貧困

弱肉強食の資本主義とは、大人が3歳児を容赦なく叩きのめすような残酷な社会だ

小泉政権以後、日本は「格差は問題ない。落ちた人間は自己責任。這い上がれないのも自己責任」という社会に転換して、それが定着した。政治が率先してそのように導いている。だから、格差はこれからも凄まじい勢いで拡大していく。本当にこれでいいのだろうか?(鈴木傾城)

貧困スパイラルの時代。国や政治家なんか信じていたら人生が終わってしまう時代

国も膨れ上がっていく貧困層にお手上げになり、福祉も年金も削減していくようになる。普通の労働者がワーキング・プアとなり、シングルマザーが貧困化し、子供も一緒に貧しくなり、高齢者もまた救いのない困窮に苦しむようになる。こうした流れはもうとまらない。(鈴木傾城)

とめられない格差。学歴が格差を広げ、グローバル化が格差を深刻化させる理由

資本主義そのものは階級を固定化させているわけではないので、今でも「成り上がり」を実現する人たちは存在する。貧困層が上のクラスに成り上がっていく物語はゼロではない。しかし、正攻法の成り上がりは難しくなっていくばかりだろう。その理由のひとつに学歴社会がある。(鈴木傾城)

高齢者を見捨てる政策に転換する無能な政府…いったん貧困に落ちれば死ぬまで貧困が続く長生き地獄へ=鈴木傾城

日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳。平均寿命が延び続ければ、2040年頃には日本人の半数が100歳以上まで生きることになる。凋落を余儀なくされ、すでに国民負担率が5割近い状況の中で、高齢者はいつまでも長生きする。高齢者の貧困問題は壮絶なものにならざるを得ない。(マネーボイスで読む) プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい) 作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス […]

低所得層にとってその場しのぎの借金は苦境を脱するツールとして機能しない理由

ますます厳しくなる世の中では、真っ先に追い詰められていくのは実は「金がない人」というよりも「借金がある人」である。どちらも「金がない」という点では同じだ。しかし、借金がある人は金を作る期限が決められており、自分の都合で生きることができなくなる。(鈴木傾城)

社会は経済格差で分断され、格差が広がる日本も荒れた社会になっていくだろう

厳しい社会が到来した。大半が経済ピラミッドの下に落ち、一部の少数の成功者だけが上にいく。社会は経済格差で分断され、富裕層は富裕層の世界、貧困層は貧困層の世界で生きることになる。世襲で金持ちは世代を超えて富を拡大し、貧困層は貧困で固定化されるのだ。(鈴木傾城)

もう格差社会は覆らない。日本はますます上級国民に都合の良いものとなり、一般市民の声は無視されていく=鈴木傾城

貧困と格差が広がっていく社会だが、ぶっ壊してほしいと誰もが思っているわけではない。今の社会で成功している人間や、豊かさを享受できている上級国民は別に今の社会が悪いとは思わない。逆に「自分たちを豊かにしてくれているこの社会がずっと続けばいいのに」と考える。 プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい) 作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、 […]

政治の無為無策は昨日・今日の話ではない。30年もずっと続いていることの絶望

政治の無為無策は昨日・今日の話ではない。いろんな識者が解決策を出しても政府は何もしない。無策が30年もずっと続いているのである。30年も日本を成長気運に乗せる能力のない政治家がこれからも政治を担うのであれば、今後も日本は厳しそうだというのがわかるはずだ。(鈴木傾城)

異次元の少子化対策と言っても、日本社会の経済衰退で結婚数すらも減っている

日本は30年に渡ってまったく成長できない異様な社会となった。そして三高の男どころか普通の男ですらも限りなく少なくなり、普通以下の男たちはもう自分が生きるのに精一杯だ。結婚数も出生数も為す術もなく減少し、岸田首相だけが「異次元の少子化対策」と空虚に叫ぶ。(鈴木傾城)

ネットカフェで暮らす貧困層と億超えマンションで暮らす上級国民が生み出す分断

平均所得が最も高い区である港区は平均所得1023万円だが、足立区は335万円である。これくらいの差ならまだ何とか分断は起きないだろうが、これが10倍も20倍も違ってくるようになると、暮らしも違ってくるし、感覚も違ってくる。日本社会は階層で分断してしまうのだ。(鈴木傾城)

社会のどん底でどうにもならなくなった若者たちが、次々と重大事件を引き起こす

バブル崩壊から目立つようになってきているのが、社会のどん底でどうにもならなくなった若者たちが次々と重大事件を引き起こす姿である。これは一過性のことではない。日本政府は緊縮財政を採って日本を成長させることができなかったのだから、これからも事件は続くのだ。(鈴木傾城)

少子高齢化の放置で高齢者の貧困化は進み、対処しなかった日本は地獄を見る

高齢者は増税・年金減額にはこぞって反対するだろうが、今のままでは増税も年金減額も避けがたい。始めは小さく始まるだろう。しかし、増税・年金減額が一度社会システムに取り入れられると、理由をつけてそれが拡大されていく。これは高齢者たちにとっては死活問題になっていく。(鈴木傾城)

天才児をも殺す「親ガチャ」の現実。児童130万人が就学困難、なぜ日本はクソ運営で自ら弱体化するのか=鈴木傾城

子どもの教育に理解のある親とない親では、必然的に子どもの学力の差になって現れる。低所得層の子どもが低所得になりやすいのは、社会の最底辺では、そこから抜け出すための環境が揃っていないからである。1つ2つの要因ではなく、日常のすべての環境が勉強から遠ざける環境になっている。(鈴木傾城) プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい) 作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス賞』1 […]

貧困と格差が広がる日本で女性による「産み捨て」の事件は注目した方がいい

産み落とし事件は増えていくのだろうか。それとも、少子化の加速の方が早くて事件数自体は減っていくのだろうか。いずれにしても、女性の貧困と産み捨ては密接な関連性がある。だから、貧困と格差が広がる日本で「産み捨て」の事件は注目した方がいい。(鈴木傾城)

貯金がなく仕事もできないゴールデンウィークは、困窮者にはヘルウィークだ

連休を楽しむためにはそれなりの蓄えが必要だが、経済的に逼迫した人や家庭は楽しむどころではない。楽しむどころか「どうやって生き残ろうか」というサバイバルになる。今回は通常のゴールデンウィークに緊急事態宣言も重なった。これから地獄に突き落とされるも同然だ。(鈴木傾城)

外国人労働者による安い労働力と同一労働同一賃金が生み出すものとは?

2019年4月15日。文春オンラインは博士号を取得した人たちの貧困を取り上げている。世間からあまり評価されない学問を選んでしまった博士号取得者が、貧困に落ちて使い捨てされたり、自殺したりしている。 大学院出身者のような高学歴でも貧困に落ちているのであれば、大学を卒業しただけで何とかなるというのはいかに甘いかというのが分かるはずだ。 大学卒という学歴は「あまりにも陳腐化」してまったく意味をなくしてし […]

世帯総所得300万円未満の世帯割合増加と報告した厚生労働省

2017年10月24日、厚生労働省は「平成29年版厚生労働白書」を発刊したのだが、この中で注目されているのは「それぞれの年代で世帯総所得300万円未満の世帯割合が増加している」という部分だ。 30~39歳の世帯も、40~49歳の世帯も、50~59歳の世帯も、世帯総所得300万円未満の世帯割合が「増加」している。 これは、ひとり世帯が増えたこともあるのだが、所得そのものも明らかに低い方にシフトしてい […]