2020年はあと少しで終わる。それで、今年は最悪の年だったのか、最高の年だったのか。両方だ。今年は最悪の年でもあったが、最高の年でもあった。もっと具体的に言おう。
今年の実体経済はコロナ禍で見るも無惨な年だった。しかし、株式市場を見れば稀に見る最高の年だった。
私は例によって株式市場はまったく予測していない。今年がコロナで悲惨な年になるというのは2020年1月の段階でも私は知らなかった。3月にコロナショックで株式市場が大暴落するのも知らなかった。
その後も、コロナ禍がいつ終わるのかも予測していないし、ワクチンがいつできるのかも予測していないし、大統領が誰になるのかも予測していない。今年はあと1ヶ月少し残っているが、この間に「何が起こるのか」も知らない。
この激動の時代に私は何か新しいことをしたのかというと、ほとんど何もしていない。別にワクチン銘柄の何かに飛び乗ったわけでもなければ、ステイホーム銘柄を買ったわけでもなければ、バイデン銘柄を買ったわけでもない。
3月は株式市場が明らかに「暴落した」という局面に入ったこともあって、少し多めにETF【VTI】を買ったが、基本的にはただ単にETF【VTI】を定期定額積立投資していただけだった。
私は超長期投資家なので「株は安い時に買う」という習性があるので、暴落時はきちんと買い増す。しかし、そうでなければ、淡々と定期定額積立投資をしているだけで、これは投資というよりも貯金に近いかもしれない。
以前から何度も言っているのだが、ETF【VTI】は飛び抜けたパフォーマンスを手に入れるためのものではなく、資産を防衛しつつじわじわと増やしていくための銘柄だ。
しかし、これを買っていれば、もう企業の財務諸表を読み込む必要もないし、売るタイミングも考える必要がない。
そのETF【VTI】を丹念に拾っていたことで私の投資パフォーマンスは最上のものになった。ETF【VTI】のチャートを眺めて欲しい。別に何も予測しなくても、状況に右往左往しなくても、ただ定期定額積立投資しているだけで良かったのだ。
つまり、何が言いたいのか。(鈴木傾城)
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