貧困・貧困

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とめられない格差。学歴が格差を広げ、グローバル化が格差を深刻化させる理由

資本主義そのものは階級を固定化させているわけではないので、今でも「成り上がり」を実現する人たちは存在する。貧困層が上のクラスに成り上がっていく物語はゼロではない。しかし、正攻法の成り上がりは難しくなっていくばかりだろう。その理由のひとつに学歴社会がある。(鈴木傾城)

高齢者を見捨てる政策に転換する無能な政府…いったん貧困に落ちれば死ぬまで貧困が続く長生き地獄へ=鈴木傾城

日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳。平均寿命が延び続ければ、2040年頃には日本人の半数が100歳以上まで生きることになる。凋落を余儀なくされ、すでに国民負担率が5割近い状況の中で、高齢者はいつまでも長生きする。高齢者の貧困問題は壮絶なものにならざるを得ない。(マネーボイスで読む) プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい) 作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス […]

低所得層にとってその場しのぎの借金は苦境を脱するツールとして機能しない理由

ますます厳しくなる世の中では、真っ先に追い詰められていくのは実は「金がない人」というよりも「借金がある人」である。どちらも「金がない」という点では同じだ。しかし、借金がある人は金を作る期限が決められており、自分の都合で生きることができなくなる。(鈴木傾城)

社会は経済格差で分断され、格差が広がる日本も荒れた社会になっていくだろう

厳しい社会が到来した。大半が経済ピラミッドの下に落ち、一部の少数の成功者だけが上にいく。社会は経済格差で分断され、富裕層は富裕層の世界、貧困層は貧困層の世界で生きることになる。世襲で金持ちは世代を超えて富を拡大し、貧困層は貧困で固定化されるのだ。(鈴木傾城)

もう格差社会は覆らない。日本はますます上級国民に都合の良いものとなり、一般市民の声は無視されていく=鈴木傾城

貧困と格差が広がっていく社会だが、ぶっ壊してほしいと誰もが思っているわけではない。今の社会で成功している人間や、豊かさを享受できている上級国民は別に今の社会が悪いとは思わない。逆に「自分たちを豊かにしてくれているこの社会がずっと続けばいいのに」と考える。 プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい) 作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、 […]

「暴言ビジネス」を行う人間には、やがて何も持たない無敵の人の暴力が向かう

「無敵の人」は通常は無気力であり、何もやる気がない。しかし、彼らが「暴言ビジネス」をする人間の俎上に上げられ、自分が馬鹿と罵られたり、無能力と嘲笑われるようになると、彼らの中に怒りの炎が点灯して、やがて復讐心が育っていく。そして残虐な事件が起こるだろう。(鈴木傾城)

緊縮財政が継続することによって、モノを大切にする意味が分からなくなる理由

ある女性が「昔の日本人は良い物を長く大切に使うという精神があったかもしれませんけど、100円ショップに慣れた今の子はそうならないかもしれないです」と私に言った。100円ショップでの消費行動が、完全に日本人の精神構造を変えるのではないか、というのが彼女の意見だった。(鈴木傾城)

日本人は先進国で生まれて「運が良かった」はずだが誰もそれを享受できない?

日本は曲がりなりにも先進国である。「まだ、個人の努力で成功をつかみ取るチャンスは残されている。努力で成功することは不可能ではない」と主張する人もいる。しかし、もっと時代が進めば、もう個人の努力ではどうしようもないほどの状況になってしまうのだろう。(鈴木傾城)

ネットカフェで暮らす貧困層と億超えマンションで暮らす上級国民が生み出す分断

平均所得が最も高い区である港区は平均所得1023万円だが、足立区は335万円である。これくらいの差ならまだ何とか分断は起きないだろうが、これが10倍も20倍も違ってくるようになると、暮らしも違ってくるし、感覚も違ってくる。日本社会は階層で分断してしまうのだ。(鈴木傾城)

