相場はより複雑怪奇になっていくし、企業を取り巻く現状は激速で変わっていくし、そんな中で自分の知能は老化と共に衰えていく。
そういうこともあって、私はもう個別の優良企業の株式を物色する手法を捨てて、かなり以前からアメリカの株式指数を丸ごと買うという手法を切り替えている。そして、以前から持っている個別株も片づけてポートフォリオは凄まじくシンプルになった。
それで、私の資産は現状維持で止まったのかと言うとまったくそうではなく、私の資産はアメリカ株式市場の成長と共に膨らむ一方である。今、思うと最初からそうすれば良かった。
そうすれば、何も考えなくても金は増えたからだ。
プロを出し抜けるのである。
振り返ると、相場を張っていた人たちの多くが無残に散っていった。そこは死屍累々の世界である。それにも拘わらず私が生き残っているのも皮肉だ。頭の良い人間が常に勝つとは決まっていないのが投資の世界だったのである。
ヘッジファンドを運用する機関は、莫大な資金と優秀な人員と高額の分析ツールを使って市場に乗り出しているのだが、それでも絶対に勝てるのかと言えば、まったくそうではない。
それは、多くのヘッジファンドがS&P500に勝てないことでも分かるし、毎年次々とヘッジファンドが閉鎖されているのを見ても分かる。最近では女性版ウォーレン・バフェットと称される投資ファンドのキャシー・ウッドCEOもS&P500に勝てないで苦しんでいる。
これは何を意味するのかというと、世の中はデータで解析して答えが出るような環境にはなっておらず、常に人々の予測や希望を裏切って予期せぬことが起きているのが常態になっているということだ。天才でも先は見通せないのである。
「まぐまぐ大賞2019・メディア・マネーボイス大賞」の1位に選ばれたメルマガです。この記事はメルマガにて発行され、メルマガにて全文を読むことができます。1週間に1度、日曜日にメルマガでの発行を行っております。
まぐまぐ大賞2019、2020 マネーボイス賞1位 二連覇!
週に一回、『鈴木傾城のダークネス・メルマガ編』をまぐまぐ!から発行しております。2020年は、『メルマガの日本一はあなたが決める!まぐまぐ大賞2020 MAGMAG AWARDS 2020』の中で、マネーボイス賞1位を頂きました。
まだメルマガを購読したことのない方は、これを機に登録してみて下さい。上記より登録することができます。
【ご注意】
ご登録頂いてメールが届かない場合、こちらにてお問い合わせ下さい。再発送等も、こちらで行います。
http://www.mag2.com/info/renew/webmail.html
読者さん窓口:reader_yuryo@mag2.com
ダークネス・メルマガ編バックナンバー
ダークネス・メルマガ編は、バックナンバーも充実しております。たとえば、以下のようなバックナンバーが揃っております。
- 株主に報いる優良企業を保有するだけで金が金を連れてくる
- ロックフェラーの資産が陰謀も裏工作もなく増え続ける理由
- 弱肉強食の世界で自分が弱者だと気付いたらどうすべきか?
- 「現代資本主義の魔術」を身につける絶好の機会を見逃すな
- これで「無限にキャッシュを生み出すマシーン」が手に入る
- 次に押さえたいのは「変わりゆくものをすべて飲み込むこと」
- 少子高齢化と人口減で活力が低下する国がインフレにならないとでも?
- 資本主義では自分に才能がなくても、他人の才能を保有するのが基本だ
- 学歴を裏口で手に入れなくても「これ」でイージーモードに入れる
- 資本主義の中で、普通の人間が合法的に他人を搾取する方法がある
- 学歴・職歴・容姿・能力・年齢を超越して、旨味を吸う生き方を選べ
- 自分に投機の才能がないと分かっても、悪賢く立ち回る方法がある
- 「自分が働いて稼ぐ」という発想をするな。もっと重要な発想がある
- 「一生カネに困らなくなるための生き方」として第一歩を踏み出すために
- 「自分は努力しない」という生き方を、合理的に実践する方法を学ぶべき
読みたいバックナンバーはありませんか? 他にも大量のバックナンバーを満載してお待ちしております。