なぜ「グローバル化・多文化共生」が仕掛けられ、日本国内が荒れるのか自覚せよ

なぜ「グローバル化・多文化共生」が仕掛けられ、日本国内が荒れるのか自覚せよ

今はコロナ禍で人の流れは止まっているのだが、今後ワクチン接種が広がってコロナ禍が一定の収束を見せるようになると、企業はいよいよ「グローバル化」「多文化共生」を本格稼働していくことになる。「グローバル化」「多文化共生」で社会が荒れるということを自覚せよ。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019、2020年2連覇で『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com)

外国人と日本人が互いに仕事を取り合って少ない賃金を奪い合い

竹中平蔵は「正規雇用と言われるものはほとんどクビを切れないんです。クビを切れない社員なんて雇えないですよ、普通」と言って、非正規雇用者をどんどん増やす政策を小泉政権下で行った。

非正規雇用で雇うことで企業は労働者に責任を持たなくても良くなった。景気やビジネス環境によって好きなときに人をリストラすることが簡単にできるようになったのだ。コロナ禍ではまさにそれが起こっている。

非正規雇用者は「景気の調整弁」なのである。これは働いている人間にとっては、いつクビを切られるのか分からない環境で暮らすということになる。実際、非正規雇用者はそうやって使い捨てされて生活が不安定化した。

格差が問題になり、最初に若年層や女性が困窮に追いやられた。次に高齢層が、最後に中高年も苦境に追いやられるようになり、日本に貧困が蔓延するようになっていった。日本人の多くがどん底《ボトム》に落ちていったのだ。

さらに日本のどん底には「隠れ移民政策」によって大量の外国人が入り込むようになり、彼らが低賃金・悪条件でも働くようになったので、日本人もどん底ではそれに合わせざるを得ないような状況になりつつある。

今、コンビニのアルバイトや、飲食店の店員や、ウーバーみたいな不安定な就業先で外国人と日本人が互いに仕事を取り合って少ない賃金を奪い合っている。

そして鈍感な日本人も、やっと何かおかしなことが起きているということに気がつくようになっているのだが、気づいたときはすでに手遅れのことが多い。時代の変化がもたらす結果を日本人は甘く見ていたのかもしれない。

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朝鮮半島の南北朝鮮人、次に中国人、そして今はベトナム人

多くの日本人は、なぜ給料が上がらなくなったのか、なぜ日本の将来が真っ暗になったのか、最初は気付いていなかった。しかし長い時間をかけて、ようやくその「真の原因」を理解するようになった。

  • 企業は日本人を非正規雇用で使い捨てにするようになった。
  • 企業は外国人を隠れ移民政策で受け入れてこき使うようになった。

私たちはいつの間にか「多文化共生」みたいなものを押しつけられている。「留学生・技術実習生・単純労働者・インバウンド」という隠れ移民政策によって大量の外国人が入り込むようになったから押しつけられるようになったのだ。

そもそも、なぜ大量の外国人が入り込むようになったのかというと「そういう時代」だからではなく、「企業が安い使い捨て人材が欲しいから」なのである。

かつては朝鮮半島の南北朝鮮人、次に中国人、そして今はベトナム人が大量に日本に入ってきて低賃金・悪条件で仕事をするようになっている。彼らは安いし、使い捨てできるし、奴隷労働させても文句を言わないから企業は使うのだ。

日本人の賃金が上がらないのは、結局は安い労働力が隠れ移民政策で大量になだれ込んで来ているからだと気づかなければならない。経団連がそれを求め、政治家にロビー活動を仕掛けているので、政治家もそれを進めている。

経団連は2018年に『外国人材の受入れに向けた基本的な考え方』という提言書で、「様々な人材が生き生きと働く社会を実現していくことが望まれる」と言って社会にそれを強制したというわけだ。(ダークネス:多文化共生を日本社会に強制しているのが、自らの利益しか考えていない経団連

企業の大株主や経営者は、会社に利益が残せればその内部留保を全部自分たちで分け合うことができる。従業員に分け前を与えるのはもったいない。だから低賃金・悪条件で働かせ、従業員は使い捨てにする方法を日夜、考えている。

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「グローバル化」「多文化共生」と言って問題を糊塗している

日本人の中流はこれから壊滅的になると多くの経済アナリストは以前から警鐘を鳴らしていたし、事実その通りになった。

企業が日本人を非正規雇用で使い捨てにして、外国人を安く使える環境を整えたのだから、問題が起きないわけがなかったのだ。なるべくして、そうなったとも言えるだろう。

本来であれば、日本企業は大きく稼げる業種にシフトして、イノベーションをどんどん生み出していくべきだったのだ。しかし、そうしなかったので、アメリカ企業にどんどん追い越されてしまった。

さらに従業員の待遇を良くしたり、高賃金を約束できるような環境にしなければならなかったのだが、それもしなかった。

日本企業は待遇を改善し、日本人に高賃金を払うよりも新興国の安い労働者たちに低賃金で働いてもらう方が会社に利益が残ることを学んだ。

だから、「日本人を非正規雇用で使い捨て」「外国人を隠れ移民政策で受け入れ」という2つを押し進めて日本社会全体を歪めているのである。そして、これを「グローバル化」「多文化共生」と言って問題を糊塗《こと》している。

未だに日本人の中には「グローバル化」「多文化共生」と聞いたら「何か美しい最先端の社会的現象」みたいに思っている人がいるのだが、もしそう思っているのであれば、それを進めている企業に良いように騙されているだけだ。

年金を支払いたくない政府が「お前らは一生死ぬまで働け」というのを「生涯現役社会」みたいな前向きの言い方をして実態を誤魔化しているのと同じだ。

企業や政府が前向きのスローガンというのは、しばしば醜い本音が裏側に隠されていることに気づかなければならない。

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企業はいよいよ「グローバル化」「多文化共生」を本格稼働する

中国がモノを安く作れるのは、ウイグルのような少数民族をあれこれ理由をつけて強制収容所にぶち込んで強制労働をさせているからである。私たちはこれを「ひどい」と思って中国共産党を批判する。

しかし、大企業もやっていることは大して変わらないということをほとんどの人が気づかないのが私には不思議で仕方がない。

「グローバル化」の本当の意味は何か。それは、企業が国内の高賃金の自国労働者を雇いたくないから発展途上国の安い人材を低賃金・悪条件で働かせるために国を出ていくことなのだ。

「多文化共生」の本当の意味は何か。それは、企業が国内の高賃金の自国労働者を雇いたくないから発展途上国の安い人材を低賃金・悪条件で働かせるために連れてきて起こる現象なのである。

企業が儲けるために国民を犠牲にするシステムが「グローバル化」「多文化共生」なのだから、こんなものをありがたがる一般国民の神経が分からない。

「グローバル化」「多文化共生」で大儲けするのは、あくまでも大企業の経営者・株主だけなのである。彼らにとってそれは「良いイメージ」だろう。しかし、自分がその立場ではないのにそう思っているのであれば頭がどうかしている。

今はコロナ禍で人の流れは止まっているのだが、今後ワクチン接種が広がってコロナ禍が一定の収束を見せるようになると、企業はいよいよ「グローバル化」「多文化共生」を本格稼働していくことになる。

日本国内には、「留学生・技術実習生・単純労働者・インバウンド」で再び外国人で溢れかえるようになり、その結果として日本の労働者がますます貧しくなっていくという流れになることを私たちはしっかりと把握しておく必要がある。

「グローバル化」「多文化共生」で社会が荒れるということを自覚せよ。

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