貧困

外国人労働者による安い労働力と同一労働同一賃金が生み出すものとは?

2019年4月15日。文春オンラインは博士号を取得した人たちの貧困を取り上げている。世間からあまり評価されない学問を選んでしまった博士号取得者が、貧困に落ちて使い捨てされたり、自殺したりしている。 大学院出身者のような高学歴でも貧困に落ちているのであれば、大学を卒業しただけで何とかなるというのはいかに甘いかというのが分かるはずだ。 大学卒という学歴は「あまりにも陳腐化」してまったく意味をなくしてし […]

本格的に貧困者が増える事態を避けられなくなった日本で議論すべきこと

2019年3月6日。SMBCコンシューマーファイナンスの調査で、30代から40代の世代で「現在の貯金額がゼロ」と答えた人が23.1%となったことを報告している。100万以下で見れば60.5%だった。 「貯金はゼロか100万円以下」が圧倒的多数を占めているのが現状だった。ところが、それにも関わらず平均貯蓄額は195万円である。これは、一部に1000万円以上の人間もいるということを意味している。 平均 […]

2019年。安倍首相は消費税の引き上げを再び「延期する決断」をすべきだ

日本は今年2019年10月から消費税が10%になる予定だ。これについては、安倍首相が2018年9月10日に「消費増税を予定通り実施する」と明言したことでも分かる通り、ほぼ確定である。 賃金が上がらない中で消費税だけがどんどん上がっていくのだから、いくら軽減税率で緩和されたとしても数年後には消費税10%のダメージが日本を覆い尽くして貧困がより深刻化するのは目に見えている。 消費をしたら政府に罰を受け […]

いまや貧困層の子供が貧困層から抜け出せないという局面になってしまった

貧困が社会に定着したら、貧困はあまり語られなくなる。なぜなら、貧困があることが日常になって、それを騒ぐことが奇異に思うようになるからだ。 日本には相対的貧困が定着した。だから、もう相対的貧困で騒ぐ人はいなくなった。定着すれば、それは日常である。日常は淡々と過ごすだけだ。そういうことだ。 相対的貧困は二人家族で年間の手取りが172万円を下回る世帯を指す。三人家族では年間手取り211万円未満を指す。日 […]

「現代人は欲しいものがないくらい満たされている」はエコノミストの大嘘

もし、将来は右肩上がりでどんどん収入が増えることが約束され、給料も働けば働くほど増え、株式も土地も買っておいておけば知らない間に膨れ上がっていくような世の中になったとしたら、あなたはどうするだろうか? どんどん金が入ってくるのだから、欲しいものは何でも買うはずだ。 貯金してもいいが、貯金をしなくても、少し働けば満足いく給料が転がり込み、しかもそれが右肩上がりで増えるのだから将来に何の心配もない。 […]

日本で貧困のニュースが減っているが、この問題は必ず顕在化して爆発する

会社組織はピラミッド型になっている。代表取締役社長はひとりで、その下の重要なポジションも数人である。役職が下になればなるほど人数が増えていく。 ところで、現在の日本の人口動態は若年層が減っており、中高年以上が多いという逆ピラミッド型の構造であるのはよく知られている。組織はピラミッド型で、人口構造は逆ピラミッド型であるというのは何を意味しているのかは一目瞭然だ。 働く中高年は多いのだが、重要なポジシ […]

貧困化する社会、できて当たり前の生活防衛「30のリスト」

(2018年10月14日。安倍首相は、消費税を来年10月から10%に予定通り引き上げることを決意、15日に表明するとしている。私は支持しない。反対だ。しかし、増税される可能性は高まっている。生活防衛をいよいよ考えるべき時期にきた) もう今の日本は、何も考えないで漫然と生きていたら、誰もが貧困に落ちてしまう厳しい社会となっている。誰も彼も正社員になれる時代も終わった。 正社員が定年まで会社に居られる […]

名前を書いたら合格する大学に意味があると思うのはどうかしている

少子高齢化の中で、私立の大学は学生集めに苦慮している。私立大学では定員割れが常態化し、2016年の日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、44.5%の私立大学が定員割れとなっている。毎年、定員割れは悪化している。 そのため試験を受けて名前を書き、入学金さえ払えば99%の人が合格するような大学さえも現れている。名前だけ書けてもついていけないので中退する。そのため中退率が約6割になっている大学すら […]

