日本が日本国軍やスパイ防止法を設置するのは「右傾化」ではなく国防の常識だ

日本が日本国軍やスパイ防止法を設置するのは「右傾化」ではなく国防の常識だ

どこの国でも治安維持のために警察があるように、国防のために国軍があるのは当然すぎるほど当然のことで、それは右傾化ですらもない。当たり前すぎて他の国の人々は国軍の存在に疑問すら抱かない。国軍という「必要なもの」に拒絶心を持つ日本人がどうかしているのだ。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。著書は『ボトム・オブ・ジャパン』など多数。政治・経済分野を取りあげたブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営、2019、2020、2022年、マネーボイス賞1位。 連絡先 : bllackz@gmail.com

国軍を持つというのは右傾化というよりも正常化

日本は防衛のために、自衛隊を「日本国軍」に格上げする必要がある。しかし勘違いしてはいけないのは、それは別に「右傾化」ではないということだ。

どこの国でも治安維持のために警察があるように、国防のために国軍があるのは当然すぎるほど当然のことである。当たり前すぎて他の国の人々は国軍の存在に疑問すら抱かない。国軍という「必要なもの」に疑問を抱く日本人が異常なのだ。

国軍を持つというのは、右傾化というよりも正常化である。

人間の歴史から戦争と侵略は常に起きている。2022年は全世界がロシアによるウクライナ侵攻に息を呑んだが、どんなに平和を叫んでも戦争は起こるべくして起こってしまう。そして、いったん起こったらそれは止められない。

人間の歴史は侵略と防衛の歴史でもある。他国が国軍を持っており、領土侵略の機会を狙っている状況があるのであれば、国軍は絶対的に必要なものだからだ。

ところが、世界で唯一「非常識」な国がある。
それが日本である。

日本では政治家の中にも国民の中にも「国を守るための軍隊」を所有することにアレルギーを持つ人たちがいて、国を守るという当たり前のことを「右傾化」とか言って反対するのである。

日本は1945年に敗戦を迎えて、乗り込んできた連合国最高司令部(GHQ)は、軍隊を取り上げて、日本が絶対に自分たちに歯向かってこないように強烈な自虐史観を植え付けて日本人を作り変えた。

日本は伝統文化も奪われ、国史(日本人のための歴史)も奪われ、修身(日本人としての道徳)も奪われ、国軍を持つという当たり前も奪われて、腑抜けになるように洗脳されてしまった。

【金融・経済・投資】鈴木傾城が発行する「ダークネス・メルマガ編」はこちら(初月無料)

無防備国家・日本はスパイ防止法すらも制定できない

日本は連合国最高司令部(GHQ)にロボトミー手術されたも同然の国民となり、今の日本人はもう昔の日本人とは精神性が違っている。

今の日本には「日本人だと勘違いしている人」が住んでいるようなものなのである。(ダークネス:日本の伝統文化は意図的に奪われ、私たちはかつての日本人の後継者ではない?

日本人が精神的に去勢され、世界を恐れさせた日本の強靭な精神性もかき消され、「国を守るために国軍を持つ」という当たり前のことすらも拒絶心を持つようなおかしな国になってしまった。

一方で、日本の周辺では中国が軍事大国化し、韓国や北朝鮮が反日を剥き出しにして日本を執拗に貶め、さらに北側から何をするのか分からないロシアという国が北海道に狙いを定めている。

すでに日本はロシアに北方領土も取られているし、韓国に竹島を占拠されているし、中国には尖閣諸島や沖縄を狙われている。

今後、日本にとって中国・韓国・北朝鮮・ロシアはますます危険になっていくのに、自衛隊を国軍にすることすらできないのであれば、日本は「無防備国家」のまま侵略されてしまう。

無防備国家である日本にはスパイ防止法もない。

スパイ防止法がないのであれば、日本の情報を筒抜けであり、政治家も金や女や地位でたぶらかされて国を売るような議員だらけになり、企業も中枢が乗っ取られて反日化し、世論もいくらでも敵性国家に都合の良いように操作される。

現に、日本国内には中国・韓国・北朝鮮だけでなく、欧米やロシアなどの工作員が山ほど潜り込み、やりたい放題に日本を歪めている。無防備国家・日本は国軍を持つこともできない上にスパイ防止法すらも制定できないのだ。

野党のほとんどは日本の国益のために動いていない。与党である自民党も与党に連立でぶら下がっている公明党も、日本の国益のために働いているとは到底思えないような働きぶりである。

それで、国防のために重要なスパイ防止法の話になると、こぞって反対してつぶしていく。スパイ防止法の話がでるとやはり「右傾化」とか騒ぐのだが、スパイされないように防止するのは常識であって、これも右傾化でも何でもない。

