ニセモノが日本に横行しているというのは、犯罪者が横行しているということだ

ニセモノが日本に横行しているというのは、犯罪者が横行しているということだ

偽ブランドに誇りを持って作る人間などひとりもいない。騙せればいいと思って粗悪品を作る。それが犯罪だろうが何だろうが、「自分だけが儲かればいい」という薄汚い拝金主義の世界だ。そのため、偽ブランドが出回れば出回るほど結果的には粗悪品で満ちあふれることになる。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019、2020年2連覇で『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com)

東京五輪にかこつけた偽グッズがネットや露店で大量に出回る

小売りに関わる人間は誰もが知っていることだが、中国はブランド物のカバンから、スポーツ用品、コンピュータ製品、映画のDVDに至るまで、ありとあらゆるニセモノが横行する世界である。

偽ブランド・海賊版・コピー製品の山になっていて、中には本物と区別すらもできない精巧なニセモノも出回っている。それを日本に流れてきた中国人が日本人を騙して売りさばいている。

コロナ禍の中では『マツモトキヨシ』のブランドを模した偽造品を売っていた中国人も逮捕されている。粗悪品に有名ブランドの商標を付けて安く売れば、値段に吊られて騙される人間が一定数いる。

こうした人間に粗悪品を押しつけて、荒稼ぎして売り逃げるのである。ちょうど今は東京五輪にかこつけた偽グッズがインターネットや露店で大量に出回るようになっている。

模型、Tシャツ、キーホルダー、ストラップ、ピンバッジ、記念メダル……。

東京五輪のエンブレムを使ったニセモノはほとんどが中国製であることが分かっているのだが、金になるのであればニセモノでも何でも勝手に作って勝手に売るというのが中国人のビジネスである。

Amazonにも大量の中国の粗悪品が陳列されてあって、評価を操作しながら「売り逃げ」する店も後を絶たない。Amazonは必死で対応をしているのだが、中国企業・中国人を排除しない限りアマゾンの浄化は無理だ。

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他人のブランドになりすますのはビジネスではない

日本はこういった偽ブランドをかなり厳格に取り締まっている国だが、それでも大量のニセモノが流れ込んで、インターネットのショッピングサイトや露店などで売られている。

以前までは偽ブランドと言えば、鶴橋や新大久保のような地域の店頭でこそこそと売られるのが主流だった。しかし最近では、完全にネットのオークション・フリーマーケット・中古販売に場を移しているので、摘発が困難になっているようだ。

ニセモノを本物として売るのはもちろん詐欺だが、それでも偽ブランド詐欺に手を出そうとする人間は山ほどいる。ブランドは売れるからだ。こういった偽ブランドは中国が大量生産していて、それがニセモノ大国である中国を通して日本に流れ込んできている。

偽ブランドが許容されるべきではないのは、それは最終的に消費者を騙す行為になっていることや、ブランドの剽窃になっていることを考えればすぐに分かる。

真っ当なビジネスというのは、オリジナルをきちんと作り上げていくということだ。他人のブランドになりすますのはビジネスではない。単なる犯罪だ。

何でもそうだが、新しい何かを生み出すというのは、非常に大変で苦心惨憺たるものがある。しかし、本当の商売人になるためには、それをしなければならないのである。

それをしないで、他人のブランドを騙《かた》って、コピーして、ヤバくなったら逃げるというのは、まさに犯罪者の行為であり、ビジネスマンの行為ではない。それは犯罪者の行為である。

ニセモノが日本に横行しているというのは、犯罪者が横行しているということを意味している。

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偽ブランドはゴミだ。金を払うとゴミで氾濫する

偽ブランドというのは、ゴミのような存在でしかない。他人のブランドや製品やアイデアを盗んで、なりすましているのだから、メーカーと消費者の両方を同時に騙しているのだ。浅ましいし、愚かだし、馬鹿げているし、間違っている。

