中国は「盗んで成長する」という悪辣なビジネスモデルを国家レベルで行う国だ

中国は「盗んで成長する」という悪辣なビジネスモデルを国家レベルで行う国だ

中国の成長は意図的かつ徹底的な知的財産の侵害で成り立っている。国際社会はそれを糾弾するが、中国は絶対に変わらない。「盗んで成長する」というアンフェアなビジネスモデルを国家レベルで行っており、それが中国という国の成長の基盤になっているからである。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019、2020年2連覇で『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com)

結局はオリジナルの方が生き残る。オリジナルの方が愛される

中国は知的財産権を侵害して次世代の最先端産業の90%を支配しようとしているのだが、中国のやっていることは、しょせん国家主導の大掛かりな「パクリ」でしかない。しかし、このパクリビジネスが世界を覆い尽くそうとしている。

日米欧の自由主義諸国には独自のアイデア・技術・デザイン・哲学・サービスを尊ぶ姿勢がある。そして、「フェアな競争」を勝ちあがることによって世界に広げようとする。しかし、これが中国の徹底的な知的財産の侵害で動揺している。

考え抜かれた製品、技術、デザイン、哲学、サービスを持った希有な企業が世の中には存在する。磨き抜かれたオリジナルの技や発想を持った希有な起業家が世の中には存在する。

最近ではAppleがそうした企業の筆頭になるだろう。しかし、もちろんAppleだけでなく、アメリカを代表する企業のすべては独自のアイデアでイノベーションを起こし、世界を変えている。

しかし、中国は一瞬にしてこうしたフェアな企業の知的財産権を侵害する。あるいは、そのギリギリのところに立ってパクリ製品を出して、安売りで全世界を席巻していく。それが中国のやり方でもある。

今後も中国は絶対に「盗んで成長する」というビジネスモデルを変えない。全世界で工作活動を行い、知的財産を強奪しまくって自分のものにする。

しかし、中国がどんなに汚いやり方をしても、結局はオリジナルの方が生き残る。

その製品、技術、デザイン、哲学、サービス、発想、アイデアには、それができあがるまでに多くの試行錯誤が為され、その試行錯誤で得た知識や経験が「物事の基本」となって製品を支えるからだ。

しかし、中国企業のように、知財を侵害したものには土台を支える重要な基礎や基本がない。

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なぜ、中国は次から次へと意図的で大規模な窃盗を行うのか?

物事のすべては、基礎や基本が何よりも重要だ。それが揺らいでいると何が重要で何が重要でないのかも分からない。そして、「次」を踏み出す時に間違う。

次の新しいものを生み出すにも、今あるものを改良するにも、さらなる付加価値を付けるにも、基本ができていないと何もできない。逆に、基本がしっかりしていると、「次」に発展することができる。

本当のことを言えば、そんなことは誰でも分かっている。では、なぜ基本をないがしろにして、他人の知的財産を侵害することで生きていこうとする中国企業が次々と生まれるのだろうか。

たとえば、中国はアマゾンのパクリ会社、ツイッターのパクリ会社、アップルのパクリ会社、グーグルのパクリ会社がすべて揃っている。日用品でも日欧米の意匠やデザインをそのまま侵害する企業が横行しており、国中に粗悪なパクリ製品が溢れている。

なぜ、中国は次から次へと意図的で大規模な窃盗を行うのか。なぜ、中国はオリジナルを生み出すこと、すなわち基礎や基本をないがしろにするのか。

その理由は簡単だ。基礎技術を蓄積して新しいものを生み出すというのは、尋常ではないほど単調で、単純で、根気のいる作業を延々と繰り返さなければならず、それは「儲からない」からである。

長い研究開発とトライ&エラーは基本中の基本だ。誰も注目しておらず、誰も褒めてくれず、誰も気付かないところで、ずっと単調な作業を繰り返し、常に試行錯誤していかなければならない。

この単調な繰り返しを行って、ある瞬間にイノベーションが生まれるのだが、大々的に知的財産を侵害している中国はそれをすっ飛ばす。そして、表面や形だけを盗んで世の中をごまかす。

最初は騙せるのかもしれない。しかし、それがオリジナルではない時、やがて人々に見透かされる。そして捨てられる。

(The Company Man: Protecting America’s Secrets。日本語字幕あり)

