暑い夏に考えるべきは平和ではない。日本人は次の戦争が仕掛けられると自覚せよ

暑い夏に考えるべきは平和ではない。日本人は次の戦争が仕掛けられると自覚せよ

暴走していくグローバル資本主義。そのような社会システムの不満、格差の拡大、政府への不信、多文化共生の押し付け、異民族に対する憎しみ、衝突、紛争……。それぞれが密接に共鳴しあっていて暴力を誘発している。その先には戦争が待っている。私は次の大戦争は必ず起こると確信している。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019、2020年2連覇で『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com)

東アジアが殺戮と戦争の嵐になっても不思議ではない

中国共産党は他国をワナにはめ、超限戦でアンフェアな競争を仕掛け、世界中から知的財産の侵害を繰り返し、周辺国を圧倒的な武力でねじ伏せ、強盗のような手口で大国になっていった。

それと同時に、どんどん言動が傲慢で暴力的になっていき、自分の気に食わない相手はアメリカだろうがオーストラリアだろうが台湾だろうが、口汚く罵ってねじ伏せようとするようになっている。

もちろん、日本も中国に恫喝されている。最近はこのように恫喝されている。

『日本が台湾有事に一兵卒でも一軍用機でも送って参戦した場合、ただちに日本に核攻撃を行う。この戦いは全面戦争であり、日本が完全に降伏するまで核攻撃を続ける』

まさに「ならず者国家」である。

中国だけではない。日本人は常に韓国・北朝鮮といった反日国家にも罵られている。こうした中で、日本人も自分たちがいくら平和を唱えても、まったく意味がないことを理解しつつある。相手が反日で日本人を憎んでいるのだ。

反日とは日本人差別である。日本人憎悪である。相手の差別と憎悪を自覚すれば、日本人もまた相手に対する憎悪を感じるようになっていく。

この次に起こるのは必然的に憎悪の応酬だ。中国・韓国・北朝鮮は憎悪を隠さない。だとすれば、憎悪は拡大して殺し合いを生み出す。今後、東アジアが殺戮と戦争の嵐になっても不思議ではない。戦争が起こるということだ。

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何が「共鳴」して広がるのかは、時代によって違う

時代の流れというのは、とても大きなものだ。それは一個人や一政治家や一国が止めようと思っても止まるものではない。

時代はあらゆる人々の声を飲み込み、その時の最も研ぎ澄まされた声が拾い上げられ、そしてその声は「共鳴」しながら拡大していき、大河となっていく。

何が「共鳴」して広がっていくのかは、時代によって違う。ある時代では「理想」を求める声が共鳴する。ある時代では「革新」を求める声が共鳴する。そして、ある時代では「平和」を求める声が共鳴する。

しかし、平和というのは相互で作り上げるものであって、相手が憎悪を剥き出しにしていたら一方が平和的であろうとしても失敗する。憎悪が剥き出しの時代には、平和など望むべくもないのである。

今、世界中で「憎悪」が広がっていることに気付く人も増えた。

その声は局地的なものではない。濃淡はあるが、「憎悪」という共通の感情が、深く広く全世界に伝播しつつある。そんな時代となっている。

世界的な大企業が自分たちの都合でグローバル化を進めた結果、ここ数年でどこの国も大量の移民・難民がなだれ込むようになって、異民族同士の激突が表面化するようになっていった。そして、その民族対立が政治をも揺るがすようになっていった。

移民を歓迎する国家であったアメリカでも、異民族間での対立と衝突が政治・経済を揺るがす事態になっているのだ。「多文化共生」など絵空事に過ぎなかった。それを進めれば進めるほど民族対立は先鋭化している。

グローバル化で「国と国の対立」が鮮明化し、多文化共生で「民族と民族の対立」が鮮明化した。そして、全世界で右派と左派が激しい対立を見せるようになってきた。

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人類の歴史は平和の歴史ではなく、戦争の歴史

こういった「憎悪」の広がりと浸透は、それぞれの国で別々に起きている事象だ。

それぞれの国で事情は違えども、全体として俯瞰してみると、それぞれの国で憎悪と対立が広がる方向にあることは、奇妙なまでに一致していることが読み取れるはずだ。その先には「暴力」が待っている。

今の世界は暴力に共鳴するようになっている。

暴走していくグローバル資本主義。そのような社会システムの不満、格差の拡大、政府への不信、多文化共生の押し付け、異民族に対する憎しみ、衝突、紛争……。それぞれが密接に共鳴しあっていて暴力を誘発している。

憎悪は現代を覆っている空気であり、時代の雰囲気であると言ってもいい。一過性のもの、地域的なものではなく、世界全体を覆い尽くす巨大な潮流なのである。だから、それは止められない。

誰も「憎悪と暴力」の時代など望んでいないはずだが、それは強い感情でシェアされ、拡散しているので、「暴力への共鳴」が止まらなくなっている。だから、その先には戦争が待っている。

私は次の大戦争は必ず起こると確信している。

人類は第一次世界大戦が止められず、第二次世界大戦も止められず、アメリカもソ連も冷戦を止められず、冷戦が終わってもアメリカは中東での戦争を止められなかった。人類の歴史は平和の歴史ではなく、戦争の歴史である。

局地的には平和の時代もあるのだが、大きなスパンで見ると必ずどこの国でも戦争の時代がある。

第二次世界大戦以後から現代まで日本が平和の時代であった。時代が転換するとすれば、次は「戦争の時代」になるということだ。日本が仕掛けなくても、周辺国が仕掛けて来たら同じことだ。この大きな流れは止まらないと考えるべきだ。

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日本を滅ぼすために「戦争が仕掛けられる」と自覚せよ

日本が享受している平和の時代はいずれ終わる。だから、その前に日本人は意識改革を急いで行う必要がある。いつまでも平和が続くと思ったらいけない。これからは巨大な戦争が起こる。それは避けられないと考えて、準備しておかなければならない。

マスコミは「平和、戦争反対、憲法第九条」とか叫んでいるが、それすらも逆に日本を巡る凄まじい暴力の前触れと思わなければならない。

現在の日本のマスコミは中国・韓国・北朝鮮の機関誌のような存在と化している。すでにマスコミは中国・韓国・北朝鮮の工作員に乗っ取られている。では、それらの乗っ取られた組織が「平和」を叫んでいるということは、どういうことなのか。

それは、平和を建前にして日本人に戦わせないようにしているということなのである。中国・韓国・北朝鮮が戦わずして日本を侵略できるように、平和を唱えて武装解除させているのだ。

日本人が武装解除し、防衛を放棄し、何をされても戦わない民族になったら、侵略が容易になる。また、戦わない日本人を組織的に殺戮することができる。

マスコミに乗せられて「平和で、みんな仲良く」などとお花畑なことを言っていたら、侵略されて殺されるような事態にまで発展するということだ。「平和」という建前で無防備にされて殺される。

しかし、日本人は中国・韓国・北朝鮮の人間たちに反日という憎悪を突きつけられており、憎悪が暴力を呼ぶときちんと現状認識できていれば、「平和はまやかしだ」「防衛しなければならない」と自然に思うようになり、道を誤ることがない。

暴力の共鳴が世界で広がっている。今の季節、時代は変わったことを自覚するのは良い機会だ。今はもう戦後ではない。次の時代の戦前である。暑い夏に日本が思わなければならないのは「平和」ではない。次の「戦争」のことである。

日本を滅ぼすために「戦争が仕掛けられる」と自覚せよ。

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