私たちが偽ブランドに決して手を出してはいけないのは、ゴミに金を払うとゴミで氾濫するからである。偽ブランドは、本物をコピーしたものだ。それがどんなに精巧なものであっても、本物の真似であり、本物の努力を盗んだものである。

偽ブランドは、他人のものを盗んでできたものだ。犯罪者が作った犯罪製品と言ってもいい。それは、決して本物になれない「なりすまし」である。

「なりすまし」が気持ち悪いのは、私たちの家族や友人が他人と入れ替わっていることを考えても分かる。他人が知人に「なりすまし」して、本物のフリをしていたら、誰でも問答無用で拒絶反応が出るだろう。

偽ブランドも似たようなものだ。本物の製品の「なりすまし」なのだから、それがいくら精巧だろうが何だろうが犯罪なのである。

そんな「なりすまし製品」を持っていたら、他人に嘲笑されるのが関の山だ。本物ではないものを、さも本物のように見せびらかしているのだから、その人間そのものが安っぽく見られても仕方がない。

偽ブランドは、それを売る人間が「ただ自分だけ儲かるため」に作ったものであり、他人の満足や他人の信頼を得るために存在するわけではない。

作った人間の金儲けだけに存在する。つまり、それを買った人間は他人の欲に金をむしり取られたということでもある。ニセモノなのだから、ケアもなければ保証もない。売れれば、あとは何も知らないという世界である。

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入ってきた人間に合わせて社会も劣化していくという事実

後の保証も、買ってくれた人たちに対する信頼関係も無視していいのであれば、当然、品質はどんどん落ちていく。バレない程度に品質を落とせばそれだけ儲けが多くなるからである。

偽ブランドに誇りを持って作る人間などひとりもいない。騙せればいいと思って粗悪品を作る。それが犯罪だろうが何だろうが、「自分だけが儲かればいい」という薄汚い拝金主義の世界だ。

そのため、偽ブランドが出回れば出回るほど結果的には粗悪品で満ちあふれることになる。逆に言うと、こういった偽ブランドを買えば買うほど世の中は粗悪品まみれとなって社会の質が低下する。偽ブランドは世の中の製品の品質を向上させるのではなく、低下させてしまうのだ。

どんどん品質が低下していくのを喜ぶ人などひとりもいない。ニセモノの総本山である中国本土では、結局は市場が粗悪品まみれになって、金持ちは欧米から品質の良いものを買い漁るようになっている。

中国で起きているのは、偽ブランドが横行してそれを許容する社会が生み出したひずみであることに気付かなければならない。

偽ブランドは、存在がニセモノであるから、最初から敬意を持たれることはないし、その製品に品位が生まれるわけでもない。偽ブランドは敬意と品位を同時に失わせる。

偽ブランドが横行する社会というのは、製品やメーカーや販売者に対する信頼をまとめて損なう。偽ブランドが売られれば売られるほど、敬意と品位が減退して、消費者に猜疑心を生み出すことになる。

もちろん、そんなところにイノベーション(革新)が生まれることもない。

新しいアイデア、新しい製品を作ったところで、すぐに真似されて偽ブランドで安く叩き売りされると分かったら、誰が新しいことを考えようと思うだろうか。

結局、まじめにやるのが馬鹿馬鹿しくなって、誰もが安物とニセモノしか作らなくなり、社会から信頼も、向上心も、発展も失われてしまうのだ。偽ブランドを放置していると、世の中はどんどん無法になっていく理由がここにある。

私たちがしなければならないのは、偽ブランドを心から拒絶するということだ。ニセモノを買ってはいけないし、ニセモノに関わってもいけない。

日本には大量の中国人が入ってきて、偽ブランドやら粗悪品が世の中に大量に横行するようになって「社会が劣化している」と気づく必要がある。

多文化共生だとか言って、よく分からない人間たち外から際限なく受け入れていると、入ってきた人間に合わせて社会も劣化していくのである。多文化共生を押し進める人間どもは、それを分かっているのだろうか? そして、多文化共生に声を上げない日本人は、それに気づいているのだろうか?

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