途上国から若者を連れて来て奴隷労働で使い捨て、そして犯罪で報復される日本

途上国から若者を連れて来て奴隷労働で使い捨て、そして犯罪で報復される日本

ベトナム人の若者が日本に憧れて借金を抱えて来日したら、単純労働・重労働でこき使われ、コロナ禍で使い捨てされる。路頭に迷っても故郷に帰ることができない。借金を背負って日本に来ているので、稼がないで帰ると返せない借金だけが残ってしまうからである。そして犯罪に走る……。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019、2020年2連覇で『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com)

日本でベトナム人の「窃盗」が綿々と続いている現実を見よ

ベトナム人を巡るいくつもの事件が次々と起きている。

兵庫県では、ベトナム人の男女3人が、約1400点にのぼる化粧品や医薬品を組織的に窃盗したとして逮捕された。2020年10月から2021年1月にかけて、兵庫県や三重県など1府県のドラッグストアで、39件の万引きを行っていた。

そうかと思うと、川崎市でもベトナム人男女4人が薬や化粧品など1000点を万引きしたとして逮捕されている事件も報道されている。

Facebookのベトナム人コミュニティで万引きした商品を買い取るというビジネスが行われている。こうした犯罪ビジネスに誘われて、低賃金・悪条件の奴隷労働やコロナ禍の不況で生活に窮したベトナム人の若者が、組織的な万引きに手を染めるようになっている。

「万引きした商品を買い取る」親玉は韓国人だったりすることもある。2021年3月には、イ・ジェジュンという韓国人が、ベトナム人と共謀して愛知県瀬戸市のドラッグストアで化粧品など88点を盗んで海外へ輸出して大儲けしていた。

万引きは「窃盗」なのだが、ベトナム人の窃盗と言えば、家畜や野菜や果物を組織的に盗むグループが摘発されて日本人に大きな衝撃を与えたのも記憶に新しい。彼らはこれを解体して売り払い、さらに丸焼きにして自分たちも食べていた。この事件では、なぜか彼らは不起訴になっている。

こうしたベトナム人による「窃盗」は今に始まったことではない。少し前は全国各地のユニクロで集団万引きを繰り返していたグループもベトナム人たちだった。彼らは「ユニクロ窃盗団」と呼ばれたのだが、この事件は2014年である。

この頃はまだ中国人・韓国人の犯罪者の方が目立っていたのだが、その裏側で着々と犯罪の実績を増やしていた。

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外国人犯罪は中国人を抜いてベトナム人がトップに躍り出た

ユニクロの服も、化粧品も、薬品も、豚も、牛も、スイカも、キュウリも、トマトも、片っ端から盗まれている。残念なことに、その多くがベトナム人の犯罪となっている。窃盗ビジネスが在日ベトナム人の間で根付いてしまったのだ。

すでに日本の外国人犯罪は中国人を抜いてベトナム人がトップに躍り出た。

実際に『令和2年版 犯罪白書』の中の「来日外国人 疑事件 検察庁新 受理人員の地域・国籍別構成比(令和元年)」を見てみると、外国人の犯罪比率は以下のようになっている。

ベトナム人 27.7%
中国人 27.4%
韓国・朝鮮人 6.0%
フィリピン人 5.6%
タイ人 4.4%
その他アジア人 12.7%
ヨーロッパ人 3.8%
北アメリカ人 3.0%
南アメリカ人 7.1%
アフリカ人 1.9%
オセアニア人 0.5%

ベトナム人と中国人の犯罪が圧倒的なのだが、ベトナム人の犯罪が中国人をわずかに抜いたことが分かるはずだ。では、ベトナム人は日本でどのような犯罪を犯しているのだろうか。『犯罪白書』では以下のようになっている。

入管法違反:2776人
窃盗: 927人
傷害:92人

入管法違反というのは、多くは在留資格がないまま日本に居座る「不法滞在」だ。「偽造在留カード」の所持で逮捕されるベトナム人も多い。

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多くのベトナム人が入管難民法違反で逮捕されているのだが

日本は社会の底辺で「安い賃金でコキ使える外国人」をどんどん流入させ、3k(キツい、汚い、危険)の仕事に押し込み、強制労働のように従事させている。日本の若者が避ける低賃金・悪条件の仕事を彼らがやらされている。

