマスを迎えられそうだ」と喜んでいる。
アメリカの株式市場は異常なまでに強い。主要な銘柄を持っている人はそれだけで「勝ち組」になった。このように世の中を俯瞰すると、コロナは「格差拡大装置」だったことが分かる。(鈴木傾城)
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