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知財侵害だろうが何だろうが「儲かれば勝ちだ」という意識

何かを生み出す「前の段階」が重要であるというのは、職人も、技術者も、芸術家も、アスリートも、アナリストも、兵士も、各職業人も、すべてがそれぞれの言葉で言い伝えている。基礎や基本を否定する人間は誰ひとりとしていない。

表面や形だけをそっくり盗んで、まともな基礎や基本を身につけていない中国企業は、そのときは良くても最後に足をすくわれる。土台がないので応用がまったく利かないからだ。

しかし、手っ取り早く儲かるのであれば、あるいは手っ取り早く売名できるのであれば中国企業はすぐにそれをする。知財侵害だろうが何だろうが「儲かれば勝ちだ」という意識があるのだ。

日米欧の売れた製品の知財を盗んでおきながら、自分こそが元祖だと起源を主張するクズのような中国企業もある。中国でオリジナルよりも先に商標登録や特許をしておいて、それを主張する。(マネーボイス:「日本の地名」まで盗み取る中国に常識は通用せず。国家ぐるみの勝手な商標登録、ブランド乗っ取りに我々はどう対処すべきか?=鈴木傾城

自分で何も生み出さず、ひたすら他社の技術からデザインまでを盗み取るようなビジネスは邪道であり違法である。だから、中国はいよいよアメリカに知的財産の侵害で警戒され、対立するようになっているのだ。

こうした動きはトランプ政権時代から本格化して、これがジョー・バイデン政権にも引き継がれている。

アンフェアな中国のやり方は、間違いなく断罪され、いずれは責任を負わされることになる。

イノベーションはフェアな競争の中で生まれる。本来であれば、その道の基礎や基本を誰も見ていないところで、淡々と愚直に繰り返し、泥にまみれ、汗を流し、苦しみを味わって何かを生み出すプロセスを経る。

それは、一見ムダなように見える時間だが、基礎や基本は膨大な時間をそこに費やさなければ身につかないのだから、絶対にムダではない。それをすっ飛ばして盗んで手に入れようし、盗むことで成長をしていく中国に何の未来もない。

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国際社会から批判されても中国がそれをやめることは絶対にない

中国のビジネスが糾弾されるようになっているのは、基本的な部分をすべて盗み取ってきたからだ。

今まで世界は「中国には約14億人の市場がある」から多少のことは大目に見ようとおおらかに構えてきた。しかし、中国は日米欧の企業を中国に進出させて技術を盗み、盗み終わったら邪魔な日米欧の企業を追い出して約14億人の市場を独占するという手法を取った。

盗んで市場を独占し、さらに世界に進出する。こんなやり方がいつまでも通用すると思う方がどうかしている。基礎研究も基礎開発もしない企業、基礎も基本も盗んで済ませるような国家や企業に未来はない。

2021年4月17日、FBI(米連邦捜査局)のクリストファー・レイ長官は、「米国経済の安全保障や民主主義の理想への中国による脅威はどの他国よりも深刻である」「中国政府の関与が疑われる捜査対象の事案は2000件以上に上り、10時間ごとに新たな事案が加わる状態にある」と激しく中国を糾弾している。

前トランプ政権の副大統領であったペンス氏は『中国共産党は、関税、割当、通貨操作、強制的な技術移転、知的財産の窃盗、外国人投資家にまるでキャンディーのように手渡される産業界の補助金など自由で公正な貿易とは相容れない政策を大量に使ってきた』と述べていたが、まさに中国はやりたい放題なのである。

しかし、どんなに国際社会から批判されても中国がそれをやめることは絶対にない。事実、中国は国際社会の批判に対しては「中国の法執行機関当局は厳密に国際法を順守している。米国の批判は隠された意図が介在している」と逆ギレ反論して事態をうやむやにしている。

中国共産党政権は平然と嘘をつく。国家主席の習近平に至っては、『中国はどこまで発展しても、永遠に覇権を唱えず、拡張せず、勢力範囲を求めず、軍備競争をしない』と純度100%の嘘を言う始末である。

中国は絶対に変わらない。なぜか。「盗んで成長する」というアンフェアで悪逆非道なビジネスモデルを国家レベルで行っており、それが中国という国の成長の基盤になっているからである。

これが中国の姿なのだ。恐ろしいと思わないだろうか?

書籍
『静かなる日本侵略: 中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる(佐々木類)』

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