ベトナム人の若者が日本に憧れて借金を抱えて来日したら、単純労働・重労働でこき使われる。コロナ禍で不況になるとあっさりと見捨てられ、まるでゴミのように使い捨てにされる。

路頭に迷い、生活に困っても、ベトナム人たちは故郷に帰ることができない。なぜなら、借金を背負って日本に来ているので、稼がないで帰ると返せない借金だけが残ってしまうからである。

まさに背水の陣を敷いているも同然で、とにかく、何としてでも日本で稼がなければならないと思っている。しかし、与えられた仕事は低賃金で悪条件、そこを辞めると在留資格を失って正業で稼ぐ接点を失う。

それでも彼らは何とか日本で働こうともがく。

そこで彼らが手に入れるのが「偽造在留カード」である。多くのベトナム人が入管難民法違反で逮捕されているのだが、これは「不法滞在」と「偽造在留カード」所持である。

では、この「偽造在留カード」を誰が製造しているのか。

それがベトナム人と共に日本で外国人犯罪比率のトップをひた走っていた中国人だった。中国人の「偽造在留カード」ビジネスについてはこちらで書いた。(ダークネス:出回る偽造在留カードに公文書偽造。これを放置すると日本社会は完全劣化する

しかし、偽造在留カードを持っていたとしても、それで正業に就けることはなかなかない。

最近ではウーバーの配達を請け負っているのがベトナム人であることが分かっているのだが、川崎ではウーバーの配達をやっているベトナム人同士がケンカして死傷事件に発展している。稼ぐために必死になっているのが分かる。

この事件では「ケンカでナイフを持ち出せるということは、ウーバーの配達員がナイフを持って配達をしているということか?」と心配の声が上がった。

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ベトナム人の若者を追い込んでいる社会的構造に問題がある

ところで、なぜ今まで中国人の犯罪が圧倒的だったのに、これがベトナム人に変わったのか。ベトナム人は中国人よりも凶悪だったのか。いや、そうではない。

中国が経済的にそれなりに発展していく中で、日本国内で外国人労働者を安くこき使いたい悪徳業者が高賃金・好待遇を徐々に求め出した中国人に見切りをつけて、ベトナム人を増やすようになったからである。

「ベトナム人なら低賃金労働を黙ってやる」というわけだ。

本来であれば、受け入れ企業側が農業や単純作業などで従業員を奴隷労働するのをやめて、企業努力で待遇を良くしていき、生き残る必要がある。それをしないで、ただ己の利潤だけを考えて、従業員を低賃金・悪条件でこき使い、使い捨てする。

もちろん日本人の若者はそんなところで働かないから、途上国の若者を使い捨ての奴隷労働に従事させる。そういう日本社会の構図があって、かつては中国人が、今はベトナム人の若者が「犠牲」になっているのである。

この構図は「多文化共生」という美名の下で保護され、日本政府も促進しているところに大きな問題がある。日本人は、犯罪に走るベトナム人を批判するかもしれないが、ベトナム人の若者を追い込んでいる社会的構造を変えないと民族に関係なく同じことが次々と起こる。

ベトナム人の若者を外国人留学生として借金させて呼び、日本語が不自由なことを見透かして奴隷労働させ、言うことを聞かなければ出席証明書、成績証明書、卒業見込み証明書の発行を拒み、やりたい放題の日本語学校の存在もある。

真面目なベトナム人の若者が大半だろう。しかし、こんなことをしていたら当然、ベトナムの若者は反日に傾く。

これが日本の多文化共生なのだ。

留学生・技能実習生・単純労働者受け入れでベトナムから若者を連れて来て、搾取して、不景気になったら放逐する。そして今、犯罪という形で報復されている。「何が多文化共生だ……」と誰もが思うはずだ。

この社会の先行きは暗い。

『奴隷労働―ベトナム人技能実習生の実態(巣内 尚子)』

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