社会が貧困化していくと自分だけでなく子供の未来も消える

(子供の貧困が進む中、地域の子供たちに無料または数百円で食事を提供する「子ども食堂」が広がっている。子供の貧困は日本社会に広がる貧困が生み出しているが、時代はより厳しくなっていく) 1990年にバブルが崩壊した後、日本企業は勢いをなくして終身雇用も年功序列も維持できなくなった。これで日本の経済はピークを終えて下り坂に落ちていくことになった。 やがてバブル崩壊の膿が回っていき、山一証券や北海道拓殖銀 […]

低所得層が精神安定剤より強い安心感を得られるものとは?

低所得層は心身共に病みやすい。身体も病みやすいし、心も病みやすい。かつて肥満や糖尿病は富裕層の病気であると言われていたが最近は逆だ。低所得層ほど肥満や糖尿病になりやすい。 厚生労働省が発表している「平成26年 国民健康・栄養調査結果の概要」によると、年収200万円未満の低所得層と年収600万円以上の高所得層を比べて以下の現実を指摘した。 炭水化物の摂取量は低所得層の方が多い。運動習慣のない人は低所 […]

世帯総所得300万円未満の世帯割合増加と報告した厚生労働省

2017年10月24日、厚生労働省は「平成29年版厚生労働白書」を発刊したのだが、この中で注目されているのは「それぞれの年代で世帯総所得300万円未満の世帯割合が増加している」という部分だ。 30~39歳の世帯も、40~49歳の世帯も、50~59歳の世帯も、世帯総所得300万円未満の世帯割合が「増加」している。 これは、ひとり世帯が増えたこともあるのだが、所得そのものも明らかに低い方にシフトしてい […]

国も会社も家族も助けてくれない荒廃した社会がやってくる

1950年代から1970年代までの日本の高度成長の時代、日本人は希望に燃えていた。仕事はたくさんあり、給料は毎年のように右肩上がりだった。 多少、学歴に難があったとしても、人手が欲しかった企業はいくらでも人を雇った。 会社はたくさんの従業員を雇用し、終身雇用で面倒を見た。社員は懸命に働き、もし病気や怪我で働けなくなっても、会社はすぐにクビにすることなく、ずっと雇い続けてくれて定年まで面倒を見てくれ […]

生活保護を申請したら親戚中に知らされる時代が来るのか?

生活保護受給世帯はどんどん増えているのだが、その半分はもう高齢者世帯で占められている。(高齢者が地獄に堕ちる時代。生活保護の51%は高齢者世帯だ) 高齢者世帯の受給者は年齢からくる体力・知力・気力の衰えもあって、本人が社会復帰したいと思っても、いったん受給になれば社会復帰できる見込みは低い。 今後、高齢者世帯がさらに増加していくということは、生活保護受給者も増えるということになる。さらに他の社会保 […]

1130万人のワーキングプア層の生活不安定化が生み出すもの

1年を通じて働いているのに賃金が200万円以下の人たちを社会は「ワーキングプア」と呼ぶ。直訳すると「働いているのに貧困」という意味になる。 当初アメリカで見られたこのワーキングプア層は、日本でも「非正規雇用」が拡大したことによって、小泉政権以後どんどん膨れ上がっていくことになった。 国税庁「民間給与実態統計調査」では、2006年にワーキングプアは1000万人を超えて、2015年には約1130万人に […]

貧困ビジネスは貧困問題を解決しない。逆に貧困層から奪う

これから日本で伸びていくビジネスとは何か。高い需要と共に巨大化していくビジネスとは何か。それは「貧困ビジネス」である。 現在、東京の山谷や大阪のあいりん地区では、簡易宿泊所が「福祉の方、歓迎」という看板を出して、生活保護を受けている貧困の労働者たちを取り込んでいる。 あるいは暴力団の関係者がこうした労働者を集めてタコ部屋に放り込み、生活保護を受けさせてそれを宿賃という名目で大半を搾取するようなビジ […]