安倍元首相が凶弾に倒れて社会が激震したのを、何も持たない層はじっと見ている

安倍晋三元首相は凶弾に倒れた。もはや失うモノがない弱者は、この出来事をじっと見つめているはずだ。「そうか、憎む相手にテロを行えばルサンチマン(復讐感情)を晴らせ、社会を激震刺せることができる」と気づいたはずだ。とすれば、これから社会のどん底にいる人間たちが、社会に牙をむくのである。(鈴木傾城)

いよいよ日本は、一段下の国力低下と貧困に見舞われていくのが決定的になった?

「コロナ禍さえ落ち着いたら世の中は戻る」という意見もあるが、私は最近になって、それはもう甘い見通しになっているのではないかと考えるようになってきた。もしかしたら今後の日本経済は、1990年代のバブル崩壊による社会の変質と同じような状況になるのではないか……。(鈴木傾城)

社会のどん底でどうにもならなくなった若者たちが、次々と重大事件を引き起こす

バブル崩壊から目立つようになってきているのが、社会のどん底でどうにもならなくなった若者たちが次々と重大事件を引き起こす姿である。これは一過性のことではない。日本政府は緊縮財政を採って日本を成長させることができなかったのだから、これからも事件は続くのだ。(鈴木傾城)

借金。今の世の中はまじめな人であっても、じわりじわりと悪い借金に蝕まれる

悪い借金は、昔はパチンコの養分や生活能力のない行き当たりばったりの人間だけが陥る地獄だったかもしれない。しかし今の世の中はまじめな人であっても、じわりじわりと悪い借金に蝕まれる。時代が悪くなっていけばいくほど、借金には慎重な態度で臨む必要がある。(鈴木傾城)

これからの10年、偉そうに成功のうんちくを垂れている成功者が復讐の標的となる

今までは中間層が貧困に落ちる時代だった。そして今後は貧困層が固定化される時代になる。這い上がれなくなった貧困層は社会に復讐心を抱くようになり、偉そうに成功のうんちくを垂れている成功者や、金を見せびらかしている成功者が復讐の標的になる。(鈴木傾城)

天才児をも殺す「親ガチャ」の現実。児童130万人が就学困難、なぜ日本はクソ運営で自ら弱体化するのか=鈴木傾城

子どもの教育に理解のある親とない親では、必然的に子どもの学力の差になって現れる。低所得層の子どもが低所得になりやすいのは、社会の最底辺では、そこから抜け出すための環境が揃っていないからである。1つ2つの要因ではなく、日常のすべての環境が勉強から遠ざける環境になっている。(鈴木傾城) プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい) 作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス賞』1 […]

貧困と格差が広がる日本で女性による「産み捨て」の事件は注目した方がいい

産み落とし事件は増えていくのだろうか。それとも、少子化の加速の方が早くて事件数自体は減っていくのだろうか。いずれにしても、女性の貧困と産み捨ては密接な関連性がある。だから、貧困と格差が広がる日本で「産み捨て」の事件は注目した方がいい。(鈴木傾城)

高度成長期にあって現在にないもの。それは「将来に対する夢や希望」である

「若者の車離れ」「若者の恋愛離れ」「若者の海外旅行離れ」等々、いろいろ言われているが、別に若者が急に無気力になったわけではない。将来に何の希望もないから、車も買わず、恋愛もせず、酒も飲まずタバコも吸わず、旅行も行かないで「生活防衛」をしているに過ぎない。(鈴木傾城)

緊縮財政が続くのであれば、「こんな社会をぶち壊したい」という怨念が噴き出す

政府は役に立たない、支持できる政党もない、社会を変えようとする勢力は封殺されている。そうれあれば「こんな社会をぶち壊したい」「狂った社会を一瞬にして崩壊させたい」と思い詰める人間が出てきても不思議ではない。そういう社会情勢になっているのである。(鈴木傾城)