【ここでしか読めない!】『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』のバックナンバーの購入はこちらから。

みんなまとめて処刑されるような人間たちばかりだ

朝日新聞・毎日新聞・東京新聞、あるいはNHK・TBS・フジテレビ等を見ても分かる通り、マスコミも乗っ取られてジャーナリストも工作員だらけである。スパイ防止法があれば、みんなまとめて処刑されるような人間たちばかりだ。

インターネットでも敵性国家の工作員が日本人のフリをして、激しい日本人侮蔑と日本破壊の扇動を繰り広げている。日本の内部で、ありとあらゆる敵性組織や工作員どもが、日本を武装もさせず、自衛もさせず、憲法改正もさせないように激しい工作活動を行っている。

そして、悲しいことに連合国最高司令部(GHQ)の自虐洗脳に毒されてしまった日本人もまた、工作員の世論操作に乗せられて一緒に運動を行ったりする。日本に軍隊を持たせずに弱体化させる工作を一緒にする。

「平和を」と言いながら日本を武装解除させ、「自由を」と言いながらスパイ防止法の制定を防ぎ、日本が侵略される下地を工作員と一緒になって作っているのである。

敵性国家の工作員たちは、自虐史観に洗脳されて頭がおかしくなった日本人を利用しながら、じりじりと物理的な侵略を行っている。

国軍がないので外からの侵略にも弱い。スパイ防止法がないので内からの侵略にも弱い。日本は、外側からも内側からも脆弱であり、そこに付け込まれている。国はますます危険な状況になってきている。

だから自衛隊をきちんと格上げして「国軍」にするというのは合理的な判断であり、早急に整備しなければならないのである。そして「スパイ防止法」を制定して、工作員を摘発・処刑するのも当然なことなのである。

中国は図に乗って、日本国内にも中国公安の拠点を置いて司法主権を侵そうとしつつある。他国に自国に警察拠点を置くのだから「国家内国家」を作っているのも同然の動きである。もう、そこまでやられている。

それでも、何もできないのが今の日本なのである。

ダークネスの電子書籍版!『邪悪な世界の落とし穴: 無防備に生きていると社会が仕掛けたワナに落ちる=鈴木傾城』

「日本を守る」ということにきちんと向き合うべき

軍事力でやって来る相手には軍事力で対抗できるようにする。スパイを働く相手にはスパイ防止法で摘発する。

相手が軍隊を動かして武力を行使するのであれば、日本も軍隊を持って武力で対抗できなければ、「正当防衛」すらできない。駆逐されるがまま駆逐される。内側からの侵略はスパイ防止法で摘発できなければ工作されるがままだ。

無防備であれば国はサバイバルできない。

だから、日本政府が国防のために一刻も早くやらなければならないのは「国軍の創設」と「スパイ防止法」なのである。それは至極当たり前のことであり、それについては議論の余地もない。

国軍もスパイ防止法もないことが異常なのである。そんな当たり前のことさえも分からなくなっているのが今の日本人である。

憲法第九条なんか意味はない。日本の憲法がどうであれ、日本が弱体化していくのであれば侵略は必ず行われる。「こちらが平和的であれば侵略されることはない」と言うのは、単なる世間知らずでしかない。

どんな国でも敵がある。弱体化したら外部からも内部からも侵略される日が必ず来る。どこか遠い国の話をしているのではない。中国・韓国・北朝鮮・ロシアなどの危険な国に囲まれ、現実的な脅威にさらされている日本の話をしている。

国を守ることについては、右も左もない。まして国軍を持つことやスパイ防止法を持つことは右傾化でも何でもない。

どんな平和主義者でも家に鍵をかけて泥棒が侵入しないようにする。国家も国軍やスパイ防止法をもって敵性国家が侵略しないようにする。自らを守るという点では何ら変わりがない。

日本人は、もっと「日本を守る」ことに対して積極的であるべきだ。別に戦争を始めたいから国軍やスパイ防止法が必要なのではない。国を守るために当たり前のことをすべきなのである。

改めて言うが、日本が「日本国軍」を持ったり「スパイ防止法」を設置するのは、右傾化でも何でもない。日本がまともな国になるための第一歩である。私は日本が早くまともな国になってほしいと願っている。

亡国トラップ─多文化共生─
『亡国トラップ─多文化共生─ 隠れ移民政策が引き起こす地獄の未来(鈴木 傾城)』

鈴木傾城のDarknessメルマガ編

CTA-IMAGE 有料メルマガ「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」では、投資・経済・金融の話をより深く追求して書いています。弱肉強食の資本主義の中で、自分で自分を助けるための手法を考えていきたい方、鈴木傾城の文章を継続的に触れたい方は、どうぞご登録ください。

一般カテゴリの最新記事